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黄色い家
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黄色い家の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.09pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全72件 41~60 3/4ページ
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| 直木賞作家の小川哲氏が「めちゃくちゃおもしろかった」とあるラジオ番組で語っていた。 小川氏によれば、作家同士で読書会をしようということになった。 作家にしかわからない感覚があり、作家同士で話をすると盛り上がることがあるという。 読書会の課題作は3冊あり、本書はその中の一冊だった。そして、本書は、3冊のなかでもぶっちぎりで評価が高かった。 さらに小川氏が語るところによれば、 一つ一つのシーンの切り取り方や会話の進め方がすごい。 一見バラバラになりそうな話を黄色のモチーフやメタファーを使ってつないでいく組み立て方もすごい。 こういう本だろうって想像して読むと全然違う話になる。 ミスリードも川上さんが仕掛けている上に本書のテーマになっている。 重層的に読める作品。 ※『アトロク・ブック・クラブ』epi.81 | ||||
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| 新聞に連載されていたので、気になっていた本です。 先が気になりページが進みます。新聞で読んでいた人は明日まで、待ち遠しかったんじゃないでしょうか。 なにかでレールから外れてしまうと、お金も信用もなくなり、八方塞がりになるところが、怖かったです。 真剣に考えて、犯罪に走る主人公と、あまり考えないけど、どことなくおかしいと感じている友人の対比は考えさせられました。頭を使えるやつが苦労する、というフレーズは印象に残りました。 | ||||
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| なんか内面描写が凄いので読むのが凄く疲れた。 途中大阪弁が変な感じ アタックのところは面白かった。よく調べている。 毒親は最近の流行りかな | ||||
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| 久し振りに、一気に読みたくなる本でした。 | ||||
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| 暑くて、肌にまとわりつく汗のベットリした感覚が蘇るような本。絶望の果てに救いはやってきたのだろうか。 | ||||
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| スリリングな展開に先が気になって、あらゆる時間の隙間を使って読み続けてしまいました。女の子たちの声や鼓動が間近に聞こえるような臨場感に、引き込まれました。 | ||||
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| 川上未映子さんの「黄色い家」。今日1日で読みました。 私も含め、幸運にも、川上さんの小説の主人公たちのように苦しい生い立ちや境遇に置かれず「まともな生活」を送っている人々の中にも、自分の行動や生き方が正しいか、誤っているかを考えることなく、状況に流されて行くことが多いと思います。そうした中、「自分の行なっていることは確かに正しくはない。でも自分の生き方は誤っているのだろうか」という思いを抱きながら生き続ける主人公に、共感します。 ある意味では、チャンドラーの「フィリップ・マーロウ」物や、パーカーの「私立探偵スペンサー」シリーズのハードボイルドを読んでいる感じとも似ているのかもしれませんね(川上さんがチャンドラーを訳した村上春樹さんに対し、彼の小説の女性像をめったぎりにしたことを思えば皮肉ですが)。 一方で、これまでの川上さんの作品の主人公たちとだいぶ重なっていることも事実。そうした点で、次回は新境地を見られればと思わなくもありません。いずれにせよ、次作も楽しみです。 | ||||
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| 東京にいた頃元彼と彼の母親と住んでた時があって、その頃を思い出しました。 個人的には悲痛さがもっと欲しかったし、後半が駆け足だったのが勿体なかったです | ||||
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| 生まれながらに「何にも持ってない」奴が生きていくには、どうしたらいいんだろうか。主人公の花の必死さを読みながらそんなことを思った。けど、同時に自分も何にも持ってなかったと気づいて戦慄した。人生なんて紙一重だ。 「持ってる」けど浅はかな桃子は、結局ぜんぶを他人のせいにして金だけ持って帰った。こっちの人間の方が人生はイージーだよなと思うけど、全然羨ましくない。 花は、冷蔵庫をいっぱいにしておいてくれたこと、自分のためにそうしてくれた人をいつまでも忘れない。それって人として大事な部分じゃないかな。茨の道の人生にも心が温まる瞬間があれば、人は生きられるのかもな。 と思いました。 | ||||
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| 次の展開が気になって読む進んだ。 環境や運に恵まれない主人公、成人前に経験したお金と家を巡る体験で、何か得た訳ではなかったが、彼女が生きていくためには必要だったのかもと思った。 | ||||
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| 花、15歳、本来は自立して慎ましく暮らしたいだけなのに未成年で保証人もないと部屋も借りられない。お金に執着するレベルが上がる事件がおこるのはこの後だ。1つ目は家を出るために貯めていたお金を母の元彼に盗まれる事件が起こる。2つ目は母の借金返済のため200万も差し出すことになった。3つ目は軌道に乗り始めていたスナックが火事で燃えたのだ。爪に火を灯すように貯めていたのに。必死で頑張っているのに。 カード詐欺というシノギを始めた花。てっとり早くお金を貯めたかったのだ。こんな境遇の彼女を責められるだろうか。踏みとどまるべきだった。やっちゃいけなかった。しかし自分だって同じ境遇なら深みにハマったかもしれない。バレないかと怯えながらもやめられない花と仲間との溝は深まっていく。 花が住む黄色い家、ボロだが外壁を黄色のペンキで塗った希望の家だ。読みながら思い出したのはゴッホのことだ。彼の生前は全く絵が売れず、一時期黄色い外壁の2階の部屋を借りていたことがある。極貧の彼を支えたのは夢だけだったはずだ。黄色い家が悲しく思える。そうだ思い出した。同居していた母の知合いの名前は黄美子さんだ。名前に黄色がつく。やっぱり幸せを夢見ていたんだろうか。 花にも夢があった。自分のお店を持ち仲間と幸せに暮らすという夢。しかし、カード詐欺なんて続くはずもなく、花の夢と友人ふたりの関係は崩壊する。 さて20年後の花はどうやら慎ましく暮らしてそうだ。コロナで客が来ずお店をクビになるが、それでも心の平安を得られている気がする。罪の意識に怯えることなく、将来の不安もなくお金にも執着せず慎ましく暮らしている気がする。ハッピーエンドだと思う。絶対に。 | ||||
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| ある事件記事を目にしたことで、記憶が甦った女性が十代の頃に経験した共同生活の始まるまでとそれが崩壊するまでを描いたクライム小説。 居場所がない少女たちが集まりお金を稼ぎ、やがてその少女たちの危うい均衡が崩れた終盤の感情のぶつけ合いは読んでいて息詰まるものでした。 人生経験によってお金を稼ぐ意味が変化していくなか、主人公のお金や仲間に対する執着や感情の揺れが大変な熱量で描かれていると感じました。 | ||||
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| 「人はなぜ、金に狂い、罪を犯すのか」と帯に書かれているが、そんなことは結末に至るまでの本作の小道具に過ぎず、著者の表わしたかったものは、20年後の再会と懐旧であろうと思う。色あせていた記憶にさっと色が付くような、鮮やかな結末に導く著者の力量は素晴らしい。いつものことながら、作品を誤解させるような帯の文章は誰が書いているのかと、疑念に思う。販売を伸ばすためには仕方ないことなのか? ひとつだけ、著者の女性特有の匂がやや強すぎる点、私の好みからは少しずれるが、それは個人に好き嫌いに属する程度ものである。 | ||||
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| 文学でした。面白かった。村上春樹『街と不確かな壁』と太田光『笑って人類!』もたまたま同時並行で読んでいて、それぞれどれも強く文学だった。 友人関係に「お金」と「仕事」を持ち込むと、全体的にあんまりうまくいかなくなると実感していたけれど、この物語を読んで再認識した。できるだけ今後も気を付けたい。 | ||||
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| 人間は生まれた家で大半の人生が決まるのではないか、という人間であることの悲しい性を思うに至った。犯罪に手を染める大人の背景には在日韓国人としての差別や父親のいない家庭、足りないものは愛とお金。小説の中の文章に「金は権力で、貧乏は暴力」と書かれていて唸らされた。黄色は風水では金運をあげる色。不運を幸運に変えるために犯罪で大金を得る主人公の少女に涙を流した。 | ||||
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| ファイナンシャル・ファンタジーと呼んだらいいのでしょうか。題材はダーティーであるにも関わらず、文体がとてもカラフルでキラキラしていました。人間にとって蓄えとはなんだろう、人生に表と裏の分岐点があるとすればそれはどこなのだろう、という疑問を持っている人にお薦めします。 | ||||
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| (ネタバレありです) 稼いでも稼いでも盗られたり不本意な形でお金を使わないといけなくなったり、お金に苦労してとにかく稼いで貯めなくちゃとの妄念に取り憑かれる花ちゃん。 稼ぐのはれもん再建のため、家のため、黄美子さんのため、友達のためだけど、 犯罪に手を染め荒んでいって結局どれも叶わずばらばらに。 花ちゃんがどうなっていくのか見届けたい気持ちで、一気に読めて、面白かったです。 ただ共同生活が破綻に至った、ある女性の死にも直接は絡んでないし、お金を精算して解散する際はわりとさらっと辞められてるし、黄美子さんはあんま何もしてないしというところで、カード詐欺以降は事件が起きるわけでもなく花ちゃんの一人相撲だったなーという感じが否めず。 一気に読んだ後はなんだったかなぁという気持ちにも。 | ||||
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| 最近はやりの発達障害、知的障害系毒親に苦労する子供の話がリアリティがあってよかったと思う、私は毒親に負けず幸福になる話を期待してたのだが、裏切られた感じがして読後は多少落ち込んだ。毒親に一生影響されてしまった子供と悪気はないが子供に悪影響を与えてしまう障害者系の大人に軽く絶望してしまった。ヤングケアラーの話を聞いた後のなんともやるせない感覚が残ってしまった。希望は大人を批判する精神をもった蘭が幸福そうなのが唯一の救い。 | ||||
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| 途中までけっこう苦しくて絶望しかなかったけど最後花と一緒に泣きました… 花のお母さんとか絶対嫌いだったのに… それでもやっぱりお母さんなんだな… 電車の中なのに泣きました。 読めて良かった… みんながどうなるんだろうってある程度先が読めそうで読めない、続きが気になるお話。 自分はきっと経験しないであろうことだけど何かが違っていれば有り得ていた人生なのかも…って思うと全く他人事じゃないんだなって他人事みたいに読める本。 | ||||
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| これまでの著者の小説は、主人公の内面の描写が多く、物語としてそれほど展開してゆくところが少なかったですが、本作は主人公が母親と暮らすアパートを出てからの展開が大きく、エンタメ小説として楽しめるものでした。これまでの小説は主に女性に好評だったのでしょうが、この作品は男女を問わず引き込まれる内容だと思います。貧しい家庭に育った少女の成長物語として楽しめる作品でした。 | ||||
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