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異邦の騎士
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異邦の騎士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全75件 21~40 2/4ページ
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この作品は推理欲がある方にはお勧めしません。 犯人は予想出来ても目的、計画は本当に島田潔以外には推理出来ないでしょう。 表題でも書いていますが島田先生の最高峰と呼べる名作です。 ネタバレしない程度に語るとこの作品ほど狡猾、かつ完全犯罪に届きそうだった事件はないでしょう。 誰も知らずにそっと終わる悲劇。 それがこの作品であると言えます。 島田ファンの方が語っているように本作と占星術は読んでおいて損はないです。 | ||||
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「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」ときてようやく本作を読了。本当は一番最初に読みたかったのですが、この小説を読む前に絶対に前二作は読んでおくこと!とたくさんの方がレビューされていたので段階を踏んでの読了でした。読み終わって納得。なるほどそういうことかと。 しかしこれは前二作を読んでおくべきと言われた時点で気付く人は気付きそうですね。かくいう私も序盤~中盤辺りでこの仕掛けには気付いてしまいました。そこがわかった上でも楽しめますし面白いのですが、本当になにも知らずに本作を手に取って純粋に驚けた人がちょっと羨ましい(笑) 全体的にこんなのあり?となるようなトリックですが、「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」に比べるとミステリー度はやや低め。後書きにあるように本作はミステリーというより青春小説として楽しむのが正解かもしれません。恋愛や友情のかけがえのなさが圧倒的な筆力と構成力でもって描かれています。ラストは本当に素晴らしい。久々にガツンときました。 けっこうボリュームのある作品ですがページをめくる手が止まらず一気読みでした。名作です。探偵としてではなく御手洗というキャラそのものののかっこよさが光る一冊。 | ||||
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高校生の秋に、テストが間近なのに読み始め、止まらなくなり 一夜で読了後、放心状態になったのを今でも覚えています。 御手洗のカッコよさ、仕組まれた構図、そして純愛。 この作品を高校生時代に読めたのは本当に幸せでした。 | ||||
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前半、SF超の語り口にひきこまれ 中盤、やや期待外れだったかなと思い 最後、しばらく読み終えた後の余韻がのこりました。 また、位置から島田氏の作品を読みたくなりました。 | ||||
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動機の部分で弱いと感じられた。記憶喪失になったという発想で物語が展開するのは、実に素晴らしい。 | ||||
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御手洗シリーズは遥か昔に「占星術」と「斜め屋敷」を読んだことがあるが、正直トリックしか覚えていなかった。 で、この本は十何年ぶりかで手に取った御手洗シリーズ。 いわゆる新本格と呼ばれる類は一時期結構読んだので、読み始めから疑り深くなっており、アレを○○○た場面で「ん?」と引っかかった。 「なんで? おかしいじゃん」と。作者が強引にさらりと流しているので、ああこれが引っかけだと気づいてしまった。 そうすると、この後起きていく諸々のことがどういう意味を持っているのかわかってしまい、日記の登場で真相もほぼ読めた。 そういう意味ではラストの感動も特になく、いくら〇〇〇嫌いでも日常的に電車に乗ったりすれば反射というものもあるわけで気付かないのは変だとか、他にも突っ込みどころがいろいろあり、推理小説としては星3つかなと。 ただ、男女二人の貧しいけれど温かい生活とか、「俺」と御手洗のセッションとか、懐かしい昭和の匂いが満載で楽しかったので1つプラスで4つに。 | ||||
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なんと言う事だ! ミステリーが大好きで、自称新本格派信者な自分なのだが、占星術…を読んで直ぐにトリックに気付いてしまい…金田一のバカヤロー!で島田氏の作品を敬遠してしまっていて… 本を読んで初めて泣きました… 島田さん感動有難う! | ||||
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永遠の傑作。間違いなく。 この話にあらすじは書くべきではないし、必要もない。 ただ、誰もが持つであろう若き日の葛藤とか無力感が、どうしようもない位、 読む人の胸に迫ってくる作品なのは間違いない。 実際、かなり昔にこの「完全版」の前の新書版を電車の中で読んで、涙が止まらなくなった思い出がある。 親友を救うため、銃口の前に平然と立ち塞がる御手洗はシリーズの中でダントツにカッコ良い。 この話は、島田氏の若き日の炎のごとき情念が伝われば、それでいい。 とみに安っぽく語られる「物語の感動」って、本当はこうゆう小説のためにあるんじゃないのか!? この作品は間違いなく、世代、あるいは世紀を超えて伝わっていくと思う。 この世の物語ではなく、古典として生まれた名作だと確信している。 | ||||
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読んだ人の大半が興味を覚えるであろうチックコリアですが、私も探した口です。 近年日比谷の野音でやったLIVEには行ってるのですが、基本的に聴くジャンルではなく、アルバムの知識は皆無。 で、”騎士のジャケット”という情報が出た時点で探したら「Vigi」なるアルバムが出てきたので、早速某所へ。 しかし、聴くとどうも録音が新しい印象で、よく調べたら'13年のアルバムということ。 残念ながら調べなおして、「浪漫の騎士」に辿り着きました。 ところで、「Vigi」のレビューも悪くはないので、”騎士のジャケットに外れなし”ということは言えそうなのか?と思ったり。 余談ですが、「浪漫の~」のCDのレビューでは「アコースティック楽器でプログレを・・・」なんて書かれてたものもありましたが、 私の耳にはジャズ系列のお作法に聴こえるので、しっくりくる分類はフュージョンです。 前置きが長くなりましたが、今作品は”ミステリー仕立ての恋愛小説”という印象です。それもとびきりの純愛。 これだけピュアなのはそうそうない。 また、漠然とした将来の不安や、根拠のない明るい希望みたいなのが、 同棲が上手くいってた頃や、御手洗への日参が好調な頃に込められていると思います。 これは多くの人が若い時に抱く感情なので、共感もしやすいのではないだろうか? その辺の雰囲気が”後からやってきた未熟な大長編”の割に、島田氏の著作で1,2を争う人気作にまでになった要因ではないだろうか? ミステリーの方は、記憶喪失で○嫌いで・・・という、かなり都合のいい人物なしでは描けない犯罪計画に巻き込まれてるわけですが そのプランの手間暇掛かり過ぎぶりに免じて文句はつけないでおこう。 欲を言えば、「主人公が実はこんな人物だった」という仕込みがあって、それが明かされたら最高だったのですが。 なんでギター弾けたのか・・・とかもね。 御手洗とのオールナイトジャムセッションとか、作中では”たまらん”シーンの1つで、しかも御手洗かなりの凄腕みたいな描写。 先にこっちを読んでいたら、斜め屋敷など物足りなくて仕方なかったかも。 CDのライナーノートの如き後書きも印象的で、これを読んで「浪漫の騎士」に興味を持たない人はいないと思うのですが、 もしまだ聴いたことない人がいたら、検索して聴いてみるべきだと思います。 | ||||
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島田氏の御手洗ものの2作目だが、書かれたのは占星術殺人事件の前であり、話自体も前に起こった話である。 大掛かりな不可能トリックやアリバイ崩しなどの初期島田氏らしい凝った物理的トリック主体の話ではなく、一種の青春小説のようなほろ苦い展開で、トリックというよりはプロットで最後ひっくり返す系の趣向となっている。 この展開は無理があるという意見を出す人は、80年代島田作品を読む必要はない。この強引さこそが島田氏の真骨頂である。 最後で謎の人物がある人物だったことが分かり、プリクエルもののだいご味を味わえる。 | ||||
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まさか泣くとは思わず読んでいましたが あとからジワリジワリと感動して泣けました。 シリーズ一番の作品だと思いました。 島田さんの小説は胸の奥をグラリと揺るがす 熱のようなものが存在していると思います。 他の人には書けない作品です。 読んで損はないです。 好きなエピソードの部分を何度も読み返し 図書館で借りた本でしたがあまりに好きになったので 買いました。 | ||||
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この小説は、著者が一番初めに書いたものらしいです。話の構成としては、占星術殺人事件に劣るかもしれません。トリックの衝撃度も、やや低めです。しかし、この小説の良さはそこではありません。記憶を失った主人公は、自分のしたことについて知ってしまいます。そして、話は二転三転し、真相にたどり着きます。その過程が、とても泣けます。感動します。やや、無理矢理なところがあるかもしれませんが、それを上回る面白さがあります! とにかく読んでみてください! | ||||
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異邦の騎士は僕が最も好きな小説のひとつであり、今までに3回くらい読んだ。 僕はサブカルや破滅的な芸術作品もかなり好きだ。またそういった作品が包み込む人間の感情の自由さや多様さを大切な物だと思うのだが、島田荘司の作品についてはそういった云々を超越して好きだ。僕が表面的な希望や前向きさに対してソッポを向きたくなるのは、それが都合よくて嘘臭くて、更にはしばしば金や安易な裏切りが絡んでいるからだが、彼の描く希望や勇気や前向きさにはそういった薄っぺらい偽善がない。深く、辛く傷ついた、やりきれない人間を描き出し、それでも尚そういう登場人物が希望や人間としての意志を捨てずに、時には良い友に支えられもして、何とか前を向いて生きていく姿が描かれる彼の小説だから、僕は彼の描く前向きさや情熱に共感して感動する。加えて同時に、僕の大好きな皮肉臭い書き口も見受けられ、そこも小気味よく楽しい。 また、この作家は推理の範疇だけで語れる人ではない。冤罪問題、死刑問題、脳に関する含蓄、国家間の関係性、戦争や人間の残酷さ、病気や人権についての考察、自動車趣味・・・。最近では、読んでいる方の付いていくのが大変。 例えば自分ひとりの小さな世界で”あーでもない、こーでもない”とブチブチ言い募る純文学よりも、ずっとグローバルかつダイナミックでありながら、同様に人間に対する深いまなざしを感じる。 そしてそれら作品は、どんなときでも最終的に希望があり、心が強いのが感動的だ。それは人間の弱さを知っているからこそでもあると思う。堕落して朽ち果てるなんて簡単なことなんだ。どんなときでも前を向いて生きて行くことの方が、遥かに困難で、だからこそ高貴なことなんだ。そういう思いを持ちながらも暗い気持ちになることも多い僕は、魂を燃え上がらせてくれる島田荘司の作品が大好きだ。 | ||||
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自分がレビューを書くときというのは、なるべくネタバレ要素を排除したいと考えるのだが この作品には特に頭を悩まされた。 未読の方には 一切の情報なく、なるべくまっさらな状態で読んでもらいたいと思う。 つまり、レビューとしては矛盾になるが、あまりレビューを読んでほしくないのだ。 (中には致命的なネタバレを含むものもあった) それでもあえて、1つだけ忠告させてもらうとしたら この作品は島田荘司を初めて読むのには適していないかもしれない。 | ||||
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正直、この物語の前半部分と後半部分は自分としてはあまり評価できません。しかし、中盤部分がこれがもう神がかっているとしかいいようがないくらいによくできている。あの耐えられないほどに残酷で悲劇的な日記の読者への読ませ方がうまいな~と感心した。あの日記の描写を読むと、作者が「人間とは」「男とは」「女とは」いかなるものなのか?をよく考えている人なんだということがわかった。最後に言わせてほしい。何はどうあれ、人を殺しているのに、しかも愛する人をだよ!「陽気なやつでも聞こうよ」はなくないか?石岡さんは今回自分が巻き込まれた事件を初めから最後まできちんと自分の両親に話して、警察に自首してください。そうでないと、私は恐ろしくて、うかうかこの国でランニングもできません!私が親なら今すぐにでも自首させます。 | ||||
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御手洗と石岡の20代、出逢いの作品です ずっと前に読んだのですが、改訂完全版ということで購入しました。 ここから御手洗シリーズがスタートしたのかと感慨深いものがありました。 | ||||
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素晴らしい!! の一言、出会い別れ、そして出会い。 まさにこれ。 衝撃的な展開。そして伝説へ… 昔ドラクエ3を攻略したときの感じと似てた(笑) こんなレビューで申し訳ない。 | ||||
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昼寝から目覚めると記憶がない!! 思い出そうとすることがことごとく忘れてしまう。 まさに異邦、誰も知らない国でひとりぼっち。 そんな、恐ろしい形で物語が始まる。 記憶を失いながらも、 一人の少女と不思議な生活が始まる。 次々と明らかになる真実。 そして復讐へと。。 実に面白い! 是非とも読んでいただきたい!! | ||||
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何かの書籍(橘玲?)で島田荘司氏の著作が面白いとのことで、読み始めま した。他のレビュアーの方のアドバイス通り、最初に「占星術殺人事件」から スタートしました。こちらは、評価は非常に高かったのですが、私には読みに くく冗長なイメージもあり、苦手でした(謎解きがイマイチ理解できず。。。)。 次にこの「異邦の騎士」を読み始めました。これは、読み始めからテンポが 良く、2日で一気に読んでしまいました。あとがきにもあるように、これが処 女作というのは村上春樹の「風の歌を聴け」を読んだのと同じぐらい衝撃的な 出会いでした。 この本の中で、金・健康・愛情・友情がキーワードになっていると感じました。 ホリエモンではないですが、金があればなんでも手に入るというのは、強ち間違っ ていないように読後に思いました。 お金や健康で苦労した結果、愛情や友情が手に入るというアイロニー。人間は 何かを失えば何かを得るのかもしれません。ただ逆にお金や健康で苦労がなければ、 そこそこの幸せは得られるような気もします。 確かに島田荘司の御手洗シリーズを読む際に、他の著作から読むとよりいっそ う登場人物への思い入れが高まるというのは、ラストに分かりました。 | ||||
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処女作というだけあって、内容が物凄く猛ってます。 ...... | ||||
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