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南海王国記
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南海王国記の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点5.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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飯島和一さん、7年ぶりの単行本。 鄭成功がほぼ全体の7割に登場する主役。 物語自体は、彼の登場する前と没後まであり、彼の作った王国の興亡まで。 記述は小説というより、抑えた筆致でひたすら「紀伝」を綴っているように思う。 だとすると、ドラマ性や人間模様がないのか、というとそうでもなく そもそも、大小たくさんの戦争があった期間なので、必然的にそれにかかわるドラマが描かれている。 そして、このドラマの表立ったテーマは 「清に抗うか、それとも辮髪となって帰順するか?」であるが、 その根本には「人はどう自分の理想とする姿をまっとうするか?」というテーマを見据えている。 物語は、1626年1月にはじまり1683年7月に終わる。 明の滅亡から、その明を討って異民族でありながら中華の覇者となった清と、 それに対抗しあくまで明の遺臣として戦った南海の覇者・鄭成功との戦いがメインなのである。 特徴としては、「明か、清か」の二者択一の中で、 明側(または鄭成功軍)にいたが裏切って辮髪になって清側に投降し、 明(または鄭成功軍)に対する攻め手に加わるという多くの人物が波状的に、ことあるごとに登場することだ。 そんななか、明への忠誠を最後まで失わなかった鄭成功の思想の原点とはなんなのか? そしてそんな彼がいかに最期の時を迎えるか、がひとつのクライマックスであろう。 さらに、彼の作った王国のモラルが、彼の子孫、遺臣らによってどう守られ、 どう失われていったか、それはなにに起因するのか、も次のクライマックスである。 飯島さんは、いつものように、事実をひとつづつ積み上げ、克明に記し、やがて物語の大きな波のうねりを作っている。 人の生き様とは、を深く考えさせられる大作である。 | ||||
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冒頭から引き込まれました。清朝の頃が好きな私としては最高なスタート。 内容は流石といいようがありませんでした。『星夜航行』を読んだ後に読んだため、話が掴みやすかったです。『幻のように輝いた』このフレーズ好きです。鄭成功が稀有な存在だったことに改めて感じ入った次第です。 | ||||
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