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苦い林檎酒



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【この小説が収録されている参考書籍】
苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))

苦い林檎酒の評価: 4.00/5点 レビュー 5件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全4件 1~4 1/1ページ
No.4:
(5pt)

INOKIさん、ありがとう

過去、何度か読みましたが、なくしていたので、注文することにしました。 愉しみが、また一つ増えました。 ネット通販に感謝。
苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))Amazon書評・レビュー:苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))より
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No.3:
(4pt)

どこかコミカル

週刊文春1985年 海外5位

1964年 大学講師セオ・シンクレアを訪ねてきたアリス・アッシェンフェルター。アリスは20年前に殺人罪で絞首刑となった父デュークの真実を知りたいという。当時9歳のセオは、デュークの裁判で、死刑を決定づける証言をおこなっていたのだった ・・・

ラブゼイの作品といえば、ヴクトリア朝を舞台としたミステリの印象が強いのだけれど、本作の時代背景は比較的新しい。なにせ、大戦時の在英米兵=GIが、重要な役回りをしているのでねぇ。

デュークの無実を信じるアリスと、大好きだったデュークの死への関与を忘れさりたいセオ。セオは、アリスから巻き込まれるかたちで、過去の事件の真相を探ることになってしまうのだが、それほど深刻さはなくて、どこかコミカルでさえある。とくに、アリスに翻弄される、セオの揺れ動く男心が良い。途中、ミスリードぽい仕掛けはあるものの、事件の真相は予想がつくので、タイトル”苦い林檎酒”の意味ほど衝撃的ではない。

林檎酒はマトンの足を入れて発酵させていたのね。 ・・・
苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))Amazon書評・レビュー:苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))より
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No.2:
(4pt)

甘い林檎酒?

少年のころに遭遇した殺人事件の真相を巡って、大人になった少年が過去を振り返るという話です。
トマス・H・クックの記憶シリーズと比べると構成が比較的シンプル(過去と現在をいったりきたりしない、過去におきたことも時系列で語られるなど)なので、読みやすいといえるでしょう。
ただ苦いというには、ラストで顕著になるように予定調和的な面が強いようなので、甘めな物語かなという気がします。
苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))Amazon書評・レビュー:苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))より
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No.1:
(4pt)

読後感は苦い?甘い?

イギリスの平凡な大学講師セオドア・シンクレアを、はるばるアメリカからアリスという若い娘が訪ねてきた。約20年前の二次大戦中、セオドアは田舎のリンゴ農場に疎開していた。村の工場ではリンゴから林檎酒を作っていたが、ある日、工場から酒場に卸した林檎酒の樽から頭蓋骨が・・・。当時は、発酵を促すために樽の中に羊の腿を入れていたのだが、人の頭も同様に、発酵作用で骨だけになってしまっていたのだ。そして、当時イギリスに駐在していたアメリカ軍のGIが、農場主の美しい娘をめぐって恋敵を射殺したとして絞首刑になったのだった。アリスはそのGIの娘で、彼を有罪にしたのは当時9歳だったセオドアの証言だったことを知って彼を探し当てたのだ。しかも裁判は戦後の混乱期、アメリカ兵への偏見にみちたものだった。父親の無罪を信じる彼女の頼みで、セオドアは渋々事件の再調査を始める。セオドアはアリスの強引なペースに巻き込まれながらも、少しずつ彼女に惹かれていく。しかしセオドアが当時の関係者を訪ねると、事件は彼の記憶とは全く違う様相を見せ始める…。ラヴゼイの最高傑作との呼び声も高い、英国における戦中と戦後を鋭い視点で描き出す問題作!英国にも勝ったとは言え「戦後の混乱期」や物資の欠乏があり、また、戦中にGIがイギリスに駐在していたということはこの作品で初めて知った。武器を持ってやってくる兵士というものは、例え味方であっても感覚としてやはり厄介者扱いされるのだいうことも。名手ピーター・ラヴゼイの、相変わらず見事な謎解き。読後感が苦いか甘いか、さて……
苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))Amazon書評・レビュー:苦い林檎酒 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 91‐4))より
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