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極楽征夷大将軍
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極楽征夷大将軍の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.15pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全5件 1~5 1/1ページ
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描かれた尊氏・直義・師直それぞれの人生に共感できる部分があり、最後まで惹きつけられた。 | ||||
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●やる気なし欲もなし恬淡とした足利尊氏(高氏)がなぜ征夷大将軍にまで上り詰めたのか?を尊氏 の人間性に焦点を当てながら描かれている。リーダーの素質ゼロの人物が周りの人に担ぎ上げられて 行く過程はコメディドラマの様。 しかし、歴史教科書としては分かり易いが、物語としては起伏に乏しく平坦で冗長。やたらと長く てかなりの忍耐力が必要だった。ストーリーテリングのテクニックが欲しいとも思う。それとも私の 忍耐力減衰なのかもな~? | ||||
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文字サイズが小さく二段書きなので多少の読みづらさはある物の面白く描かれている。 | ||||
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なかなか出てこない足利兄弟を軸とした話なので楽しみにして読んだ。 わかりずらいあの時代の、全体の流れを学ぶには良い小説だと思う。 しかし、人物の描き方が薄すぎる。 堅物で、諸事をさばく才能に溢れ、兄思いの弟、直義はまあ良いとして。肝心の足利尊氏の描き方が、能天気でいつも世間に流され、底抜けのお人好し。そのせいで人が皆就いてきた、という設定は、あまりに人物像として軽薄過ぎるように感じた。 何事をも己の裡に放り込んでしまう事から頭陀袋殿と渾名されたという設定(蒼天航路の劉備のパクりだろうが)は良いと思うし、現にそのような人物であったろうとは思う。 その頭陀袋の中の虚に、皆吸い込まれていく吸引力、そこにあるはずの強烈な人間性というものが全く描かれていない。 ただ単に底抜けに人がいい源氏の棟梁、というだけで、全国の名だたる武将達が皆、我先にと従うというのは話が強引過ぎないか? さらに作者はこのように言う。 「尊氏は、我ら現代人によく似ている。確固たる生き方の規範を持たず、現世での苛烈な野心も、我が生に対する使命感のようなものも格別にはなく、それゆえに自己の不在という虚しさに折り合いを付けることも叶わないまま、時に無気力になり、欲望が剥き出しの時代の中に漂い続ける。存在の希薄さ故の、自己矛盾を抱え続ける。」と。 この見立てに関しては、私は完全に間違っていると思う。 現代人に対する評価としては概ね賛成する。しかし尊氏がこのような人間だったと、この作者は本当に考えているのだろうか!? 現代人のように根なし草の如くに生きている人間に、本当に日本中の人達が熱狂すると!? 私は、足利尊氏は現代人とは真逆の人であったと考える。 優柔不断であり、自分の利益や時に己の生命までも簡単に投げだそうとする事から、今では「メンヘラ征夷大将軍」などと言われたりするが、 果たして、現代に、己や身内の為でなく、世の為に全てを投げ出す覚悟の人間がいるのだろうか? 某国の首相など、子供にどうして首相になろうと思ったか聞かれた時に、「一番権力があるから」と答えていたではないか。 多かれ少なかれ、皆同じようなものだろう。「今だけ金だけ自分だけ」、それが現代人を端的に表す言葉ではないか。 現代だけでなく歴史を見回しても、また世界を見ても、国を統べるに至った人物でこれ程自己の権力、利益、名声への欲求と離れて生きた人間がいただろうか? 現代の日本、いや世界で、本当に必要な人物は、足利尊氏のような人物である、そう強く確信している。 そういう点、少しこの小説は物足りなく感じた。 | ||||
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何とか最後まで読み切ったが、尊氏を‘うつけ’とした設定がはっきり言って不愉快で、何度か挫けそうになった。 この設定のせいで、度々尊氏に対して師直や直義が呆れ返るが、この二人の呆れ返る反応のワンパターンさに読んでいるこちらもうんざりしてくるし。 師直が死んだ後に覚醒した尊氏はよかったので、そこまでの尊氏の描き方が本当に残念だった。 確かに尊氏には理由の付けづらい行動があるが、その理由が‘うつけ’というのは短絡的過ぎると思った。 あと、小説とは言え、尊氏が「うん。」と返事するか?円心も「あは。」って笑うか? けっこうな量で歴史的な出来事は丁寧に時系列に沿って書いているので、まだまだ鎌倉幕府滅亡から南北朝時代についてあまり手に取ったことがない方なら読んでみてもいいかもしれない。尊氏が好きな方にはお薦めしない。多分、何度も腹立たしい思いをする。 | ||||
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