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占星術殺人事件
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【この小説が収録されている参考書籍】
占星術殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全156件 121~140 7/8ページ
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現在も精力的な執筆活動を続け、話題作・問題作を世に送り出し続けている御大・島田荘司氏の記念すべきデビュー作。究極美を持つ人体製造に命をかけた洋画家が密室で殺害されたのを皮切りに、その画家の6人の娘たちが日本全国で他殺体となって発見される。しかも、その死体からは、腕や足、首など、身体の一部が切り取られていた。ストーリーは非現実の極地であり、まさに本格ミステリー。密室トリックやアンチ本格派からは目の敵にされがちな作品だが、本来、ミステリーの持っていた「意外性」を十二分に味わうことが出来る。是非、後世に残したい作品の1つである。 | ||||
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やっぱこの人の代表作といわれるだけあって、とても面白いです〜!本格の味わいを存分に味わえますねー!!ただ、石岡と御手洗が、捜査で京都くんだりまでいって、そこで白髪にじじいや、明治村に行って電車走らせるかっぺ大将とほのぼのしたりするとこがタルかったです。余計だったので、御手洗が脳内でパパッと推理して150ページくらい圧縮してほしかったです | ||||
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作者のデビュー作。当時の本格ミステリ界は閉塞した状態にあったが、本作によって一筋の光明が指し、後の新本格ミステリの隆盛へと繋がった。その意味で、本格ミステリにとって記念碑的作品。 物語は、戦争直後に起きた複数人のバラバラ殺人事件を現代の眼から解くというのがメイン。当時、評者からは「死体をオブジェとして扱っている」という非難があったそうだがナンセンス。ミステリとは元々そういうものだ。むしろ、個人的には、その状況で複数人をバラバラにする理由は1つしか考えられず、謎が物足りない気がしていた。この予想は結局、当たった。 もう一つ物足りないと思ったのは、物語の設定上やむを得ないとは言え、「犯人vs名探偵」の構図が見られないことだ。これは欲張り過ぎか。 犯罪を戦争直後に持っていった工夫(さすがに現代の鑑識ではトリックがばれる)、奇矯な名探偵御手洗を登場させ、メイン・トリック以外でも本格風活躍を見せる演出、そして大胆なメイン・トリックと、様々な手法で本格復興を図った作者の心意気は褒め称えたい。冒頭でも述べたように、本格ミステリ界にとって記念碑的作品。 | ||||
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昭和11年の猟奇殺人事件のトリックを40年後に解くというストーリー。 トリックの巧妙さにしびれたのはもちろんですが、時間を超えて戦前の世の中の空気が伝わってくるような全体の雰囲気が楽しめました。そして、いつまでも余韻を残すエンディング。今でも繰り返し話題になってもよい傑作です。実際、文化庁が平成14年から始めた日本の文学作品を海外に紹介する目的のプロジェクトで翻訳されているそうです(英題The Tokyo Zodiac Murders)。それなのにあまり話題にならないのは、タイトルで誤解されてるのでしょうね。もっと人が手にとりたくなるようなタイトルに改題すればいいのに、と思いました。 | ||||
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推理小説史上に輝く金字塔。トリックそのものの意外性もさることながら、全編に漂う「日本人とは何なのか?戦争後、私たちは何をしてきたのか?」という問いかけに、多くの読者は胸をつかれた思いがするのではないでしょうか。本格派推理小説(トリックに主眼を置く)としても、社会派推理小説(動機など、背景に主眼を置く)としても一流。本格派がいいか、社会派が良いか、などの論争が無意味に思える、傑作です。主人公である御手洗に興味をもたれた方は、「異邦の騎士」もオススメです。また、日本という国への問いかけに興味がある方は、「奇想、天を動かす」がオススメです。 | ||||
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私は、日本の作家のミステリを原作としたテレビのミステリ・ドラマのあまりに安直な内容がトラウマになり、日本の作家の粗製乱造的なミステリは全く読む気がしなかったのだが、ふとしたきっかけで読むこととなったこの「占星術殺人事件」は、そんな私の否定的な先入観を、見事に払拭してくれた。「日本の作家のミステリも、まんざら、捨てたもんじゃない」。正直、そう思う。 この作品のテーマは「アゾート殺人」という猟奇的事件で、名探偵役にもどういう必然性があってか、病的で奇怪な言動をさせているところがあり、率直にいうと、決して読後感が良いとはいえない。また、捜査が大詰めを迎える肝心のところで、名探偵の捜査振りが全く描かれず、その代わりに、その人物設定からして、誰が読んでも本筋から外れていることがわかるワトスン役の助手の迷探偵振りにいたずらにページ数を費やしたり、事件を解決した名探偵が、真相の解説を先送りして読者をやきもきさせる構成は、明らかに冗長であり、460ページにも及ぶ大長編を、もっとコンパクトにスッキリとまとめる方法はあっただろうし、名探偵の事件の解決自体も、偶然の産物の賜物に頼ってしまっているといった不満がないわけではない。 しかし、動機がある関係者はいるものの、完全な密室での殺人事件と、動機がある者はすでに死亡しており、残った関係者には動機がなく、アリバイも成立しているというアゾート殺人事件の二つの不可能殺人事件を組合せた連続殺人のトリックは、極めて斬新かつユニークであり、そんな多少の不満を補って余りあるものがあるのだ。この作品は、堂々たる本格派ミステリとして、海外の著名作家のミステリと比較しても、全く遜色のないレベルにあるというだけでなく、ほろりとさせる人間ドラマも描かれている傑作である。 | ||||
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横溝、高木氏以降の中々面白い本格物に出会えなかった時、本書を手にしデビュー作にしてこの完成度の高さ、トリックの斬新性、非常に感心したことを覚えています。日本推理小説史にも残る作だと思います。是非手にとって作者に欺かれる事無く真相に到達してください。個人的に著者に対して期待度が高くなってしまった為、その後の作はトリック・奇抜性重視の傾向が強く感じられどうにも馴染めなかった。現行ミステリーファンであれば抵抗感なく嵌れるかもしれませんが。 | ||||
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初めて読んだ時に、物凄い衝撃を感じました。 トリックも素晴らしいですが、助手の目を通して旅行気分が味わえるのも、とても楽しかったです。「平吉の手記」に出てくる府立高等(都立大学の前身)にも興味を覚えました(地元なので)。 しかし、乱歩賞の選評でトリックを明かしているのはいただけません(文庫には無いですが)。 | ||||
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衝撃でした……ショックでした! 本格ミステリーのトリックはすべて出し尽くされたと言われつづけ、社会派やサスペンス・アクション物(まあ、そっちも嫌いじゃないけど)にミステリーの主導権が完全に移ったかと思われていたあの80年代に、「そうか、まだこんなトリックが残っていたのか!」と、目から鱗のインパクト。松本清張の登場によって社会派ミステリーが日本に根付いたように、本書が世に出たことによって、それまで時代遅れ呼ばわりされていた本格派が、新たな産声をあげたのです! | ||||
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和服の裾から見え隠れする女の脹ら脛は、男を迷わせ、強い衝動を引き起こす。確かにそうだとは思うが、それにしても、犯罪計画の遂行のために、犯人はそこまでするかしら?そして、そう上手い具合に男から「あるもの」を搾り取ることが出来るものかしら?小説全体としては秀逸ながら、その部分だけは承伏できませんでした。さて、「あるもの」とは何か?それは、この小説を読んでみて下さい。 | ||||
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最初ミステリー小説とゆうより、なにか実際にあった事件の報告書を読んでるかと思ったくらいリアルな説明、それだけでほかのミステリーとちがう!と思ってしまった。最初からなんだかたよりなさげな主人公(毒舌ではあるものの)御手洗が「こいつ本当に解決できんのかな」とゆう読者の不安を一蹴するかのごとく、物語の最終にきてからすごい勢いで謎を解いていくのは快感でした!うん。「推理小説の金字塔」と呼ばれている意味がすごく理解できた作品。いい作品の条件は読後が好い事、その点この本は「腑に落ちない」「だまされた」などの読後感はないですただ~自分も「あの漫画」を読んでたのでトリックが解っちゃったんですよね。。。もし知らなかったらもっと面白かったと思うとものすごく悔しいですね! | ||||
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~ 御手洗探偵の第一作。本当に面白く読むことができました。実は私はこれを一番最初に読んだ訳ではありませんでした。その理由の一つはやはり出版がずいぶん以前であったこと。古典としては新しいし、新本格と言われる程新しくはない。それが今まで手を伸ばさなかった理由でした。しかし、今読んでも全く何の遜色もなくプロットもしっかりしているし、素晴ら~~しい内容でした。ただ、これは作者の問題ではないのですが、これをまねた漫画があり、私はそれを知っていたので、そちらに怒りを感じました。やはりトリックは個人財産だと思います。しかしそれを差し引いても読むに値する作品です。 もし、悩んでいる方がいらしたら是非読んでいただきたいです。~ | ||||
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『占星術殺人事件』,1日程で読み切ってしまえる。冒頭部分は読みづらいが,耐えて読み進めると,止まる方が難しくなってしまうだろう。著者の罠という気もする。この作品,ミステリー好きならば,解決することが可能だ。私も,御手洗潔が真相に辿り着く辺りには,すでに見当がついていた。しかしながら,あれまですっきりと解決出来るのは,やはり御手洗潔をおいて他にいまい。この作品を読む皆さん。冒頭部分を決して流さぬ様に。そして,著者の罠に嵌らぬ様に…。又,ミステリーとは別に,言い知れぬ涙も感じるだろう。深いセリフもある。見逃しては,勿体ないですよ。 | ||||
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これだけトリックで読ませる作品は少ない。読後、なんだかだまされたような気分にさせられる推理小説も少なくないが、本作は素直に、してやられた、参った、と思えた。読者への挑戦も、この上なくフェアで大胆。主人公のキャラクターも魅力的(独特?)で、一気に楽しみつつ読める。陰惨な設定なのに、そう思わせないのは軽妙な文体と主人公のキャラクターによるのだろう。 なお、文壇から、文章が粗い、という批判が本作に対してあったと聞いた。確かにそういうところもあるが、荒削りな勢いにも満ちていて、ミステリー好きの一読者としては、少しも星を減ずる気にはならない。 | ||||
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ミステリー史上に残るこの作品、さすがにすばらしいです。メインの「アゾート殺人」のトリックは見事です。 しかも我々読者の前には、謎を解く鍵がすべて示されており、謎解き前に示されるヒントも秀逸です。まさに「ピン1本」のヒントで、すべてが分かったときの快感! また、トリックだけでなく、文章も巧みで読み物としても秀逸です。 ミステリーファンはもちろん、「何か面白い本ないかなぁ」と思っている方すべてに、自信をもっておすすめできます。 | ||||
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メインのトリック(六人殺し)は素晴らしいアイデアだと思ったが、第一の密室殺人、第二の長女殺人は、それに比べるとランクが下がる。そこの部分で犯人が分かってしまうから、六人殺しのアイデアの価値が幾分かは損ねられてしまっている。しかし、なかなかの作品。文学的過ぎる欠点はあるが、楽しみながら読むことが出来ました。 | ||||
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著者が定義する本格推理小説とは「幻想的で、魅力ある謎を冒頭付近に有し、さらにこれの解明のための、高度な論理性を有す(形式の)小説」。この定義が見事なまでに具現化されている。まずい。これを読まずに「趣味は読書、本格ミステリが好きです」と公言するのは非常にまずい。思い当たるアナタ、今すぐショッピングカート入れたほうがいい。私にはこの作品が「島田荘司」初体験だったが、その後、彼の全著作制覇にはさして時間を要さなかった。ちなみにこの作品を読んだ数年後、愛知県へ転勤になった私は真っ先にアレを探しに明治村へ行った。 結果? それは言えない。 | ||||
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冒頭の手記から驚かされます。40年間誰も解決することが出来なかった猟奇殺人。我らが占星術師にして名探偵、御手洗潔がその謎を論理的、かつ華麗に解決してくれます。この作品を初めて読んだときの興奮は忘れられません。何度読み返しても興奮し、感動します。超必読です。 | ||||
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~言わずとしれた島田荘司のデビュー作。昭和56年、横溝正史の死の2週間後、氏は『占星術殺人事件』を引っさげ、本格の騎士として登場する。~~最近作の『「異邦」の扉に還る時』の中で、このプロットを思いついた時の状況を説明されているところが出てきてとても興味深かった。西荻窪のアパートの高い自作の二段ベッドの上で氏の上に天啓は舞い降りたそうだ。氏はほぼ半分書き終えていた『異邦の騎士』をストップして本作の完成をスタートする。~~閑話休題。なんら解説の必要もなく本作は史上稀に見るミステリーの傑作なことに疑問の余地は全くない。後のミステリー界だけでなく、『金田一少年の事件簿』等マンガの推理物にも多大の影響を及ぼしている。これからこの本を手に取る読者のみなさん。『占星術殺人事件』をまだ読んでいないシアワセは格別です。~ | ||||
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2度にわたって読者への挑戦が挿入される本格物この本が上梓された当時は日本は社会派ブームだったのでまるで売れなかったというのが意外なくらい斬新なトリック。(奇術的ともいいますが) | ||||
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