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プロント
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プロントの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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レナードの作品としては、少し見劣りのする作品ということになるかもしれない。レナードの作品の魅力は、計算され尽くした完全犯罪と、その更に上を行く天才的な正義の味方との、あり得そうもない知力合戦といったものではなく、登場人物達にも予測のつかない意外な事態の発生(実際には彼らの計算違いであることが多いのだが)と、それによって引き起こされる良い意味での期待外れの展開や、フィクションにしては余りにも呆気ないその結末にこそあると、私は思う。そうした、傍から見ていると思わず笑ってしまうような、登場人物達のある意味での間抜けさみたいなものが、逆に彼ら(特に犯罪者達)にリアリティを与えている。勿論、現実の犯罪者達のことは知らないが、悪魔的に頭が良いなんてこともなく、一応真剣ではあるが、深刻というのではない、そんな彼らのあり方から、非日常である筈の犯罪を、日常として生きているという感じを受ける。そしてその日常性のようなものが、本当らしさという効果に繋がっているのではないかと思う。 この作品は、話の展開という点に於いて、少しおとなし過ぎる感があるので、星三つという評価にしたけれども、登場人物達の描き方という点では、他の有名な作品に引けを取らない、前述したようなレナード特有の良い味が出ていると思う。 | ||||
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