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極楽征夷大将軍



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【この小説が収録されている参考書籍】
極楽征夷大将軍

極楽征夷大将軍の評価: 4.15/5点 レビュー 71件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.15pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全71件 41~60 3/4ページ
No.31:
(5pt)

尊氏ってこんなんなの?

そら、応仁の乱も起こるわと思いました!
どこまでが史実かはわからんとこですが、尊氏の駄目さと中年以降の成長とに感動しつつ、それでもやっぱりあくまで場当たり的な感は拭えず、偉人ではあっても人間臭すぎる尊氏が好きになりました!

久しぶりの垣根作品でしたが、とてもいい読書体験になりました!
極楽征夷大将軍Amazon書評・レビュー:極楽征夷大将軍より
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No.30:
(5pt)

重厚な歴史小説

室町幕府を設立した足利尊氏とその弟を中心に描いた歴史小説。思いのほか読みやすく、展開が面白い。足利尊氏は憎めないキャラクターとして描かれており、学ぶべき点は多い。小説はページ数が多く、後半やや退屈な部分もあり、とにかく長い。
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No.29:
(4pt)

語句が難解か

浅学の小生にはやや難しいの内容ですが小説としては面白いかです。楽しめました。
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No.28:
(5pt)

兄弟、臣下愛

さすが今年の直木賞。涙が出ました。
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No.27:
(5pt)

面白い!傑作!

海音寺潮五郎、司馬遼太郎の新作はもう読めないが、安心して大丈夫!
そして中華武侠ラノベ的なキャラエンタメの要素も!
面倒くさがりで、消極的で、中身空っぽの王子高氏くんと弟&側近の巻き込まれ歴史絵巻が最高!
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No.26:
(1pt)

これって小説かな?

やたら評価が高いけど、誰がどこから援軍に来てどこを攻めてとか延々と書かれてるだけ。これなら歴史の本を読んだ方が良くない?何かただのシミュレーションゲームを見てるみたい。
誰が何百の兵でどこそこを攻め落としてとか、誰がどこに寝返ってとか、好きな人は好きなんだろうけど、ただそれが550ページ2段組で延々と書いてあるだけです…。
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No.25:
(1pt)

画の無い紙芝居。

□□  娯楽作品とは雖も用字用語用法以及文法上の誤りが余りにも多いです。 時代考証や人物描写已前です。 例を挙げます。 「 今もって~ 」の意の「 今だ (に) ~ 」に再読字の『 未 』を使っています。 これは「 いまだ~せず 」の意。 再読字をご存じないのでしょう。 『 未 』が、誤用と正用の混淆と謂うお粗末な仕儀。 またお決りの重複表現も少なからず。 こちらは再読字とは異なり、重複は不可です。 一例「 被害を受ける 」。 敬語も出鱈目です。 例「 申される 」。 「 申す 」は謙譲語です。 全く以て噴飯物です。 
  初步の国語の誤謬に溢れた幼稚な文章に興醒めでしたが、お気楽だし、閑だし、結末を如何したか? で、読了。 
  南北朝とは北條得宗家に寡占の領地再分配戰で、寺社公家領の復活を企んだ建武政權が瓦解するのは必然。 尊氏公はその點に無自覚で、舎弟と家宰が苦労したと謂うお話。 長過ぎる紙芝居でした。 極楽とは終い迄読んだ自分の事の樣で。 ご苦労樣。 

□  娯楽作品故に兵站に就て心配していないのは當然ですが、戦国期とは異なり當時は軍糧装備等一切が自分持ちだったのでしょう。 上から下までが一所懸命恩賞目當てで、政權内での出世競爭ではないなら當然です。 実際領主郎党だけで東奔西走している例からしても、兵站は抑々存在せず、軍糧兵卒は現地調達ではなかったか?  忠誠心缺落の足輕を大勢引連れての遠征は無理です。 軍勢が突如現れたり散ったりしたのも、幕府や公方家に直轄領地が僅かなのも、三代將軍が資產作りに励んだのも當然です。
  末端の土着武力ほど強力で、紛争を一々武闘で解決しておっては消耗が拡大するばかり。 上部権力は裁判調停だけが仕事の時代。 上に成る程看板として立派で、且、軽い程よい。 源氏將軍などその為の神話です。 平氏將軍でも差支えは無いが、本宗は壇之浦に沈んでしまったし、北條家では末葉に過ぎて、取って替っても狙い撃ちの的に成るだけです。 執權とはうまくした者で、御所巻が習と成った。 這だけでした。
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No.24:
(5pt)

兄弟げんか

尊氏やその周辺の人々の感情を露わにしたやりとりがストレートに表現されていて、思わずクスリとしてしまう。楽しんで読めました。
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No.23:
(2pt)

面白かったが・・・

なんだか日本史の教科書を読んでいるような気がした。
まあ、室町幕府の成り立ちがよく分かってよかったが、小説としてはいまひとつ入り込めなかった。
極楽将軍もなんだか取ってつけたようで存在感が薄い。直義には感情移入できた。
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No.22:
(4pt)

久しぶりに面白い本に出会いました。

人に勧めたい本です。
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No.21:
(3pt)

足利家の盛衰

文字サイズが小さく二段書きなので多少の読みづらさはある物の面白く描かれている。
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No.20:
(4pt)

足利尊氏の物語

足利尊氏とその弟の直義は、幼名を又太郎、次三郎といった。2人は、足利家の家来筋の母から生まれ、出世する血筋ではなかった。

2人が遊んでいて次三郎が父の硯(すずり)を壊したことがあった。又三郎は米で作ったのりで硯をつなぎ、ごまかそうとした。こういうとき、又三郎は図太くなる。結局はばれるのだが、又三郎は弟をかばい、自分が壊したと言い張った。

そんな2人の父親、貞氏(さだうじ)は、足利家の当主に復帰した。

又三郎は間の抜けた言動のため、陰で「極楽殿」と呼ばれていたが、馬鹿ではなかった。器の大きいところがあったのだ。

又三郎は15歳になって元服し、「高氏」になった。そして、足利家の庶流、加古基氏の娘と結婚する。翌年には長子の竹若丸が生まれた。同年には次三郎も結婚し、「髙国」になり、渋川貞頼の娘をもらった。

高氏は元服した時に従五位下、治部大輔という官位をもらっている。しかし、この官位は足利家の高師重(こうのもろしげ)の考えで与えられたものだった。さらに、師重は高氏に得宗家(北条家)から嫁を取らせることにする。

そのころ、高氏の和歌が勅撰集に載った。レベルの低い歌なのだが、他の歌もレベルが低いことから考えて、後醍醐天皇が倒幕を計画し、鎌倉武士の機嫌を取っておく目的のようだ。しかし、得宗家は高氏の二心を疑い、強引に高氏に得宗家の嫁を取らせる。

師重の息子である師泰は、高氏はずだ袋のようなもので、担ぐにはちょうどいいと言う。

だが、得宗家から取った嫁は、現執権北条守時の妹、登子(とうし)であった。髙国もこれには驚いた。当人の高氏は、ややこしい鎌倉府との関係など持ちたくないと思っていたが。

高氏が結婚して3年目に、後醍醐天皇が倒幕の乱を起こした。そのころ、父の貞氏が死んだ。

そこで高氏が臨時の当主になった。そして高氏は天皇討伐の総大将の役目を受け、その器の大きさを見せる。

その後も、高氏は運の良さとそのキャラクターが良いように誤解され、良い方へと流されていく。こんなに都合良く行くはずないだろう、と思うのだが、それを小説として成立させ、描ききったからこそ、権威ある賞を取れたのだろう。この作品には、室町幕府を開いた英雄というイメージとは全く違った尊氏がいる。一読してみる価値はあるだろう。
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No.19:
(4pt)

長い。でも一気に読んでしまう。

わけのわからない鎌倉末期から室町時代までの騒乱の実情が、フィクションも多いことを差し引いてもこの小説で整理できてよくわかる。
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No.18:
(4pt)

歴史小説家に転身

■今回の直木賞作である。
歴史小説好きなので、特に信長~秀吉~家康の時代の登場人物は本人達はもちろんのこと他の人物もかなり読んだ。
しかし本作の時代は最も人気のない時代と言われ、自分も例に漏れずこの時代のものは読んだ記憶がない。
直木賞作でなければ手に取ることもなかったのだろうが勉強させてもらおうと読み始めた。550頁上下2段で、大河小説なら当たり前だが尊氏の幼少期から始まる。さっぱり “ページが進まね~” ので作者は初読でもあるので経歴を調べてみた。
すると既にミステリー、エンタメ小説では名を成しているではないか。なんと山本周五郎賞もすでに受賞ている。(直木賞に次ぐ権威で、同賞よりも大衆性が高く受賞作の面白さは保証済)
2013年 の『光秀の定理』からは歴史小説作家に転身した。
成る程歴史小説でも当然エンタメ性は発揮できるのでこれは先を急がないとと思った。案の定足利の棟梁になるあたりから俄然ターボがきき始め止まらなくなった。

弟の直義と足利家執事の高師直の視点で物語は進んでいく。尊氏の度の過ぎた人柄や優しさと何も考えていない言動で2人が右往左往する様が可笑しく、本人を良く知らない味方する者たちは「流石は大将の器よ」とか「心広きお優しさよ」とかなぜか好意的に評価される。特に勇猛果敢な武将に程その人柄が愛された。
尊氏をはじめ楠木正成、新田義貞、後醍醐天皇等さして大した知識のなかった人達がが鮮明に像を成して楽しく勉強させてもらった。

さて作者は何故歴史小説家に転身したのだろう。歴史小説は『光秀の定理』『室町無頼』『信長の原理』『涅槃』と続くがそのうち直木賞候補に2回なっている。本作で受賞したがマジに直木賞を獲りに行ったのではなかろうか。“直木賞作家” という称号は作家なら誰でも欲しいもんね。
『室町無頼』は応仁の乱前後の話らしく、この辺りも苦手なのでこの作家とは少々付き合うことになるだろう。

米澤穂信も好きな作家だが2回直木賞候補になっていたが初の歴史小説『黒牢城』で受賞した。歴史小説の方が圧倒的に受賞しやすいからだろう。受賞後2冊刊行されるが早々に自分のフィールドに戻った(笑)。
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No.17:
(2pt)

読み物としては低評価

直木賞受賞とのことで手に取りましたが、平場の連続で読了まで長く退屈に感じました。

タイトルから足利尊氏が主人公と思いきや、蓋を開けてみると尊氏の存在感が薄く、弟の直義が主人公のように扱われています。

登場人物もやたら多いが、それぞれの人物描写も淡白なので、登場キャラクターに魅力も感じませんでした。また、史実に応じてキャラクターの思考がコロコロと変わり、キャラクターとしての一貫性が感じられませんでした。

また、小説なので、どこかに山場が欲しかったです。尊氏の一生をダラダラと書き連ね、教科書を読んでいるかのように苦痛でした。平場のストーリーが延々と続き、読み物としてもいまいちでしたので星2としました。
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No.16:
(4pt)

配役は。。

大河で見たい
ムロツヨシと小泉孝太郎でお願いします
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No.15:
(5pt)

中盤まで力作、終盤ぐだぐだ

足利尊氏、直義、高師直、後醍醐天皇のキャラクターがしっかりしていて面白かった。天皇をここまで悪役キャラで描くのは珍しい。鎌倉幕府を打倒し、室町幕府を打ちたてるまでは抜群に面白かった。NHK大河ドラマの原作にしてもいいなと思ったが、やっぱり後醍醐陛下がこのわがまま絶倫キャラだと無理かなあ。
 第三部に入り、足利直義と高師直の確執や一族の内紛にストーリーが移ると、急速につまらなくなってしまった。ぐだぐだ描かれる内紛と盛り上がらない数々の合戦がだらだら羅列されるだけだった。終盤は、第二部にして別冊で書き直した方がいいのかもしれない。
 しかしそのマイナス分を差し引いても、中盤までの面白さは直木賞にふさわしい。
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No.14:
(5pt)

内乱に次ぐ内乱

最初は武家と皇族の戦いの要素が強いが、尊氏が征夷大将軍になってから、直義と高師直の内乱、尊氏と直義の内乱へ変貌する。源氏の棟梁家に生まれた悲劇。波乱に満ちた人生だが、結局誰も幸せにならない。
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No.13:
(5pt)

今時、1ページに二段の文章 長くて良い!

久しぶりに骨太な歴史大河小説を読んだ。面白かった。直木賞受賞者にしてはベテランの作者の手に掛かると、直義と師直の、実質的に二人で汗を流し命を削って作った足利幕府だから、二人きりなら一番分かり合える仲なのに、慕うもの達を率いた時の立場から、相剋せざるを得なくなる感じ、大きな流れが、様々なエピソードで語られていくのが堪らない。生々しくてよい。

あとこの時代をじっくり学べた。おかげで、通り一遍でなく、なんで戦国時代の小説に関東管領やら扇ヶ谷上杉家とかが偉そうに出てくるのか、細川家が名族なのも忠臣蔵で吉良家が偉いのもわかった。

またこの小説の前々時代な大河ドラマ鎌倉殿を観た後に読んだことで、とても吸収しやすかった。極楽征夷大将軍も大河にして欲しい。尊氏、直義、師直には、手練手管な俳優が必要だが。

今時、分厚い一冊な上、1ページに二段の文章は、長い小説が好きな私には、食べ応えがあって満腹感の中で、反芻している。
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No.12:
(5pt)

室町幕府を描いた著者渾身の大作

鎌倉幕府滅亡から室町幕府の創設を描いた作品としては、山岡荘八の「新太平記」や吉川英治の「私本太平記」といった名作があり、新たにそのジャンルに挑むのは大変だったのではと思うが、著者は物語の焦点を足利尊氏・直義の兄弟とこの二人を支えた高師直の3名に絞ることにより、新たな視点でこの時代を見事に描くことに成功した。著者の歴史小説は結構読んでいるが、本書こそ著者渾身の大作と言えるのではないだろうか。

著者の作品には悪人が出て来ないところが、面白いところであり物足りないところだと感じているが、本書の主人公の3人もやはり金や権力には興味がない無欲な人物ばかりである。特に足利尊氏は少し突き抜けたほど欲がないというか、ある意味自分で道を切り開く意欲が全くない、周囲に流されるまま生きる人物として描かれている。

そのような3人が時代の波に翻弄されながら天下を取ってしまうというところが本書の面白さで、読者はそんなわけないだろうと思いつつも、もしかしたら本当にこのような人物だったかも知れないと次第に思わされ、物語に引き込まれていく。

結末を知っているだけに後半になると少しつらい部分もあったが、非常に面白く読み応えがある作品であった。
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