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冥府神(アヌビス)の産声
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冥府神(アヌビス)の産声の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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「脳死」をテーマに、人の脳の不思議さや、人の死とは何かを考えさせる奥深い作品。しかし読み終えた後に、九条共にいる不思議な少女トウトの出自やなぜトウトには脳外科手術の痕跡があるのかなど謎が残る。続編の構想があるのだろうか。 | ||||
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「脳死」をテーマに、人の脳の不思議さや、人の死とは何かを考えさせる奥深い作品。しかし読み終えた後に、九条共にいる不思議な少女トウトの出自やなぜトウトには脳外科手術の痕跡があるのかなど謎が残る。続編の構想があるのだろうか。 | ||||
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脳死判定をテーマにした重厚なミステリー。 医学部研究室の元所属員だったライターが、恩師の死をきっかけに殺人事件に巻き込まれ、真相を掴むまでの物語。 単なる殺人事件の謎解きではなく、幾つもの事柄が多重に複雑に絡み合い、ストーリーに奥深さを与えていると思う。 元ライバルの失踪、ホームレスとの丁々発止、薬品会社の謎の男、そして脳死判定をめぐる様々な思惑……。 北森氏ならではの味付けで、様々な事象を描き出して見せる展開に期待感は高まるばかりである。 が、登場人物の一部の話に落ちがないまま終わってしまっている点にはやや消化不良気味。 ということで星はマイナス1。 | ||||
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脳死判定をテーマにした重厚なミステリー。 医学部研究室の元所属員だったライターが、恩師の死をきっかけに殺人事件に巻き込まれ、真相を掴むまでの物語。 単なる殺人事件の謎解きではなく、幾つもの事柄が多重に複雑に絡み合い、ストーリーに奥深さを与えていると思う。 元ライバルの失踪、ホームレスとの丁々発止、薬品会社の謎の男、そして脳死判定をめぐる様々な思惑……。 北森氏ならではの味付けで、様々な事象を描き出して見せる展開に期待感は高まるばかりである。 が、登場人物の一部の話に落ちがないまま終わってしまっている点にはやや消化不良気味。 ということで星はマイナス1。 | ||||
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ひさかたぶりの北森鴻の一冊は、初期のデビュー作のような位置づけの一冊。 物語は、帝都大学の解剖学教室の教授、吉井が都内の公園で刺し殺されたところから幕を開ける。彼は、脳死臨調のリーダーで、脳死の判定を緩め、日本を臓器移植がもっと出来る国にしようとしている人物としても有名だった。事件後、彼の元弟子で、今では彼と袂をわかったことで医師としての道を閉ざされ医療ルポライターとなっていた相馬が彼の調査へと乗り出す。しかし、彼がそこで見たものはてっきりと彼の後釜となっているはずだった男、九条の零落した姿であった。吉井の死の真相と、九条がホームレスになっていた理由、そして九条の連れていた予言のような事をする少女の謎はどう結びつくのか? あらすじはここまでとして、結構、医療業界の闇をえぐり出していくハードなミステリーと本書はなっている。医学的にそれが可能かどうかは別として読ませる一冊。特に脳死についてのやり取りは手垢がつきすぎたテーマに思われがちだが、それだけまだガイドラインが確定しないテーマであるとも言えるし、この作品の発表年次を考えれば十分な野心作だとも言える。また、普通の医療ミステリーにせずに違う要素を入れてあるのも物語としての興趣を追加することでリーダビリティーを高めており、初期作品にしては完成度が高い(海堂尊の「チーム・バチスタの栄光」のような医療ものがここまで普通に出ているような下地はこの当時は絶無だったのではないだろうか)。 ただ、それでもかなり重く、彼の他の諸作品に比べるとコメディ的な要素や人物が全くいないので、そのあたりは注意が必要か。 | ||||
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ひさかたぶりの北森鴻の一冊は、初期のデビュー作のような位置づけの一冊。 物語は、帝都大学の解剖学教室の教授、吉井が都内の公園で刺し殺されたところから幕を開ける。彼は、脳死臨調のリーダーで、脳死の判定を緩め、日本を臓器移植がもっと出来る国にしようとしている人物としても有名だった。事件後、彼の元弟子で、今では彼と袂をわかったことで医師としての道を閉ざされ医療ルポライターとなっていた相馬が彼の調査へと乗り出す。しかし、彼がそこで見たものはてっきりと彼の後釜となっているはずだった男、九条の零落した姿であった。吉井の死の真相と、九条がホームレスになっていた理由、そして九条の連れていた予言のような事をする少女の謎はどう結びつくのか? あらすじはここまでとして、結構、医療業界の闇をえぐり出していくハードなミステリーと本書はなっている。医学的にそれが可能かどうかは別として読ませる一冊。特に脳死についてのやり取りは手垢がつきすぎたテーマに思われがちだが、それだけまだガイドラインが確定しないテーマであるとも言えるし、この作品の発表年次を考えれば十分な野心作だとも言える。また、普通の医療ミステリーにせずに違う要素を入れてあるのも物語としての興趣を追加することでリーダビリティーを高めており、初期作品にしては完成度が高い(海堂尊の「チーム・バチスタの栄光」のような医療ものがここまで普通に出ているような下地はこの当時は絶無だったのではないだろうか)。 ただ、それでもかなり重く、彼の他の諸作品に比べるとコメディ的な要素や人物が全くいないので、そのあたりは注意が必要か。 | ||||
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人の考えを変えるのは自分でもなければ、第三者でもない。 あなたの存在なのだ。 そのことをしみじみとそしてじっくりと考えさせる作品だ。 人が何かの基準を決めるということは非常に難しく、時として悲劇を生むのだ。 | ||||
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人の考えを変えるのは自分でもなければ、第三者でもない。 あなたの存在なのだ。 そのことをしみじみとそしてじっくりと考えさせる作品だ。 人が何かの基準を決めるということは非常に難しく、時として悲劇を生むのだ。 | ||||
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1997年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 北森氏の第二作。脳死をテーマとした医療ミステリとなっている。トリックをメインとしたミステリというよりは、巨大な陰謀もの。 脳死についてよく調べて書かれている。なかなか勉強になった。ただ、ミステリとしてはいまいち。大げさすぎるというか、上滑りしているというか。 とはいえ、北森作品に特徴の緊張感のある文体、冷ややかな世界観、切れのある人物像は存分に堪能できる。ファンなら充分に楽しめる一冊だろう。 | ||||
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1997年にカッパ・ノベルスとして出たものの文庫化。 北森氏の第二作。脳死をテーマとした医療ミステリとなっている。トリックをメインとしたミステリというよりは、巨大な陰謀もの。 脳死についてよく調べて書かれている。なかなか勉強になった。ただ、ミステリとしてはいまいち。大げさすぎるというか、上滑りしているというか。 とはいえ、北森作品に特徴の緊張感のある文体、冷ややかな世界観、切れのある人物像は存分に堪能できる。ファンなら充分に楽しめる一冊だろう。 | ||||
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