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極楽征夷大将軍
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極楽征夷大将軍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全57件 1~20 1/3ページ
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こんな尊氏を大河ドラマで見てみたい! そんな気持ちにさせる作品でした。 面白い視点と分かりやすい心理描写は傑作でした! | ||||
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久々に一気に読んでしまうような面白い本だった。尊氏の直義愛が泣ける。直義はいつも兄貴に憤慨しているが(笑)、根本的に尊氏大好きという枠の中での話。あと亀若丸が可愛い。 | ||||
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後には対立する二人だけど、幕府基盤が安定するまで 何度も死にそうになりながらお互い協力し合っていた姿がよかった。 二人とも真面目でえらかった。とくに師直は太平記とかの記述よりずっと普通の人でよかった。 尊氏が弟が好きすぎるのも良かった。 その分後年の内輪もめがつらかった・・・ | ||||
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度々クスッと笑える、兄弟の愛憎を描いた歴史小説だと思います。ネタバレになりますが、直義の死因が毒殺でなかったことが、個人的には嬉しかったというかホッとしました。主人公は、器量は備わっているが、認知しない子を作って禍根を残すような問題児の兄に翻弄されつつも兄のために尽くした『生真面目なできる弟』である『直義』であったように思えます。直義と彰子の夫婦愛の描き方も素敵でした。 太平記の時代は暗いイメージでしたが、この本でイメージ変わりました。 | ||||
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良かった | ||||
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史実の基本を押さえながら人物描写のキャラクターもよく書けている。膨大な登場人物が出てくる群像劇だが要所は抑えてる。赤松円心、佐々木道誉、土岐頼遠など個性豊か 中心人物の直義尊氏師直は直義を中心に三者三様の関係が面白い。尊氏はやはり得体がしれない、直義の真面目で誠実、師直はゲスでなく割と真面目より これだけ長い物語をよくまとめたなと。これから他の長編歴史物もぜひ書いてほしい | ||||
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タイトルと異なり、足利尊氏の弟の直義の話。権力を持つものの苦悩と悲哀が生き生きと描かれている。歴史は繰り返すとあらためて感じる。現代にも通じる物語だと思う。 | ||||
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よくある歴史ものは、時代背景、家系図、知らん地名、勢力図、天皇の系譜などをズラズラ並べて、肝心のお話が薄い 極楽征夷大将軍はその真逆。だから歴史マニアにアンチは多そうだけど、大抵の方が抵抗なく読める特異な兄弟と家宰のお話 是非、南北朝時代をググらずに読んで頂ければ、全米が震撼するほどの衝撃の展開と◯◯感 絶対に賛否は凄いだろうけど、私は圧倒的な賛 まあこれぞ大河小説だね。長いよ。そして色んな感情を刺激される。 確実に時間の無駄なんて思わない まあ、タイパとやらは悪いかもね | ||||
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是非ご一読ください。 あまり脚光を浴びない歴史を題材とした、実に優れた書籍です。 | ||||
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南北朝時代や室町幕府 成立期の物語。 歴史的な背景についての知識がなかった私にとって、この時代の雰囲気や出来事を具体的に感じ取ることができたので、非常に有益な一冊となりました。 本書はひと癖もふた癖もある魅力的な歴史上の人物たちが、協力し合い、時には対立し、戦場で激突する姿を描いています。その熱い人間ドラマには驚かされるばかりでした。この時代が如何にダイナミックであったかを再認識させられました。 旧国名などの言葉を調べながら読み進めましたが、それも含めて充実した時間を過ごすことができました。 | ||||
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室町幕府と言えば、前の鎌倉幕府や後の江戸幕府に比べてどうしても目立たない印象が強く、私自身、足利尊氏に関しては教科書で習った程度の知識しかなく、源頼朝や徳川家康と同じく幕府を開いた人ーくらいの軽いイメージしかありませんでした。 でも、本書を一通り見て、むしろこの室町幕府や足利尊氏のことをきちんと知りもしないで日本史を語ることはできないのでは?と思うようになりました。 本書で描かれる足利尊氏がやたら「人間的」な存在だったんだな、と(要するに、一般にイメージされるような神がかり的なものではない)わかって、親しみが持てました。途中、作者の皮肉めいたセンテンスもあって、爆笑した箇所もありました。また、尊氏のほかに、弟の直義や執事の高氏一族など、足利のことについて表面的にしか知らなかった私にとって、初めて知ったことも多く、さらに歴史に対して興味が湧いてきました。 後醍醐天皇についても、やはり教科書的なことしか知らなかったのですが、当時の南北朝がどのような状態だったのかも詳しく知ることができて大変勉強になりました。 本格的に、この辺りの時代のことも勉強しようかなと思いました。 | ||||
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足利尊氏と直義兄弟の物語 高校の教科書で学んだ事以上の知識はありませんでした 楽しみました 学びました そして心が動きました 哀しい… ありがたい作品でした | ||||
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読んだ後の充実感、初めてこれだけのページ読みました。読んだ最後に最初の英文が少しわかった様な気がしました | ||||
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足利尊氏が室町幕府を開いたと歴史の時間に学びます。 しかし、以前から、 ・後醍醐天皇との関係が悪化した後に、尊氏は、楠木正成や新田義貞に敗れ、九州へ落ち延びて視力を挽回しますが、どうして基盤のない九州で盛り返すことができたのか。 ・藤原氏、平清盛、源頼朝、北条義時ら尊氏の先人たちは権力基盤を固めるために汲々としているのに、尊氏は権力にほとんど関心がなさそうなこと。加えて、幕府の体制を整えようとしていないこと。 ・尊氏の実質的な長子である足利直冬には冷たいこと。 ・尊氏は、敵対している後醍醐天皇や南朝に対して弱腰なこと。 ・観応の擾乱で勝ったはずの足利直義がいつの間にか京を追われて毒殺されてしまうこと。 などが疑問でしたが、本作品によってこれらがすべて氷解しました。 本作品では、尊氏を「虚ろな王」「軽い神輿」として特徴付けることで、鎌倉末期の動乱から、室町幕府初期までを鮮やかに、かつ、エンタテインメントとして描いています。 歴史学者は事実を書くことしか許されませんので、「誰々は何々をした」という表現になってしまいますが、歴史小説家は史実と一緒に、人物に性格や思想などを与え、人物像や時代を生き生きとよみがえらせてくれます。 時には、人物の評価も変えることができます。 足利尊氏は南朝に敵対したので「悪人」、高師直は足利家の執事を良いことに、好き勝手した婆娑羅者、影が薄い尊氏の弟の直義というイメージを持っていましたが、本書で一新されました。 司馬遼太郎の国盗り物語で明智光秀のイメージや評価が変わったように、本書で尊氏、直義、師直の人物像や評価も変わってゆくのでしょうか。 もっとも、「小説は上手な嘘」なので、気をつけなければなりません。 直木賞を受賞するだけあって、読み応えがある本です。 ただ、視点的人物が、直義と師直で交互に変わります。わかりにくいと言うことはないのですが、どちらか一方にしてくれた方が、感情移入できるような気がします。 また、「尊氏は源氏の直系だから与力する」みたいな記述が何カ所かありました。 治承・寿永の乱(源平合戦)のときですら、鎌倉方はほとんどが平姓であり、各自は自分や一族の利益のために動いていて、「源氏だから」という意識はないように思われます。 鎌倉末期から、南北朝時代も、各地の武士の動きは同様であり、神輿としての源氏はあっても、源氏のために命をかけるという意識はなかったのではないでしょうか。 作家の中には、でたらめな歴史小説を書く人がいますが、本作品のように作者がしっかりと、歴史の勉強や下調べをしている小説は安心して読むことができます。 確かな知識に裏付けられた歴史小説を楽しみましょう。 | ||||
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足利兄弟の幼少期から足利幕府への過程を、関連する登場人物の人間味が彩を与えながら情景が目に浮かぶように展開される。 足利尊氏のだめさ加減が、なぜか戦場でだけは輝く采配と対比してすごく良い。 足利直義、高師直の関係や尊氏への貢献も、歴史上感じる切れ者だけど冷徹なイメージがとても人間味を感じれれて興味をいただかせると同時に本書に欠かせないピースになっている。 足利家だけでなく、円心や正成、またその後の戦乱に時代に活躍する北条、上杉などルーツについてもわかりやすく、歴史的な理解の助けにもなる良書。 | ||||
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征夷大将軍になった足利尊氏をこうも情けなく、でも戦だけは強い人として描いている作者にあっぱれと言いたいくらいおもしろい作品です。 興味のある方は是非読んでみてください。 | ||||
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やや馴染みの薄かった中世鎌倉時代も、NHK大河の鎌倉殿でずいぶんと理解が深まった。 そしてこの極楽征夷大将軍だが、鎌倉殿を観終えてから読むと、非常にわかりやすい。 中世の血みどろの権力闘争や時代のうねりが面白いので、最後まで読み進めても一向に飽きがこない。 師直・直継両人のキャラ付けも明確で、感情移入しやすい。 ぜひ、NHK大河ドラマ化してほしい。 尊氏は仲野太賀でお願いします | ||||
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槍働きなんかしないだろ。薙刀だよ薙刀。 正座なんかしないだろ。片膝かあぐらだよ。 戸板なんかないだろ。戸板が出来るのは書院造りが出来て以降だから戸板なんかないよ。 読んでいる途中他にもいろいろあったのですが、忘れてしまった・・・。 太平記を元にしているせいか兵力が膨大すぎます。10万騎とかいる訳無い。一騎というのは騎馬武者が一人。一騎につき郎党が2人〜3人つくので10万騎だと20万人〜30万人なる。そんな大人数を当時動員するのは困難。まぁ十分の一の人数で良いでしょう。それでも多すぎるような気もしますが。 あと気になったのは記述が平板過ぎる。盛り上がりがない。ただ太平記を書き直しただけという気がする。観応の擾乱から正平の一統にかけての激動が新聞記事のような一本調子で語られている。小説としてどうか。これで直木賞ねぇという感じだ。 | ||||
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尊氏の人柄に好感が持てた。戦の迫力がすごい。この時代の戦に駆り出される武士の数に驚いた。 | ||||
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昨年の直木賞受賞作である。 作者には、『ワイルドソウル』等の一連の南米もの、『君たちに明日はない』等の現代日本を舞台にしたユーモア小説があるが、最近は明智光秀、織田信長等を扱った日本の時代小説が続いている。 本作は、足利尊氏とその弟の直義、そして足利家の執事である高師直の3人を軸にして描かれている。 史実かどうかはともかくとして、本作の人物造形としては足利尊氏はすぐに人の意見に流されるグダグダの人物として描かれる。名誉欲も権力欲にも乏しい。ただし、戦争指導だけは長けている。 だがというべきか、そうであるがゆえにというべきか、尊氏の下には不思議なことに人が寄ってくるのである。作者は尊氏が「世間そのものでるがゆえに担ぎやすい」のだと説明するのだが・・・。 弟の直義は、実務能力が抜群である。戦争指導もある程度の才がある。 そして執事の師直も、マネジメント能力に秀でており、しかも直義同様に戦争指導の才もある。 本作は、本来は足利家の諸子であって家を継ぐとは思われていなかった尊氏が、時代の流れの中で征夷大将軍に担がれていく様が描かれているのだが、鎌倉幕府を滅亡させ新しい幕府(室町幕府)を成立させた立役者は直義と師直の二人であるとする。 しかし、幕府成立後は直義と師直の間に次第に齟齬が生じていく。その齟齬を、それぞれの主観に立ち入って描いているのが本書の特徴である。 同じ出来事を、二人がそれぞれに別の様に感じる様が交互に描かれていく。映画『羅生門』のような世界とも言えるが、それなりに面白い。 ところで、ぼくは日本史はからきし疎くて、近年の読書でやっと織豊時代については何とかある程度の知識を持つけれども、それ以外、例えば鎌倉幕府の滅亡と室町幕府の成立や南北朝時代については全く不案内である。 ただ読みながら感じたことは、本書は実際に起こった事実を定点にして、それをめぐる人の思惑や動きを作者が自由に発想して繋げていくスタイルをとっているようだ。まあ、これが時代小説を書く上での王道なのかもしれない。 一から登場人物を創造するのではなく、すでに歴史上の人物として彼らは存在しているのである。そこに従来の評価とは異なる人物造形を上書きしていけば、自然に物語は転がり始めるのかもしれない。 北方謙三が『三国志』や時代小説に行ったり、垣根涼介が時代小説に行ったりと、それなりに多作な作家が、こうした動きをするのには、それなりの創作上の事情という背景があるように感じてしまう。 が、それでも面白ければ、それでいいのだw | ||||
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