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死はすぐそばに



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【この小説が収録されている参考書籍】
死はすぐそばに (創元推理文庫)

死はすぐそばにの評価: 4.36/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.36pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全21件 1~20 1/2ページ
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No.21:
(5pt)

この作家只者ではないとひたすら感じさせる傑作

ホーソーン警部とホロヴィッツシリース第五弾。すべて大ヒットし、多くの賞と称賛を受けてきているこのシリーズ。
アガサ・クリスティへのオマージュのような伝統的な舞台劇推理小説を基本として読者には犯人と真実探し
で十分頭を捻らせてくれることは本書も変わりないが、今回は過去にない試みがされている。
推理小説を描くパートナーとはいえ、ホーソーンの秘密主義から2人の関係には常になにがしかの緊張感が
ある。ホロヴィッツはこのストーリーの中で一歩踏み込んでホーソーンの秘密を一枚ずつはがしていくのだが、
このストーリーと、本流であるストーリー高級住宅街で起きたヘッジファンドマネージャー殺人事件とが結末で
驚くような絡み方をしてくる。作家がある物語を文章にしていくという作業を敢えて平面的作業と
呼ぶなら、その作家自身がその書いている物語に絡んでくるという立体的な作業という次元の
異なる作品。ネタバレになるのでこんな抽象的な表現しか出来ず申し訳ないが、あっと言わせる
結末にたどり着くとう本来の目的のための手段の違いと言えばそれまで。さすが、アンソニー・ホロヴィッツ
只者ではないなと何度も首肯させる傑作である。
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No.20:
(4pt)

毎年恒例のイベントと化しています。とてもおすすめ。

年1冊ペースでリリースしてくださり、かつ毎作品安定のクオリティ。
家族の毎年の楽しみになっています。
筆者自身が主人公かつ語り手、物語はフィクションという大変入り組んだ構成ですが、よくもまあこんなに器用かつ斬新に作れるものだなと感心させられます。
自分にとってはストーリーはアイデアフル、かつ軽快でありながら多彩な文章表現も魅力です。この辺は訳者様の仕事ぶりも素晴らしいのでしょう。
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No.19:
(4pt)

十手先を読む

いくつかの死は途方もない計画からもたらされていた。でも最後の死の謎は・・・そうだったのか!
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No.18:
(5pt)

ホーソーンシリーズ中、1番好みの作品

アガサ・クリスティーや、エラリー・クイーン風味のある今作品。ホーソーンシリーズ中、1番のお気に入りになりました!   ロンドン・リッチモンドのテムズ川近くの区画限定高級住宅地、「リヴァービュークロース」。新しい住人ジャイルズ・ケンワージー一家のせいで、それまで仲良くやっていた住人たちが多大な迷惑をこうむっている。そのなかで、殺人事件が起きる。これは5年前の出来事で、すでに犯人もわかっている。今回は3人称語りでいくのかと思いきや、現在のホーソーンとホロヴィッツの会話も入る。謎めいたホーソーンの実像がまた小出しにされた。ホーソーンって優しい人だということがわかって嬉しい。
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No.17:
(4pt)

犯人に呆れる。

ホーソンシリーズで感心した事はないが、今回は当たりかなと思いながら読み進めた。がだ、犯人が明かされてへなへなとなつてしまった。
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No.16:
(4pt)

ミステリの大原則「すべての描写には意味がある」

平和で穏やかで豊かな人々が住む高級住宅地にも近所づきあいでもめ事がありました。これは古今東西、絶対に避けられない運命かもしれません。日本人作家・島田荘司へのリスペクトを込めたある意味の「館シリーズ」でもありますし、機械的トリックは横溝正史へのオマージュともいえました。なんといっても登場人物の性格、職業、背景、家族事情の書き込みかたが流石です。余すところなくすべてのヒントはフェアに提供されています。

そして最後の最後の「反転」にはいろいろご意見もあると思いますが十分楽しめました。

個人的には、フランス人が登場してとある競技のメダリストだ、紹介されるのですがこれはなぜかスルーされてしまうのがちょっと疑問でした。
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No.15:
(5pt)

ブラックだがかなり面白い

ホーソーンシリーズはだんだんマンネリ化していたが、今回は過去の事件を描きながらも、進展した。これまでのコメディタッチではなく、シリアスモードに入ってきた。果たしてホーソーンはいったい何者か?このテーマは続編のたのしみ。
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No.14:
(4pt)

いつもながら黄金時代のパズラーを思わせて愉しいが、シリーズの過渡期を感じる微妙な作品

いつもながら黄金時代のパズラーを現代的にアップデートしたプロットは愉しい限りだが、作中のホーソーンとホロヴィッツの関係性が微妙というか過渡期を迎えていて、それが物語の歪な構成に繋がっているあたり賛否両論を産むだろう。
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No.13:
(5pt)

今回も作家の手のひらの上

このシリーズは第1作目から一貫して面白い。今回もこれまで同様、読み終えると「そうだったのか!」。
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No.12:
(4pt)

シリーズのなかでは最悪だが面白い

ネタバレになるのであまり細かくは書けないが過去4作とはまるでちがう構成の作品、試験的でありかつわざと不利な状況に自分を追い込んでその中で最後の数ページまで読者を引っ張っていく能力はさすがです。惜しむらくはシリーズのマンネリ化を避けようとするあまり矛盾する部分が何項目かあることと5作の中では犯人が比較的簡単に私でも判ったことですかね。シリーズは10作ほど書く予定らしいですが初期の「刑事フォイル」の撮影に振り回されていたころの方が楽しかった。大丈夫とは思いますが創元推理文庫さんにお願いしたいことは○○モナハンシリーズの○○文庫さんのように途中でやめないでシリーズ物は最後まで責任持って出版していただきたいということ。
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No.11:
(5pt)

少々寂しい気持ち。

期待していたとおりのクォリティ。
翻訳本の発売を指折り待っていた甲斐が有った。
過去4冊とは全く異なるスタイルで書かれたものだが、そのテクニックはより一層磨かれているよう。
さすがホロヴィッツ氏…死角無し!

しかし、トニーとホーソーンが一緒に行動するシーンがなんだかんだ気に入っていたので、それが無いとは…少々寂しい。
そして、ダークな部分へも躊躇なく足を踏み入れて行くトニーが心配になってくる。
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No.10:
(5pt)

王道復活

詳細は他の人のレビューで参考にしてください。良いですね。落ち着きが戻って来ました。読んでいて安心します、二転三し、そして最後は、しっかりフィニッシュ。初期に戻りました。読んでいて裏切られることはありません。次作も、頼みますよ。
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No.9:
(4pt)

サーガの半ば

〈ホーソーン&ホロヴィッツ〉シリーズの5作目。現在ふたりが追う事件ではなく、ホーソーンがホロヴィッツと出会う以前の事件を描く、という点で新しい趣向が取り入れられている。それによって、ホーソーンの過去というか謎にも肉迫する展開になっている。

一個のミステリとしては、なるほどそうきたかという感じである。ある超有名作のバリエーションなのである。このアイデアは真似が難しいと思っていたが、こういう手を考えるとは! チャレンジングな姿勢に唸るとともに、ホロヴィッツは本当にミステリが好きなんだなと思う。

一方で、もう少し丁寧な説明がほしいところがないでもない。ネタバレにならない程度に挙げてみると、例えばストローのくじの処理方法について、この説明ではどうも雑な気がする。またメイ・ウィンズロウが持っているのブラウン家の鍵に関して、記述にブレが見られることも引っかかる。

しかしまあそんなことより、本シリーズはスティーグ・ラーソンの〈ミレニアム〉シリーズみたいに、主人公の過去を巡る話のほうにこそ主眼が置かれるべきサーガになりつつあるのだと思う。10冊程度が構想されているそうで、やっと折り返しか…と思うと長いが、新刊が出ればまた買うだろう。
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No.8:
(5pt)

さすがの実力

ホーソーンシリーズが好き。
いつも最後リアリティーに欠けるというか、無理に詰め込んだ感があるし、今回はホーソーンが第三者的な感じで遠かったのが物足りなかった。
でも普通のミステリー作家と比べると圧倒的に実力あるし、必ず日本人向けにサービスしてくれるのが嬉しい。
次作待ってます!
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No.7:
(5pt)

一気読みはやめましょう

みんな一気に読み終えているようだけれどもったいなくないか。私は仕事の行き帰りに1日20-30ページずつ読み進めています。高齢者になりつつある私だがホーソーンシリーズが終わるまで健康でいなければいけないと肝に銘じる。それにしてもアティカス ピュントシリーズの新作はまた推理小説の2重構造みたいなので楽しみですね。
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No.6:
(4pt)

きれいな状態て届きました

きれいな状態で届きました、満足しています。
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No.5:
(5pt)

構成の妙

面白かった。素直にその感想が出ました。トリックや謎解きの意外さは普通レベルと思います。このシリーズの特徴であるメタフィクション構造がさらに工夫をこらされて飽きさせず、それが真相に辿り着くところにまで生かされます。満足。
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No.4:
(5pt)

「あらゆる期待を超えつづけ」なくとも、読みやすく、十分面白い、ホロヴィッツの新作。

ホロヴィッツの新作で、今年出た本の翻訳。
読みやすい、面白い、意外の3基準を満たした本で、今回も傑作である。評価は当然☆☆☆☆☆。
ただ、帯の表に「あらゆる期待を超えつづける」とあり、帯の後ろにも、編集部の方の大賛辞が並んでいたので、読者としては、面白く読みながらも、これらの大賛辞がちょっとプレッシャーになり、結末が近づくにつれて、この展開では、読者の度肝を抜くような大逆転は無理なように思えて、作家ホロヴィッツがちょっと気の毒になってきた。
それで、ミステリーを支える五要素の、犯人、トリック、✕✕、論理、叙述のうち、本書では、✕✕の使い方のうまさに唸った。過去にさんざん使われた✕✕とは思うが、この展開で最後に出てくると、「ウワッ!」と声を出して驚いてしまう。
よく考えると、それならどうして・・・?、というツッコミもできそうだが、まあ、いいでしょう。
結局、本書の特色は、過去(五年前)の事件についての、三人称の過去と、一人称の現在、一人称で探究する過去を取り混ぜた凝った語り口、さほどの悪人ではなさそうだが、それぞれ闇の過去または裏があり、だれもが犯人と疑える関係者たちの魅力的な肖像と、彼らの絡み合う状況設定、そして、事件の謎を解いていくホーソーンと、ホーソーンの謎を解いていく私という点にあるのかな。
次作も、大大大期待。
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No.3:
(5pt)

興味深く読み進めることができる。

読み手がこうなるんじゃないか、そう進めばいいな、と思わせるように書いてある。読んでいて心地よい。素晴らしい。
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No.2:
(5pt)

反転がない方がオーセンティックで美しいパズラーだったのではないか?

「ナイフをひねれば」を読んだのは、2023/9月。<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズ、第五作を読み終えました。
 ホロヴィッツがホーソーンに出会う前の事件。三人称とホロヴィッツの一人称が混在して事件が描写されています。2014年。舞台は、テムズ川畔の高級住宅地、リヴァービュー・クロース。6件の家が立ち並ぶ区画で、巻頭ご丁寧にその舞台の<図版>が添えられています。
 そこに新しく移り住んできたジャイルズ・ケンワージーとその一家による数々の迷惑行為によってついには住人たちの話し合いの場が設けられます。そして或る日、ジャイルズがクロスボウで喉を射抜かれ殺されてしまいます。警察は、ホーソーンに連絡を取り、捜査への助力を要請することになりますが・・・。果たして、犯人は誰?住宅地の誰か?それとも通りすがり?(笑)その殺人の動機は?メタフィクションでありながら完璧なパズラーですから、これ以上詳細を語るのはやめにしておきましょう。
 事件の有り様に加えて、未だそのキャラクターに<謎>を抱えるホーソーンの存在が今回は事件の謎解きが完結しても尚、ほうき星のように尾をひきながらその謎をもう一度解体、解明して見せてくれます。
 散りばめられたミス・ディレクション。登場人物それぞれに割り当てられた不穏な過去。数々の古典的な手がかり、<Up-to-Date>な手がかり。作中人物がミステリ専門店<ティー・コージー>を経営していて、その店には私が大好きなイアン・ランキン、ジョー・ネスボの作品が置かれていなかったりします(笑)。
 一読者として、今回は贅沢な苦しみが一つあります。
 <Twist>が多すぎるのではないか?最後の反転が必要だったのかどうか?ない方がオーセンティックで美しいパズラーだったのではないか?と自問しているところではあります。
 まあ、それでもこの<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズは続きます。そういう意味では<ホーソーン&ホロヴィッツ>シリーズという名のパズラーはまだ終わっていないということなのでしょう。
 よって、今回もまた瑕疵のないパズラーを書き上げたホロヴィッツに乾杯!
 ◻︎「死はすぐそばに "Close To Death"」(アンソニー・ホロヴィッツ 創元推理文庫) 2024/9/13。
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