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ラブカは静かに弓を持つ
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ラブカは静かに弓を持つの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.36pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 21~40 2/3ページ
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友人のチェリスト(アマ)に勧められて、小説はめったに読まないのですが手に取りました。弦楽器のレッスンや、技術的な指導内容までリアリティがすごい。葛藤も(スパイという設定はちょっと派手ですが)引き込まれます。作家さんって描写の仕方、表現力がすごいんだなあと思います。チェロの音が聞こえてくるようです。そして、スパイとは思えない主人公の音楽への思いや熱意が言動にも演奏にもきっと現れていたのでしょう。先生や周りの人たちにはきっとそれが伝わっていて、それが最後の結末につながっているのだと思います。今年から何十年ぶりにヴァイオリンを再開し毎日練習しレッスンにも通い始めました。今は友人と室内楽の発表に向けて準備中です。自分は練習してもなかなかうまくならないですが、それでも音楽に接し、音楽や音楽仲間のすばらしさを感じながらヴァイオリンを続けたいなと思いました。チェロ仲間に紹介し感想を聞きたいです。そしてまた読むでしょう。 | ||||
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過去の闇や現在置かれてる立場に苦悶する主人公橘が人や音楽との出逢いで変わっていく。 素敵な師匠との出逢い、素敵な仲間と居場所、素敵な音楽。彼を取り巻く全ての要素が彼を変えて行ったのだと思う。 最初は淡々仕事をこなすだけの彼にも、様々な葛藤や出逢いを経てちゃんと人間味が出てくる。 ただ単に音楽の話だけではなくそんな人間の深い部分にある本質にも触れれる作品だと感じた。 | ||||
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読み始めた際にはまさか自分が泣くとは思いませんでした。ある場面に差し掛かり、とても胸が締め付けられ、いつのまにか涙を流してしまっていました。音楽というものには素晴らしい力があることを強く教えてくれる作品となりました。 対立しているように思えますが音楽を愛するキモチは変わらないのです。ベクトルが違っているだけで。 | ||||
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事情があって、世界を丸ごと信用していない主人公が、チェロのレッスンをきっかけに人に心を開くけど、よりによってその心を開くきっかけになった恩師に対して重大な裏切り行為を働く。 ことが露見した時の、見たくないものを目の前に突き出される感じは、非常に嫌な「ぎゅ」で、 わたしもやってしまったことがある、 大切な人へのやらかしを思い出しました。 それでも、それでも修復したいと思える関係は、とても大切なものだなと思いました。 得難い仰ぎたい権威と、 周囲の理解のある人間関係と、 社会人の責任としがらみ。 同時に全部が並び立てば良いが、そうも行かないのが実際の人生で、間違えたらおしまいではないのは希望だけど。 信頼は重たくて、なのにうっかり壊しがちで、 修復は1回目に築くときよりはるかに難易度が高い。 | ||||
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やや表面的な描き方ではあるが特に前半の登場人物たちの属性設定は良い。 前半は先の展開が期待が持てる描写で引き込まれる。 音楽や著作権についてはあくまで設定で深入りしないのも読みやすい。 後半はあっさりしすぎて、前半との温度差があるのがもったいない。 ラストももう少し展開が欲しいかったけど、全体的には満足。 | ||||
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音楽教室での教材として演奏する楽曲に対して著作権料の支払義務が発生するのか。著作権管理会社に勤める橘樹(たちばないつき)はチェロを習いに音楽教室にスパイとして潜入する。目的は自社で管理している楽曲が不当に演奏されている証拠を掴むこと。そんな証拠はすぐに掴めるのだが、橘は自分と教室の仲間や先生、チェロとの関わりが深くなっていくことに葛藤する。スパイ行為は裏切りの行為。でもそれを越えて素晴らしい人々との出会いが素晴らしい。 私も音楽教室に通っており、著作権については気になっている。楽譜のコピーが渡された時に、著作権料金の支払は大丈夫かなと心配する(楽譜料金を徴収されているので、おそらくクリアしているだろう)。個人的には教室での楽曲演奏に著作権料は発生しない世の中であってほしい。練習中はぶつ切りで歌うし、誰かに聞かすためでもないから。自分のための演奏だからね。将来的には街中で鼻歌を歌うだけでお金が発生しちゃうかもね。 | ||||
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息子の夏休みの宿題で 息子が気になる本を見つけて注文させて頂きました。 早く届いたので助かりました。 | ||||
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何となく孤独を抱えている自分。心の奥底では誰か引き上げてって想いがあるのかもしれないけど、それを認めたくないような。ちょっと切なくてじんわり来る本でした。 | ||||
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マニアックな題材でありながらエンターテイメントとして成り立っていて、とても楽しめた。時折、本を読み進める手を止めてバッハを聴いて思いを巡らしちゃったりして。 | ||||
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著作権協会の主張に少し納得がいかなかった。しかし、現実で実際に係争中なのだと知ってびっくり。まあ、著作権協会も自分の利益のためにやっているのではなくて、知的財産権を守るためにやっていることだから、これでいいのかもしれない。 現実の微妙な問題を素材にしているからか、物語にはリアリティーがあった。心の機微が良く描かれていたと思う。プロ演奏家の信じられないくらいのレベルの高さもちゃんと盛り込まれ、安易にストーリーを盛り上げてしまわないところも、リアリティーがあって良かった。 | ||||
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安壇美緒さんの小説を読むのはこれが初めてでした。この作家のすべての作品に共通しているのかは わかりませんが、描写が非常に繊細です。 主人公は精神的な問題を抱えて生きていますが、音楽との比喩で言うなら、「アップ」系ではなく、 「ダウン」系です。どこまでも心の奥底を探り彷徨い、小さな変化に気づきながら自分を見つけていく 姿を我が身と重ねつつ、この世界観に没入していきます。 昨今の動きの速い、派手な仕掛けの小説ではなく、内省しながらじっくりと味わえる良質な小説でした。 | ||||
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最後は泣けました。 泣ける話ではないのかもしれないけど、私は泣きました。終わり方が良かったから全てがよく思える話。 スパイとか色んな要素がある中で人の心の闇の部分を解きながらどん底に落ちた後にうれしくて泣いてしまう。 ぜひ読んでください。 | ||||
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著作権管理団体に勤務する主人公が、スパイとして音楽教室でかつて習っていたチェロを再開する物語。軽い文体でスラスラ話が進め。心温まる小説。 | ||||
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とにかく、飽きずに先が気になる面白さで、文章も上手く、わたしの拙い表現では伝わらない。良かった❗ | ||||
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すごく、期待させる前半、期待感が大きすぎると、やや残念な後半。もっと、行ってもらいたかったな。 | ||||
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主人公橘の心の奥に届くのは、誰かの言葉でも、時間の経過でもなく音楽だけだったと読み終わって感じました。 幼い頃のトラウマ、潜入捜査、どれも音楽がきっかけです。それでも、橘は音楽と出会ってよかったと思わずにいられない結末でした。 | ||||
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凪良夕さんも良かったけれど、甲乙付け難いほど良かった。買って読んで大満足でした。 | ||||
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その曲がバッハ、ベートーベンだろうが、ピンクフロイドだろうが、ベイシティローラーズだろうが、AKBや聖子ちゃん、田原俊彦だろうが、音楽に罪はない。人間の欲望が罪を犯すだけ。 ストーリーとは全く関係ないけど、学生時代にヘタクソアマチュアバンドで2回ステージで演奏したけど、演奏中の記憶はすっかり飛んでしまっている。すごく集中している時って何も覚えていない。そんなことを思いました。 | ||||
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橘の人との向き合い方が変わっていく様子が読んでいて心地よかった。 | ||||
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社会生活を営む上で、日常の精神状態がオフィシャルな時間帯とプライベートな時間帯とでは異なることがありうる。その中で人はどう生きていくのだろう、あるいはどう生きているのだろうと考えさせられた。が、特にどうしたらいいのか、どうすればいいのかはわからないまま。。。 この後この主人公はどうしていくのだろう。どうしたいのだろう。。。 ただ静かに『弓を持った』だけなのかもしれない。 | ||||
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