友が消えた夏 終わらない探偵物語
評判
友が消えた夏 終わらない探偵物語の評価:
4.00/5点 レビュー 4件。 D ランク
Amazonレビュー一覧
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1〜4 1/1ページ
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友が消えた夏 終わらない探偵物語の評価:
4.00/5点 レビュー 4件。 D ランク
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それと何より今作に関して疑問なのは、あらすじで「一夜にして大学の劇団員たちが白骨死体になった」と語られていて期待したのですが、最後まで読んでもそんなシーンは出て来ない事です(笑)。あるのは事件後に海底から見つかった犯人と思われる白骨死体が一体だけで、他の部員たちは単に死体損壊されていただけで、部員の誰も「一夜にして白骨死体」になんかなっていませんが…。どういう事でしょうか?
<< ↓以下、真相に触れています。未見の方は注意↓ >>
あと、やはり気になったのは犯人の「動機」について。何か過去の事故に因縁がありそうだったので、今回の大学生たちが何か関わっていたのかと思いきや、どうも関係は無さそうで、結局「病気で自分の記憶が消えていく事が嫌だから、私を知る人間ごと人生をリセットしちゃえ♡」という、何ともムチャクチャな動機で(笑)、いくら記憶障害の不安があったとしても、これだけの大量殺人をする動機としては納得感は得られませんでした。そのため作中で使われる密室の必然性も弱くなっているし(作中で作者自身が弁明のように登場キャラに語らせているように、殺害の目的が人生のリセットなのだから、部員が寝てる間に殺すか、食事に毒を盛れば良いだけ。わざわざ失敗する可能性のある密室状況を作ったりする必然性がほぼナシ)、その他のトリックにしてもかなり不確実性の高いものばかりで突っ込み所が多いです(特に死体交換トリックはまともに警察が調べたら、さすがにすぐに分かるはず。そのため権力者が人脈を使って無理やりこの事件の捜査をさせないというご都合設定が出て来る)。
読者に勝負を挑む気満々の作品構成は意欲的で、館での殺人事件とタクシーに拉致される女性の事件との同時進行は非常にワクワクさせられ、まったく関係無さそうなこの二つの事件がどのようにリンクして行くのか、その興味で最後まで飽きずに読む事は出来ました。不満点や突っ込み所はありますが、この意欲を買って★的には4点進呈。
ただ、さすがにあのラストは唐突過ぎませんか?何故、宮村に行き付いたのか伏線もありませんし、蜘蛛手の推理であるイタリアンを躱してフレンチに変更できた理由等、何故、そうなったのか納得の行く理由は語られず仕舞いで、しかもこれって次回に続くの?宮村はメインキャラだし、シリーズの名探偵が簡単に出し抜かれたままというのは困るので次回作を期待しますが、身勝手極まる動機面も含めて、こんなムカつく犯人の一人勝ちみたいな終わり方はさすがにモヤモヤが残りますので、是非とも続編を!