孤島の十人
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タイトルからも分かる通り”絶海の孤島モノ”であり、「そして誰もいなくなった」パターンの小説。 しかし、あとがきにも触れられている通り、作者はむしろ「スクリーム」や「ラストサマー」「13日金曜日」等のティーンズホラーを目指している。 孤島の10人が全員ハイスクルール生であるために、人間関係も浅くありきたりの死にキャラばかり。 一人一人殺されている(死んでいる)のに、恋愛感情に翻弄される辺りはなんら説得力もない。 意外な犯人(と動機)はあるものの、そこに行くまでが冗長すぎる。 まるで映画のノベライズを読んでいるようで、視覚的と言えばそうだが、どうでもいい描写が長く小説としては辛い。 この作品はすでに映画化されているようなので、そちらだと(演出が良ければだが)面白いかもしれない。 | ||||
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帯に、クリスティーの名作に挑む..とあり、表紙イラストもそれに寄せて描かれていて惹かれます。 主要人物ほぼ全てハイスクール生徒が占め、入り込み易く 解り易く、更にストーリー展開や行動がビジュアル的です。(解説によると既に映像作品になっているらしい) クリスティーの現代リメイクを雰囲気優先で書かれていて、本家と比較対象すること自体微妙なのでしょうが、妙に気に成った部分が多少ありました。 以下、ネタばらし含む 先ず、前半に多少表記が有ったか失念した人物(ボビー,ティファニー,タラ)が終盤、辻褄合わせ的に名前だけ出てきて「えっ、誰?、そんな人居た?」と、遅読過ぎで忘れた私が悪いかもしれませんが、細かい描写に拘る読者を悩まします。 更にクライマックスで、主人公視点では全く殺人鬼を予想していない描写だったのに、当の犯人は自分だと見破られていたふうに語るところも「…?」となった。 また、主人公がパニックを起こしそうになると、その友達の持病とダブってしまう点もありトリック的な入れ替わりを詮索させた..。これらは推敲を丁寧にしていれば見つけられるロジック不具合だと思うが、もしかすると翻訳の問題かもと思われ、作者の意図が上手く伝わっていないイメージも有るのかもしれない。 他方、解釈として主描写が何処かで主要人物の誰かと入れ替わっているのか(二冊の日記等) とも読みながら想像したのだが、全くそんなことは無かったのも古典的で、ほぼ百年程前のクリスティーをそのまま書く必然が全く感じず、目の肥えた現代の読者に不完全燃焼的な読後感をもたらしている元凶にも思えた..。 原作は10年前の作品であるし、内容もページ数は多めだがその辺に幾らでも有ると思われ、高価な新品よりも中古で充分なのではないだろうか。 | ||||
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が、全体的に漂い、なんというか、人が殺されているわりには間延びしてやけに牧歌的にさえ感じるのは、翻訳を挟んだことによる日本語のもったり感のせいなのか……。 推理小説ではない、たしかに推理小説ではないですね。 良くてスリラーの類だと思いますが、それも冒頭の空気感のせいで成功しているとは言えず。ちっともまったくおそろしくないので、これはどうしたものかと頭を抱えることに。 クリスティのそして誰もいなくなったのほうが、まだ面白かったような……気がします。 | ||||
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元々、「そして誰もいなくなった」へのオマージュだとわかっていても、多少は著者がオリジナルの部分を加えるものだと思うのですが、ミステリーとして全く新しいアイディアを追加しているわけでもなく、ストーリーとして最後にラブラブハッピーエンドというだけで、なんだか騙された感じの読後感です。 「そして誰も~」のメイントリックである「すでに死んでいると思った被害者が、実は犯人」というところまで同じで、しかも普通に読んでいても「死んでることを確認してないじゃん」と、「こいつが犯人」であることに気づきます。 「イジメ→自殺→家族の歪んだ復讐心」という、どっかで読んだような動機も読後感を悪くします。 それでも「そして誰もいなくなった」が好きでたまらないなら、読んでみてもいいと思います。 | ||||
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ミステリ好きならこのタイトルを目にすれば、アガサク・リスティの『そして誰もいなくなった』や、横溝正史の『獄門島』、綾辻行人の『十角館の殺人』などの孤島を舞台にした有名ミステリを想起するだろが、この種の謎解き本格推理を期待して本作を読むと、いささか肩透かしの感想を持つことになるだろう。トリックや謎解きの醍醐味で読ませる本格推理ではなく、サイコパスの殺人鬼が、血の祭典を繰り広げるホラー映画を観ているような、スリルとサスペンスが基調になっている。そうしたスラッシャー映画がお好きな方は、楽しめる作品ではないかと思う。 | ||||
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