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迷路館の殺人
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迷路館の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.88pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 21~40 2/7ページ
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十角館、水車館、本作と順番に読んできて綾辻さんミステリの推理法が分かってきた。 再現可能性で考えるのではなく、作者が地の文で明確に言い切ったこと以外は何でもあり、というのが第一条件なんだと。 フェアかどうかではなく、どんでん返しを楽しむ探偵小説として見れば、「騙してくれてありがとう」という爽やかな読後感に浸れるでしょう。 | ||||
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館シリーズ前2作品を読み、犯人が序盤でわかってしまうが為に、つまらない展開に感じてしまってました。 今回はようやく!というか、作中作という流れで序盤に犯人がわかるなんて簡単にはいかず(私の頭では 笑) 最後の最後まで、驚きの展開のまま読みきりました。 ミステリ作品に求めるのは、犯人の意外性、もしくは犯行のトリックやもちろん叙述トリック等含めて最後までどれだけ楽しめるかの一点だけです。 他の方で動機が納得いかないとかあったのですが、それはミステリ小説に必要なのかな?と個人的には思っちゃいます。 | ||||
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他の作品群はわりと好きなんですがこれだけはやはりトリック(小細工)がろくでもない。 第一声「そうはならんやろ」って感じですね。これなら大を漏らす方がはるかに現実的にあり得ます。 口直しには同系のネタをうまく処理しているシャーリー・ホームズと緋色の憂鬱をお勧めします。 | ||||
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《館》シリーズ第三作。 いよいよ巨匠がその牙を剥き出しにし、一作目が決してフロックではなかったことを証明し始めた三作目。迷路館という舞台立て、作中作、それを存分に生かしたトリックとギミック、ロジックの滅多打ちは、未だに読み手のページを繰る手を止めさせない魅力に満ちていた。おそらく犯人特定のロジックをして「女性から見れば興ざめ」というレビューを見かけたけど、自分はそうは思わなかった(というか、どうしてそう感じるのかよくわからない)。 | ||||
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推理小説好きにはたまらない一冊。内容に古さは感じられる箇所もあるが、全く気にならずに読み進めることができる。推理小説に馴染みのない方にもオススメできます。 | ||||
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久しぶりに再読した。既読の館シリーズの中では最も好きな作品。 迷路館に集まる経緯からしてミステリ好きを盛りあげてくる。作中作からのエピローグの流れもとにかく楽しい一作。定期的に読み返したくなる名作だ。 | ||||
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面白かったです。スピード感があり良いです。ただ5人を殺した動機が今一わかりません。怨みも憎しみもない。後継者は居て、もう遺産は全てその後継者に。なら何故?殺したの?でも面白かったので★は5つです。 | ||||
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館シリーズ3作目の舞台は、地下に作られた奇妙な館・迷路館。招かれた4人の作家たちは莫大な遺産をかけ、この館を舞台にした推理小説を競って書くことになった。しかし、それは連続殺人の幕開けでもあった。というその事件をモチーフに書かれた小説が島田のもとへ届き、それを読み始めるところから始まるという作中作がテーマのミステリ。 読み終わった第一声は「うわー!やられた!」だった(笑) 十角館の衝撃ほどではないけど、見事に騙されて楽しかった。何より作者自身もこれを仕掛けてて楽しかったんだろうなというのが伝わってくる。細やかな文章のテクニックに、迷路にハマっていたのは登場人物じゃなくぼくだったのでは?と感じてしまうほど。タネを知った上で最初から読み直してみたくなる作品。 作中作だけでもミステリとして面白く仕上がっていて、殺人が連鎖していくスピード感に読む手が止まらなかった。水車館は割と落ち着いたミステリだったから油断してたなあ。それにしても、島田はこんなことをしてて大丈夫なのかな?と思わなくはない(笑) | ||||
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"肝心なのはまさにその、何か過剰なものにどれだけ私の心が共鳴するかということであるわけで"1988年発刊の本書は『十角館』から始まる館シリーズ3作目にして、作中作、叙述トリックで知られる奇抜な迷路館を舞台に連続殺人が起きる新本格ミステリ。 個人的には、ミステリ持ち寄り読書会ですすめられた事もあり手にとってみました。 さて、そんな本書は推理小説界の老大家、宮垣葉太郎が所有する『十角館』と同じ建築家、中村青司が手がけた地下に迷路が造られている奇妙な、『迷路館』に集められた推理作家たちが、各々ね書きかけの小説に見立てる形で何者かに次々と殺されていくわけですが。 さすがに【出入り口が一つしかなく、窓もない迷路の自宅】って、日常使いだと生活においてストレスしかないだろ!っとツッコミをいれたくなりましたが、高度経済成長時代、バブルの時代だったら【もしかしたら、あるかもしれない】。とか思い直したり。 また、80年代とインターネットやスマホがない時代というわけで、本書では作家たちが使用するワープロ『文豪』や『オアシス』といった機種の入力方法の違いが謎解きのヒントになったりといった点は『十角館』のFAXと同じく【今からは懐かしさしかありません】が、それでもスピーディーな展開。そして犯人が明らかになったと思いきやの【作中作、叙述トリックによるドンデン返しのラスト】に驚かされる本書。ミステリとしての没入感は堪りません。 新本格ミステリ好きな方はもちろん、叙述トリック好きな方にオススメ。 | ||||
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題の理由ですが・・・ 途中気付いた点というか指摘点がいくつかありました。 あえて読者を推理に導き最後でひっくり返す、という作者のトラップかと思ったのですが、ストーリーに重要な主要な2点を含め指摘通りでした。汗 犯人についても、途中感じていた「前にこういう展開でこういう落ちだった作品を読んだな?」と感じた通りでした(理由というかプロセスはかなり無理がありますが)。 ミステリー好きでそれなりに読み込んでいる方は、おそらく自分と同じ展開になると思います。 長い後書きが白ける感じでした。 それと、作者の癖なのかもしれませんが、やたら文字横にルビ(’)が多い。強調したくて打っているのかもしれませんが、あまりに多過ぎてかえって邪魔でした。 作者により癖があるのは承知しておりますが(例えば西村京太郎先生は「今も言ったように」が何度も出てくる)、少々辟易しました。 | ||||
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十角館が面白かったので読みました 「血」の理由は男性特有の無知から来るものなのか、フィクションと捉えるべきか、それにしても非現実的で不快でした 島田さんがラストに皮肉屋っぽく書かれていたのも、十角館を読んだ後だと違和感があって、こういう性格だったっけ?と、無理矢理な感じが見受けられた ただ冒頭に「島田」という名前でミスリードを誘うためだったんじゃないかな、とか 事件が起きてからの展開の早さ、読者を引き込んでいく勢いは流石だと思います 作中作の表現も良かっただけに、上記の無理矢理な結末で白けてしまったので読後感がよろしくない 犯人の名前も無理があると感じました | ||||
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ある一点を突破できれば全て理詰めで正しく答えに辿り着けること、また明示的な作中作から知る過去の事件の顛末という設計などを始め、(ネタバレ防止で名前は伏せるが)同シリーズの某後続作品と構造が似ている。ただそちらは割と洗練されている一方で、こちらは荒削りでダイナミックなカラクリを仕掛けている。 作中作の方は読者が自力で解けるよう、ヒントがエサのように撒かれている。やたらと地の文に現れるオブジェクトは自然に頭に残るし、館の迷路の方もそれほど大きくなく、地味に無駄の少ない作りになっているので、眺めていて自然に勘繰りが働くものである。作中作で予想を当てさせて読者の溜飲を下げたところで続けてエピローグを読むよう意図してるのだろう。 その非常に重点が置かれたエピローグだが、賛否が分かれるのは仕方のないことだろう。人によっては作中作で下がった溜飲が胃の底から噴火して終わるかもしれない。自分としては犯人が外道すぎて受け入れ難い。エピローグで却って理解不能になった。犠牲者に対して何のフォローもないし、特に犯人が自分の親族に関して巡らした(と島田が推測する)思案には心底不愉快になった。復讐対象も大概だが、犯人はそれ以上の大概である。ここまで人命をどうとも思わぬ狂人をピンポイントで挑発するような作品を出す鹿谷門実も、また何を考えてるのかと言いたくなる。自分が消されるリスクはないと見たのだろうか。 また作品の構造としても、エピローグで判明する事実が作中作のトリックにあまり影響を与えないのが微妙と感じた。事件の全体像が変わるのは事実であり、十角館と同種のカタルシスを覚える人もいるのだろうが、自分の解いた謎は概ね正解で、犯人がより外道になっただけというのはどうにも後味悪さが残った。最初に触れた似た構造の某後続作は、突破すべき一点の先に作中作の謎を据えていたところが鮮やかに感じたものだった。迷路館は、突破すべき一点と犯人のとった行動が僅かしか対応してないのである。 とはいえ十角館の奇抜さと水車館の硬派さ両方の持ち味を継いでおり、メタ構造を活かす著者の試みは大変面白い。シリーズ愛読者は間違いなく読むべきだと思う。 | ||||
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館シリーズは他にも何冊か読んでいます。 それを踏まえまして……迷路館は全体的に、よく言えばあっさりしてました。 違う言い方をすれば、内容が無くペラペラです。 最後の最後の落ちをつけたいが為に、何となく内容を書いたみたいな。 確かにどんでん返しは有りましたけど、女目線から言えば「そんなことあるか?」って落ちで、ちょっと興醒めしました。 最後まで読んだ感想は、「あれ、この本前に読んだっけ……」でした。 本棚をひっくり返すのも面倒なので確証は得られていませんが、多分あと数年も記憶に残らないな内容です。 なので、ここに感想を残すことにしました。 | ||||
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中村青司が設計した迷路館の所有者で推理作家の重鎮である宮垣葉太郎。宮垣の還暦祝いに招待された推理作家、評論家、編集者、島田潔らの8人。招待された4人の推理作家に迷路館を舞台に自分が被害者となる推理小説を書くように要請し、最も優秀な作品を書いた作家に財産を譲るという遺書を残して、自殺した宮垣。作家の原稿どおりに実施される4つの連続見立て殺人事件。 実際の事件を題材にして、それを小説化した内容を読ませるという設定であり、作家の鹿谷門美が誰なのかという謎もある。 エピローグで小説の真相がひっくり返されるが、小説の真相に関しては、犯人、ダイイングメッセージの意味するもの、清村が空室(Media)で殺された理由などは予想どおりであり、それほどの意外性は感じられなかった。作中で登場人物が優れたミステリの条件として、冒頭の不可解性、中盤のサスペンス、結末の意外性を挙げているが、本作品に当てはめると、10点満点で、冒頭の不可解性が8点、中盤のサスペンスが8点、結末の意外性が6点といったところか。ミステリの禁じ手とされるものを1つ使っており、禁じ手を認めた上で成立する推理小説であり、エピローグでひっくり返されているように読者が唯一の解に辿り着けるようなミステリにはなっていない。 エピローグでは、二つの人物錯誤の試みが盛り込まれていることがわかるが、その部分に関しては正直それほど面白いとは感じられなかった。 | ||||
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十角館の殺人が面白かったので、評価が高かったこの本を選びました。私にしては自身2作目のミステリーです。”最初と最後のエピローグの章”と”本題ストーリ”に分かれますが、本題ストーリに関しては、やっぱり犯人はこの人でしょうと早い段階から想像します。そして最後の章へつながるのですが、なんか2つが別物で強引に合わせた感じという気がします。真剣にミステリとして犯人を模索しながら読んでいた自分がせつない感じがしました。また密室のトリック解決にしても古典的で反則でしょうという気がしまし、読み終わって作家に負けたという感じより、それやったら何でも可能じゃないのかなという作りの感じが残りました。 | ||||
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館シリーズの中でも傑作との評判は知っていて読みました。 でも、あれ?意外と素人の私でも推理できちゃったよ、がっかりだなーって思っていました。 ところがどっこいです。 さすがです、お見事です! こんなに最後の最後までページめくるのにドキドキして、スカッとする本ってなかなかないです。 何度でも読み返したい作品です。 おすすめです。 できれば、シリーズの最初から順番で読んでほしいと思います。 | ||||
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新刊の頃、確かに読んだはずなのにすっかり内容を忘れてて、改めてまた楽しませてもらいました。いい本を読むと、その実写版映画が出てくれないかなと思い、そのキャストを夢想する癖があるのですが、この本はさすがに難しいですね。十角館もそうだし、これが館シリーズの特徴でもあるのかな。 | ||||
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平日はミステリーに限る。 十角館でハマった作者の作品ということで。体感は短かった。軽くてまあまあ楽しめました | ||||
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…と思ったら最後の最後でどんでん返しをやられました…。面白いです。 | ||||
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最後の最後で騙されて、ははぁ、と声を上げてしまいました。 非常に面白い作品でした。 この作品を読もうと思われている方は、 先に、館シリーズ1作目の「十角館の殺人」と、2作目の「水車館の殺人」を是非読んでいただきたい。 その方が、この作品をより楽しめると思います。 | ||||
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