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なれのはて
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なれのはての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.13pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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直木賞受賞作ということで作者のことを知らずに読み始め、途中で作者についてアイドルグループ出身であることを知って読み進めました。だからというわけではないですが、期待した以上の読み応えがありました。 全体を通して丁寧な筆致で物語に誘う力がありました。現代を舞台にした章立ての間に過去のお話が挿入されますが、それが主観的視点の証言だったり思い出話だったり、客観的視点からの挿話であったりと、凝った構成になっています。 作者は当然、いろいろな文献などから取材して書き上げたのだと思いますが、それらが破綻なくまとまっていると感じました。 ただ2点、守谷が小学生の時のエピソードと吾妻母の回想部分はとってつけた感があったために、物語のラストにおける主役級の登場時点のカタルシスが少し毀損されてしまったような気がします。 それと、読んだのは第二版でしたが、426ページ「彼は輝の作品の魅力を」の部分は「輝は彼の作品の魅力を」の誤植ですね。 最後に「正しさは振りかざすだけの矛ではない。他者を守るための盾でもある。」(442ページ)は深く憶えておきたいことばです。 | ||||
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加藤シゲアキさん初読み。直木賞候補に上がるなど評判は耳にしていたが…期待を遥かに超える面白さ!と筆力!!ストーリー展開が奇抜で、表現が巧みである。最後は副鼻腔に感涙が満ちていく感じで読了。 新年早々この本に出会えて良かった。 | ||||
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選評で色々と書いてあったし、講談社だからミステリとして楽しめるかなと思って手を伸ばしたけど外れた。登場人物の多いミステリは過去にあれど、皆薄っぺたく感情移入できない作品はミステリ抜きでも久しぶり。謎についても単調だし本当にミステリとして売ってもいいのか?と思ってしまうほど。編集者も著者がミステリ初挑戦だったら参考に講談社ノベルスや乱歩賞作品を勧めた方がよかったのでは。次もミステリ書くなら是非そうして欲しい。 空襲に関することは資料を読んでいるなと思ったので、ミステリ要素を無くして戦争モノとして書けばまだよかったのかも。 なお高評価出している人はアイドルという色眼鏡で見ているか、普段ミステリを読まないかのどちらかか両方だと思う。アイドルだから、というのは文学界では通用しないしそれで甘えるのもまた違う。素人レベルでよく直木賞候補作に残ったなと逆に感心してしまうし、ノベルスだったらメフィスト賞以前の問題。受賞作についてはオール讀物で掲載された部分しか読んでないが、そっちの方が面白いと思う(他のレビューにあったが軽快な筆致とラノベは異なるもの、今はラノベ出身者も多いが今回はそうではない) 普段からミステリ好きだけど、空襲ネタもあるしこれはちょっとオススメしにくい。 | ||||
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謎の画家であるイサム・イノマタの一枚の絵をきっかけに、猪俣家に関連する事件が明らかになる。ジャンルとしてはミステリー。現代と過去をいったり来たりする構成は、読みにくくなる場合もあるのだが、本作品では現代パートが謎の提供で、過去パートは謎の解決に概ねなっていて、謎を解決しながら読み進められるので、一歩一歩冒険を楽しんでいるような体験ができる。人物相関図を書きながら読み進めると、なんとなく事件の真相が見えてくるのでおすすめです。最初から最後まで面白かった。直木賞を受賞してもよかったのではないかと思う。 | ||||
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余計な部分はすっ飛ばして…… 各人の過去からの心理を描いてある部分には しつこさだけを感じたので…… 読了しました 登場人物の年齢を最初から 記憶に落とし込んでおかないと 理解しにくくなります 【以後ネタバレ注意】 照美って人迄 結びつけてくるのは余計では? それでなくても 主人公の4歳の頃の話もチラつかせてて 意図的すぎで ツッコミたくなる | ||||
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誰が書いたか知らずに購入。前半は読みごたえ十分・・・ 劇的に劇的にとの意図を感じる終盤は残念ながらと言う印象 | ||||
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著者の本は4冊目だが今までと程度が違う。いい意味で物語に引き摺り込まれる。登場人物のその当時の述懐があるため微妙なすれ違いが起きない。ただラストのつながりは多少強引さが強く出ていた。 | ||||
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結婚おめでとうございます。加藤シゲアキ先生としても定着してきて、そろそろもう1つ上のステージを伺う為の作品として出されたのかな?と勝手に思ってます。芥川賞の文学性と直木賞のカジュアル感を狙ってどっち付かずな感じがするなー。が印象に残りました。 | ||||
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う~ん、もったいぶっては内容はダラダラ。多少説明長過ぎかな | ||||
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「アイドルにしては良く書けてる、それだけ」みたいな感想しか書かず星1つ付けてる人は本当に読んでるんだろうか? 自分はこの方がアイドルということも知らずに読んだけど、久々にここまで素晴らしい作品に出会えて嬉しいとすら思った。 多くのテーマとメッセージが散りばめられているが読者の気が散漫にならぬよう丁寧に書かれていて、最後まで「一枚の絵の作者を求める」記者たち、という太い軸は揺らいでいない。 ページが進むごとに、読者である自分もどんどん絵の作者への想いが強くなる、切ないくらいに。 登場人物誰もが苦しくてやるせない。でも最後は希望を与えてくれる、そんな優しいお話だった。 | ||||
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ミステリーと歴史を繋げて読みやすく引き込まれる小説てす。 | ||||
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わたしはアラフォーの男です。純粋に加藤シゲアキの作品は面白かった。深く登場人物を設定して、時代設定も説得力があった。 最後のシーンは震えた。 直木賞は間違いないと思っていたし、じっさい受賞作品よりもこちらの方が ストーリーに厚みもあるし、引き込まれた。 加藤シゲアキのことは、よく知らない。アイドルだから、という穿った目ではなく、純粋に1作品として楽しめた。 次回作も期待しているし、この作品もなにかしらの賞を与えられるべきである。 それにしても、直木賞にはがっかりだ。受賞作を読んだが、薄っぺらいラノベまがいのものだった。。 | ||||
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すごい。すごいよシゲアキ。前作の『オルタネート』もすごかったけど今作もすごい。ディテールの積み上げ方が本当に緻密で、『オルタネート』では、高校生という狭い範囲で物語が終始していたけど、今作は大風呂敷広げてきてその大きさに圧倒、ただその大きくなった分綻びを感じる部分があったことも確かで、大きく三点ありました。 まず、現代と過去を行き来するその狭間で人物関係がややこしくなって見失いそうになる始末、途中で相関図を書いてなんとか読み進めたけど、エンタメの面白さよりしんどさが勝ってしまったのは否めない。もう少しシンプルにできなかったのか。或いはその複雑さに見合うぐらいの衝撃が欲しかった。 二点目は、調べたことをどれだけ物語の中に自然に溶け込ませるか。例えば、輝が山小屋を爆燃させようと火の付いた軍手を投げ入れる場面、その直後に可燃物が燃える温度について説明が添えられているけれども、知識の羅列が物語の進行を妨げていると思うようなところが何ヶ所か目に付きました。その積み重ねがリアリティを一層高めていると言えばそうなんですが、その辺がすごく難しいな……と。「説明」ではなく「物語」であってほしい。可燃物うんぬんについては、それまでの部分で自然と物語に溶け込ませることができていれば一番よかったと思いました。 三点目。終盤でタイトルの「なれのはて」という言葉が本文でふっと現れるわけですが、こういうキラーワード的な使い方をするのであれば、もっと、もっとここで打ちのめされたかった。タイトルと小説の内容が有機的に結び付いているかというとそこまでではない印象を受けました。 気になる点を挙げましたが、作者の心意気が伝わってくる傑作だと思います。物語の畳み方も見事でした。残念ながら直木賞受賞には至らなかったのですが、どこが評価されどこが評価されなかったのか、選評を楽しみに待ちたいと思います。 | ||||
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一つの絵から様々な物語に繋がり、とっても面白かったです。重く、ただその中に少しの希望があり、最後は感涙してしまいました。 | ||||
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誰かを思い生きつづけるエネルギーの熱さだったり、正義のために全てを表に出すことへの問題提起だったり、なかなか書くのをためらうような、難しいようなテーマが込められていたと感じた。 そして、最後のシーンに心が震える。 誰かを焦がれるように思いそれが通ずる温もりがたしかにあった。 「なれのはて」 この作品のタイトルの意味を自分なりに考え続けている。 登場人物は石油を見て、それをなれのはてと呼んだ。 石油は死んだ生き物の結晶、生き物の行き着く先だと。 最後のシーンと繋げるならば、誰かを思い生成されたその生き様がなれのはてで、それを燃やし続けることが生き物としての熱だと、わたしは感じた。 道生がかいてきた絵は、なれのはてそのもので、それをエネルギーとして燃やし生きてきた。その熱さが心にともる素敵な作品だった。 | ||||
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全体の整合性をよく整えた力作である。ただ、私は最初のミステリー仕立ての後の謎解きが冗漫すぎて読み疲れ、一度くじけそうになった。終盤はテンポよく伏線がつながっていったのだが、前半では「この人誰?」とかなって、複雑に作りすぎたような気がした。 秋田の油田があったり、大空襲があったりしたという史実は、全く知らなかっただけに興味深かった。 TV報道局の一件が、一つ余計なエピソードに思えてしまった。ただ、直木賞作品としてふさわしいかは微妙だが、間違いなく力作だった。 | ||||
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秋田の油田の話をフレームに持ってきたのは面白かったけど、戦中、戦後、現在への話の展開に無理があると感じたのと、文章がもう一つかな。 | ||||
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何らかの品を見つけた主人公が、 隠された過去を探す。 そっくり。 パクりとまではいかないけど、 非常に強く意識したはず。 オリジナリティがない。 | ||||
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志水辰夫氏の久々の長編「負け比べ」を読了後すぐに本作を読み始めましたが、 え、これ、トシローの文章じゃない、と正直思ってしまいました。 最近のエンタメ小説ってやたら大部で、しかも読了感が、ああ消耗した、という感じのものが多い。 読んでる最中は面白いものでも、あとは疲労感が残るだけなんですよね。 本作もそうです。 しかもそれぞれの登場人物が未消化に描かれていて、説得力がありません。 作者は絵画を鑑賞する趣味をお持ちでしょうか? 絵画って写真で見るのと本物に接するのとではまったく違います。 まして携帯で撮った写真を見てこんなに惹きつけられるって…あるのかな? どうしてこんなレビューの評価が高いのか、首を傾げたくなります。 帯の文句を読むと、ますますこの小説の焦点がどこか分からなくなる。 これが直木賞候補。ようわからん。 嶋津さんや宮内氏のものと肩を並べるような作品じゃないと思うけど。 | ||||
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なんでこんなに評価されてるかわからない。アイドルとか素人が書いたにしては読める。 けど内容が全然面白くない。書き方の相性かもしれないけど次の展開が気にならないし、主人公の行動の理由づけとか過去の回想?への移り変わりも不自然だったりするし。 アイドルが書いたって色眼鏡を通して評価されてるだけだと思う。 | ||||
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