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サウスポー・キラー



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【この小説が収録されている参考書籍】
サウスポー・キラー
サウスポー・キラー (宝島社文庫)

サウスポー・キラーの評価: 3.81/5点 レビュー 36件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.81pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全36件 21~36 2/2ページ
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No.16:
(4pt)

デビュー戦は及第点ですね!

まあ、スラスラと読めてしまいました。
ある程度展開が読めてしまうときもありますが、
でも登場人物のキャラクターも面白いし、
ストーリー展開にもそれほど大きな難も見られないし、
今後も期待できるのではないでしょうか?
サウスポー・キラー (宝島社文庫)Amazon書評・レビュー:サウスポー・キラー (宝島社文庫)より
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No.15:
(4pt)

今後への期待もこめて

プロ野球界を舞台にした異色のミステリ。
主人公はアメリカ帰りでチームになじめない(年齢的には若くない)若手投手。
身に覚えのない八百長疑惑に巻き込まれ、汚名を晴らすために自ら調査に乗り出す・・・。
ミステリとしては終盤明かされる謎が取り立てて驚くべきものではないのは欠点。
(真犯人が誰か、途中で予想できてしまったし、その動機も、その程度で
こんなことやるか普通?と思ってしまった)
面白いのは、主人公がただの野球選手であって探偵でも刑事でもないので、真相に
たどりつくまでうだうだうだうだ回り道するところ。話を聞きたい相手に逃げられるし、
けんかには負けるし・・・。
もうひとつ、減らず口をたたきながら孤独(しかし女は寄ってくる)に闘うという
ハードボイルド風の読み物としても楽しめる。
若干、その外国映画風の軽口が、場面の中で浮いているのは気になるが・・・。
テーマもユニークだし、筆力は十分なので、この筆者の今後に期待します。
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No.14:
(3pt)

小説よりも漫画向きの物語に思える

まず悪い点から書かせてもらえば、出て来る台詞が総じて寒い、という一言に尽きる。「俺は〜なのさ」みたいな勘違いハードボイルド節全開で、恥ずかしすぎて読んでいて身もだえしてしまった。
また、読売巨人をあてこすっているのは分かるが、あまりにもそれがあからさまで薄っぺらい。すぐに権力批判をしたがる人を見てるようで生暖かい気分になった。それに関連して、主人公に敵対する要素(人・環境など)が類型的過ぎて細野不ニ彦の描く悪役みたい。こうしたマイナス面を絵で補える漫画ならばともかく、小説でやるにはちょっと薄っぺらさが否めない。書いていて思ったが二時間ドラマとかにはしやすいんじゃないだろうか。
文章的には読みやすいし、盛り上げどころもしっかり描かれていて、最後まで一気に読める。ストーリー構築能力はしっかりしているということだろう。新人でこれなら次回作以降も期待できるのでは、と思わせるだけのものはあった。
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No.13:
(3pt)

ぎこちなさが気になる

ミステリというよりはハードボイルドよりな作品だと思います.
そのため,軽妙なセリフまわしやロマンスが多めにあるのですが,
デビュー作というせいでしょうか,ぎこちないところがめだちます.
これに,主人公の淡々とした性格がくわわって地味めに感じ,
終盤をはじめ,犯人とのやり取りに緊張感がありませんでした.
また,ラストで犯人に抱く感情にも,今ひとつ理解ができません.
ほかにも『ストレイト』や『カーヴ』などのクセのある表現や,
球団や監督などのモデルが,明らかにわかるのが気になりました.
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No.12:
(4pt)

水原秀策の今後が・・・

楽しみでしょうがない!『本格的な野球ミステリー』という珍しいジャンル?に普段ミステリーにはあまり興味の無い方だが、思わず手が伸びた感想から言うと、心地いいスピード感の有る作品でした。常に冷静な主人公(将来性の有る左腕)が巻き込まれる身に覚えの無い八百長疑惑を己の行動力で解決していくというストーリー個人的な意見だが、石田衣良のIWGPシリーズが好きな男性には気に入って頂けるんじゃないかなぁ、と思います。でも、野球業界の事をあまり知らない人にはちょっとキビシイか。
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No.11:
(3pt)

優等生の野球ミステリー

第3回(2004年度)「このミステリーがすごい!」大賞受賞作
「スロウ・カーブ」改題。
日本で一番人気があり、常に日本一であることを要求される球団を
舞台にし、野球小説としての要素も盛り込んでいます。
人気球団の選手だからこそ注目されることの快感。
そこから離れることの怖さ。
また、一軍と二軍の大きな差など、リアリティがあります。
この球団の2年目ピッチャーのサウスポー沢村が、何者かに襲われ
その翌日、球団のフロント、マスコミの番記者宛てに怪文書が届きます。
沢村は暴力団と関係があり、八百長をやっている、と告発されています。
ここに、古参の記者下平通子、売れない女優との恋愛をからめるのですが、
それぞれの人物造形がうまい。
下平は亀の甲より年の功を地で行く、食えないおばさん。
売れない女優は美しく、ポジティブで、強い女性。
またフロント、チームメイトから疑いをかけられながらも
監督だけは沢村を信じるなど、読ませる内容です。
ミステリーも、不可解なトレードを巻き込み、どんどん深まっていきます。
ところが犯人の動機が弱い。
致命的なことに「おもしろいか」といえば、そうでもない。
とても優等生過ぎてしまう。
人気球団に入団して、一瞬でも天狗にならない人間に親しみはわかない。
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No.10:
(3pt)

プロ野球界を舞台にした異色のミステリー

「第3回『このミステリーがすごい!』大賞」の大賞を分け合った2作のうちの一作。
私も好きなプロ野球界を舞台にしたミステリーだ。
人気在京球団オリオールズの左腕投手・沢村航(わたる)が、見知らぬ男に暴行を受けたことが事件の始まりだった。沢村を「暴力団と癒着している」だの、「八百長を行っている」だのという誹謗中傷の告発文が球団やマスコミに送りつけられる。結局謹慎処分を受けてしまった彼は、自分を罠にハメた者に対して自ら真相究明に乗り出す。
そして彼は過去にもオリオールズの左腕投手(サウスポー)ばかりが同様の手口でハメられ、トレードに出されたり、選手生命を奪われていたという事実にたどり着く。誰が、何のために?
作者の言葉にあるように「密室などのトリックのない、死体すらない」、本来はサスペンス主体のストーリーなのだろうが、どう見ても球団はあの有名チームを、監督はあの有名人をモデルにしたとしか思えない設定で、オーナー、フロント、コーチやトレーナー、チームメイト、他球団の選手、それに加えてスポーツ記者とのやりとりが業界裏話の暴露というより、むしろ私には漫画チックに感じられて、やや物語全体の緊迫感を損ねているような気がした。
サスペンスミステリーとしては今ひとつだったが、事実かどうかは別にして球団の内幕を垣間見ることができたことと、主人公沢村の野球に賭ける執念、投手と打者の駆け引き、試合中の選手の実際の動きなど、プロ野球ファンの一人として興味深く読むことができた。
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No.9:
(4pt)

ピッチングも小説も「キレ味」が大事

クールな頭脳派サウスポーである沢村は、旧態依然としたプロ野球界では異色の存在。ある日暴力事件に巻き込まれた彼は、それが元で八百長疑惑をかけられる。いったいなぜこういう事になったのか。自分をはめたのは誰なのか。真相を究明する為、沢村は立ち上がる。------------------この作品のポイントは、大きく3つある。まず舞台設定。登場する球団、監督などは容易にモデルが想像でき、親しみやすい(野球ファンなら、選手や記者についても推測がつくだろう)。続いてプロ野球の描き方。「ピッチャーは走りこみと投げ込みをやってりゃいいんだ。ウエイトトレーニングなんか要らない」そんな考えが何十年も常識としてまかり通っている事を非難しつつも、「選手は何も考えずにプレーしているわけじゃない。やっている事はものすごく高度で繊細」と、プロの凄さについて書く事も忘れていない。最後に、魅力的な登場人物。それぞれキャラクターの個性が確立されていて、読者が求めるツボをしっかりと抑えている。謎解きという点では平凡であり、読み進めていけば犯人はわかるだろう。ただ、読む方としては「あのキャラはどうなるのか」気になるので、最後までスムーズに頁をめくっていける。試合描写など粗が感じられる面もあるが、十分に楽しめる作品。あまり深い事を考えずに、サラッと読むと吉。
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No.8:
(4pt)

値段分の価値はある

このミスの大賞受賞作ということで、むしろ敬遠していたのだが、野球に関連すると言うことで読んでみた。ミステリー作品と言うよりは、ミステリー色の強い野球小説という方が適切かもしれない。あきらかに特定の球団・監督をモチーフとした設定、主人公が身に覚えのない八百長疑惑に巻き込まれる展開はきわめてありきたりで、また、犯人も容易に予測がつくのだが、ストイックな主人公のキャラクターを初めとした個性的な登場人物の造型によって作品全体を引き締まり、救われている印象を受けた。犯人の動機をはじめ、設定に少し無理がある分、☆1つ減点するが、文章自体も読みやすく、少なくとも値段分の価値はある作品だと思う。余談ですが、「ベースボールミステリー」というリストを作製してありますので、よろしかったらご参照ください。
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No.7:
(5pt)

野球が好きな人でも嫌いな人でも十分楽しめる作品です

あらすじは、主人公沢村が自宅のマンションの前で誰かに襲われる。その後、八百長疑惑など明らかに沢村に罠を仕掛けようとしていることがわかる。沢村は、その罠を仕掛けたのは誰かを突き止めようとする。つまり、犯人に対して戦いを挑むのである。結局犯人は誰か?ヒロイン黒坂美鈴との恋の行方は?沢村は野球を続けることができるのか?がポイントかな。私がこの本の印象は何だろうと思ったときに以下の点が挙げられる。・「現実は小説より奇なり」と言う言葉があるように、2004年プロ野球騒動やライブドアvsフジサンケイグループの騒動のようなそんなに驚く急展開やミステリーサスペンスはないですが、読ませるもの(沢村の周りにいるキャラクターの設定と沢村とのからみ、沢村の引退をかけたピッチングなど)はあった。私はそういう読ませどころが随所にあったのがよかった。最後ですが、この本は、野球が好きな人でも嫌いな人でも十分楽しめる作品です。私は水原秀策氏の次回作を期待したい。
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No.6:
(5pt)

ドロドロさが無くても予想外に面白い

非常に面白く読めた。「このサスペンスが読みたい」大賞受賞作ということで、殺人などが絡むいわゆる「普通の」サスペンスストーリーの前提を期待して読んだのだが、まさにその盲点について快く裏切られた。プロ野球についてあまり深く知らない人も楽しく読めるように野球オタクな内容にもなっていないところも非常に好感が持てた。また、主人公が事件を解決しながらエンディングで自分のヒロイズムを達成していく場面についても読者として応援しながら読み続けられる躍動感や臨場感も十分で楽しむことができる作品だった。
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No.5:
(4pt)

新庄剛志的ミステリー

野球を理解していた方がよりたのしく読めることは間違いないが,野球を知らずともある程度の年齢以上の読者なら十分楽しめる作品である。野球という一見さわやかなスポーツの裏に潜む,人間の表と裏の心模様を描き,登場する数少ないけど個性的なキャラクターが読んでいて飽きさせない。特に主人公は典型的な現代青年でありながら,自分に降りかかった火の粉を最後まで自分の力で解明しようとするところ。反面,好意を寄せる女性にはあくまでぶっきらぼうな会話しかできず,そのアンバランスが好感を生む。長島茂雄的な劇的なサスペンスではなく,新庄剛志的なさわやかなスリルと興奮は味わえる作品
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No.4:
(5pt)

ミステリーで感動!?

素直に面白かった!!!気がついたら一日で読んじゃっていました。”野球”、で最初女性には不向きかなぁ、と思ったけど、ぜんぜん関係なし。主人公にかなり共感しちゃいました。ミステリーとしてだけじゃなくて、最後の方は臨場感と感動まであって、お得な1冊でした。一日で読んじゃったことを後悔してます。ちょっと記憶が薄れたころに、もう一度読み返したい本です。(早く続編か、新作か出してください!)
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No.3:
(5pt)

超大型新人登場!!

野球も好き、ハードボイルドも好きという俺を満足させてくれた一冊だった。小気味よい流れで進むストーリー。悪役も含め、魅力的な登場人物。おまけに美女とのロマンスもついてくる。愛している誰かが死ぬことでめそめそしている男の小説が売れている今こそ、このような意志の強い自分の生き方を貫ける主人公が新鮮である。この小説では誰も死なないというのもいい。ミステリとしてのプロットは弱いがハードボイルド小説としては一級品である。新人とは思えぬストーリーテラーの水原氏の次回作も期待したい。ちなみに野球を知らない人が読んでも十分面白い小説であるということを付け加えておく。
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No.2:
(5pt)

野球とミステリーのダブルで楽しめる

大賞というだけあって質の高いミステリーを読むことができた。特別な野球ファンではないけど、スポーツ大好きな自分としては、最初から臨場感を楽しむことができたし、文章のうまさもあって、グイグイと物語に引き込まれていった。野球界の裏側を描きながらも、下手な変化球を使わずに直球勝負で展開するストーリーもおもしろかった。主人公、女、そして癖のある悪役ぞろいと、登場するキャラクターもいい。
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No.1:
(5pt)

ここ数年で間違いなく 「No.1」

火加減、塩加減、付け合せ、盛り合わせ、行き届いた爽潔な文章まわしに感服しました。もちろん、とびっきり面白い!ところどころにちりばめられた、野球好きにはたまらないエピソードの数々にも心おどりまビした。早く、もう一度、ビールやりながら読み返したい。そんな1冊です。ここ数年で間違いなく 「No.1」高木を主人公に続編を期待! お願いします。
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