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夜光虫
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夜光虫の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全28件 1~20 1/2ページ
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読み出すと止まらなくなるけど、修羅場の連続すぎで読んでてつらくなる | ||||
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馳星周先生は最高 | ||||
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台北を舞台に、繰り広げられる、大長編、暗黒ノワール。 | ||||
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文句なしに馳星周ノワール好きは買いです。 初版が平成13年なので、日灼けした本が来るかと心配でしたが令和3年発行のほぼ新刊のような文庫本が届きました。 ちなみに続編の「暗手」は何年か前に読んでいます。これもよかった。 | ||||
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ある意味、子供騙しのような強引な進め方・まとめ方ですが、スピード感があって惹き付けられます。読みごたえのある作品。 | ||||
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狂った人間、組織の物語とかたずけるには不快すぎる。でも読み終わってみると面白かったと思える。 | ||||
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『おれはスクーターをジグザグに走らせた。この道を来たときは、苦痛に全身を苛まれていた。今は違った。叫びだしたくなるほど気分は高揚していた。』めちゃくちゃ歪んでても愛してる。解る!この文言がヤバイくらい共感した。小説なら許される。否! 隣に眠る妻と離婚しようか?積年の問いの答えがこんなところにあった! | ||||
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Kindleで読み直しても やっぱり面白い! 続編kindleで読みたい。 | ||||
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もう少しシンプルでも充分面白かったと思う、終盤に近づくにつれくどくなってきた。 ただ、逆にこの人も裏で関係しているのか、この女は元々主人公に憧れていたのか、最終的に成り代わるか、など想像させてくれた効果はあった面白い作品でした。 | ||||
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冒頭から、主人公・加倉の転落の描写の歯切れのよいこと。これで物語にスムーズに入っていくが…。 ”主人公”であっても良心の人でも正義の人でもなく、一般的な基準で言えば、どうしようもない悪党。そんな言葉が生易しくなるほどの犯罪者となっていく、その軌跡をつづった物語と言っていい。 しかもバイオレンスも性描写も短いながら、フラッシュのように情景を切り取り、映し出し、嫌悪感すら覚える。 それでいて読み続けるのは、加倉の想いや本能にどこか共感を覚えずにはいられないからだろう。デフォルメされ普通の人だったら抑制される臨界点を軽々と超えて行くところだけが違うのであって、金・欲に対する欲望自体は変わらないのだから。 しかも登場人物は、ほとんどが悪党。最初の臨界点を超える殺人だけがまともな相手だけにあとは加倉を食い物にしようという犯罪者だらけ。もみくちゃにされ血を這いつくばりながらも本能に導かれ屍を乗り越えていく加倉の生きざまはすさまじいばかり。 前半、物語があまり動かないのだが、後半は疾走感もあって一気読み。そして意外なことに余韻の残るラストが今までの殺戮と対照的で見事に物語を締めくくっている。 モラル的には賛否もあろうが、間違いなく傑作。 | ||||
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私は1998年に8月にこれの単行本が世に出てすぐに読んでた。 19年後の2017年4月末にこれの続編「暗手」が上梓されたのでまずは再度これを読み返してみた。 クライマックスのバイオレンスの衝撃度は「不夜城」のあのシーンに匹敵する。 それと高雄での殺害シーンでは虫酸が走った。 登場人物ほとんどすべてが反吐を吐きたくなるような奴ら。 汚物のような人間どもだ。 ラストで描かれてた女もヤツが顔を変える前からあれを知ってた以上結局外道だ。 本当に気分が悪くなる。 私の年齢の問題もあるのかもしれないが20年前に読んだ「不夜城」にはまだ美学があったようだが本作はただ醜い。 ではなぜ星5評価にできるのか。 これだけの外道どもを創作し描ききった作者の圧倒的な筆力に屈したからだ。 まずは「不夜城」で圧倒させられてその続編・続々編、そしてこの夜光虫を読んでた約20年前。 出会った作家の馳星周に圧倒させられてたことを思い出した。 新作の「暗手」の出来はどうだろう。 今から読み始めます。 あまりにインパクトが強かった「不夜城」も再度読んでみようか、どうしよう。 | ||||
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不夜城(第1作目)と並ぶ傑作!馳星周にしか書けない作品です。 こちらでのレビューの多さ、高さが分かります。 「不夜城」以来、彼の作品には消化不良感がありましたが、久しぶりに大満足。 皆さんが色々書いてらっしゃるので、今更(2010年1月)長々と書くのはスペース の無駄なので省きますが、敢えて、難しいでしょうけれど、続編を望みます。 加倉の続編。不夜城で成功したノワールのヒーローの構築。でも、その続編 は余り成功、とは言えませんでした。成功すればするほど続編は難しいのでしょう。 敢えてその後の加倉を知りたい、と思いました。背も高く美形のようですし。 | ||||
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本書も不夜城に匹敵する傑作。元プロ野球選手だった男がアジアへ渡り、徐々に徐々にと暗黒の裏社会へと。。その過程で男の渦巻く欲望。金。セックス。その過程が爆走するダイナミックで見事に描かれている。そして最後には。。。 著者はこのような様々な欲にまみれた複雑な状況を「計算くささ」を一切みせず、パワフルな筆力で「思いつきで一気に書いた」かのように見せる作劇術が抜群に巧い。そしてそこに描かれる人間像は中途半端な純文学など遥かに凌駕している。 すこし脱線するが、昨今のミニマリズムにはまり込んだような純文学作家(志望者)も含め、著者の作劇から学ぶ事は多いにあるはずだ。 パワフルでダイナミックなアンダーグラウンド小説が読みたい。と思っている方にはお勧めの一冊。 | ||||
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本書も不夜城に匹敵する傑作。元プロ野球選手だった男がアジアへ渡り、徐々に徐々にと暗黒の裏社会へと。。その過程で男の渦巻く欲望。金。セックス。その過程が爆走するダイナミックで見事に描かれている。そして最後には。。。 著者はこのような様々な欲にまみれた複雑な状況を「計算くささ」を一切みせず、パワフルな筆力で「思いつきで一気に書いた」かのように見せる作劇術が抜群に巧い。そしてそこに描かれる人間像は中途半端な純文学など遥かに凌駕している。 すこし脱線するが、昨今のミニマリズムにはまり込んだような純文学作家(志望者)も含め、著者の作劇から学ぶ事は多いにあるはずだ。 パワフルでダイナミックなアンダーグラウンド小説が読みたい。と思っている方にはお勧めの一冊。 | ||||
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「不夜城」の次に読んだのがこの作品。 日本で使い物にならなくなった投手加倉が、台湾に渡って投げ続ける。 しかし、そこは腕一本でわたりきるにはあまりに汚い場所だった。次第に悪にそまっていく加倉。 アジアの底の深さがこれでもかこれでもかと描かれる。 馳の筆致は、「不夜城」以上に冴えわたる。 私は、ある意味で「不夜城」よりこちらのほうが上ではないかと思う。やはり「不夜城」は1作目なので、構成に稚拙な面もあった。この作品は瑕疵がまったくない。 自分を信頼する弟分を殺す場面では、まるで活字の間から血が噴出してくるのではと思えるほどのリアリティがあった。 さて次は馳のどの作品を読むか思案中である。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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落ちぶれる人間を書かすのはほんとにこの作者がうまいとおもいます。心の声を聞き破滅へ向かう主人公は共感は出来ないかもしれないが、一方的に責めることは出来ないでしょう。それが人間の弱さなのかな・・・。 | ||||
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以前は日本球界のヒーローだった主人公加倉肩の故障を期に台湾球界へ。 台湾球界では安月給の為放水(八百長)に手を染める加倉、 いつものように試合を終え変えろとしたその時黒道(台湾のヤクザ)に拉致されその時から加倉の生活は少しずつ変化していく。 信用していた人間に騙される、表には出てこないヒトとヒトの騙しあい誰を信用していいのか?そのような不思議な感覚が最高でした。この作者はラスト付近にて急展開する場合が多いのですが今回もラスト付近は目が離せそうにないです。 | ||||
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馳星周は処女作で、新宿歌舞伎町の歓楽街を「不夜城」と表現しているが、本作の舞台となる台湾の不夜城を、夜の底に蠢く「夜光虫」に喩えている。どちらも言いえて妙だ。夜光虫は狂気と哀しみの光を発している。主人公は台湾のあるチームに所属するプロ野球選手。彼の八百長疑惑が浮上してくるところから、後戻りが許されない非情な狂乱に呑み込まれていく。どこまで堕ちていけば気が済むのか。主人公の周りを固めるのがほとんど悪人で、彼に同情したくなるけれど、彼自身もかなりひどい奴なので、感情移入はできない。暗黒小説とはそういうものなのだろう。台湾ならではの裏社会のルールがあり、彼は中国語が不得手な異邦人である。その設定が巧妙なドラマを生み出している。 | ||||
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99年版 このミス 11位大学野球のスタープレーヤーとしてプロ入りし、ノーヒットノーランを達成した加倉だが、肩を壊し日本球界を追われ、母と弟の住む台湾にわたることになる。野球への情熱を捨てきれず台湾プロ野球チームに入団するも、八百長に荷担することとなる。そして、この八百長の露見をふせぐため、加倉の狂気と暴力が解き放たれていく。この作品は、残念ながらあまり評価されているとはいえないが、名作「不夜城」に次ぐ完成度の高い作品だと思う。閉塞された状況の中で、愛情と憎しみから、破滅へ向かうと知りながら突き進む主人公の姿がよく描けているし、また、ラストシーンもうまくできている。平成10年に刊行されたこの作品以降、突き抜ける作品がないのが残念である。 | ||||
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