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分岐点



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【この小説が収録されている参考書籍】
分岐点
分岐点 (双葉文庫)

分岐点の評価: 3.60/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(2pt)

構成に凝ってるが、星2.5かなぁ (ネタバレ注意)

このところ古処誠二の作品をずいぶんと読んでいるが、発表順に読んできたわけではなく、行き当たりばったりで読んできた。これが私の評価に大いに関係しているのだろうと思う。最初の衝撃が大きかった分だけ、どうもけちをつけたくなってしまうのかも知れない。
鬼畜米英にこりかたまった少年が、歴戦の兵士の裏切りに逆上して殺人を犯すという話。残念だが、これまで読んできた古処作品の中では一番不満が多かった。
本土防衛の要塞建造のために動員された中学生たちと、戦場を生き延びてきた鬼軍曹。士官学校出たての若い実戦経験のない小隊長。道具立てはとてもおもしろいのだが、そして、同時進行の別状況を次々と切り替えて、繰り返していく構成もおもしろいのだが、しかし細かいところで詰めが甘く、リアリティに欠ける。
たとえば成瀬は藤村軍曹の死体をどう処分したのだろう?山狩りをしても見つからない所に隠したはずなのだが。。。また、最後に中国大陸を転戦してきた臼居軍曹を問い詰める成瀬の批判は、これはあまりに戦後の後知恵的文言ではないか?あとさきになるが、冒頭の空襲のシーンも、ややリアリティに欠けるような気がする。さらに、出てくる上官たちがみな良心的で民主的なのも(そういえば古処の上官は比較的良心的かつ民主的な人物が多い?)どうなんだろう?そしてアメリカの短波放送を傍受している服部という通信兵の存在も、ちょっと都合良すぎでは?しかも彼は開戦時から短波放送を傍受し続けている。戦時中にそれがばれずにすんだものなのだろうか?後半に登場する憲兵も物わかりが良すぎるし、もう少しこの人物を活躍させても良かったのではないか?
分岐点Amazon書評・レビュー:分岐点より
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