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刑事の誇り
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刑事の誇りの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.17pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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責任感が強く職務に誇りを持っているが、他人にワザと嫌われる振舞いをする偏屈な"失踪人課"の警部補パウダー。職務中に狙撃されヒロイン扱いされ、車椅子生活のままパウダーの配下に入った美人部長刑事フリートウッド。パウダーは初対面からフリートウッドに辛辣な言葉を投げかける。あざとい設定ではあるが、この二人の関係の推移が見所と言う事だろう。 失踪人課だけあって、パウダーの元へは様々な事件が持ち込まれる。単なる失踪事件だけではなく、殺人事件の身元不明の被害者や自殺志願者の捜査も頼まれる。作中の失踪人と依頼人、被害者、犯人がクロスする展開が予想される。また、パウダーの家に突然、離婚した元妻の所にいた息子が現れ、贅沢な生活を始めた点にパウダーは疑念を覚える。複数事件並列進行型の作品である。こうした細々した出来事を、読者が混乱しないように巧みに語れる合理的な手腕があるのだから、パウダーが吐くパルプマガジンの私立探偵のような"へらず口"は読んでいて不自然さを覚える。無理やり捻り出した感がある。冒頭のフリートウッドは肩肘張った人形のようなのだが、裏にパウダーの温かい心があったとしても、この常軌を逸した悪口雑言では一日で辞めざるを得ない所だろう。辞めないのも「刑事の誇り」か ? パウダーのちょっとした失敗をキッカケに二人が男女の関係になるのは、定番とは言え唐突過ぎる。登場人物(特にフリートウッド)に血肉が通っていないのである。 パウダーの強硬路線(hard line=原題)と洞察力で各事件は収束するが、本作品でのフリートウッドの役割は「?」なのである。事件そのものに話を絞った方が緊迫感が増し、パウダーの人物像も更に浮き彫りにされたと思う。 | ||||
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