■スポンサードリンク
なまなりさん
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
なまなりさんの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.52pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全62件 61~62 4/4ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
家族がいる者、家族を大事に思う者、そしてこれから家族を増やそうと思っている者は読んではいけない。いや、逆に読んでおいた方が良いのだろうか? 読んでいる間、導入部を過ぎて半ばにさしかかった頃には、心のどこかで非常停止ボタンや緊急ブレーキを探している自分に気が付くだろう。 読み進めることを止めることは出来ない。だが、心のどこかで警報が鳴り、停止信号を見過ごして列車を走らせているような気持ちになるのだ。行き先が崖なのか、レールが歪んでいるのか、スピードを出し過ぎているのか、何か重要なことを見落としながらも進むことを止められない。 だがそれはジェットコースターのようなものではない。敢えて言えば、次第に荷物の重量が増え、ブレーキをかけてもすぐには止まれない貨物列車が夜中に走り続けているのに近い。 エンジンブレーキがほとんどきかない古いオートマ車に乗り、下り坂にさしかかって思ったよりも数キロほど速度が超過しただけなのに、パニックを起こしそうになる感覚に近い。 ほんの少し、現実から靴底が滑って離れてしまったらこんな風に思うのだろうか。実家は東北にある。実家では似たような話はありがたいことに「ほとんど」聞かない。 その「ほとんど」からするりと抜け出したいくつかの事例が心臓に負担をかける。 ほんの少し、足を滑らせたら。ほんの少し、周りの人間の言葉を聞かなかったら。私も、私たちも同様な怪異に出会うことは避けられないのだ。 結婚適齢期を過ぎてしばらくすると、親戚も気を許すのか結婚にまつわる色々な話をするようになる。いくつかは笑い飛ばしていたが、笑い飛ばしたことを後悔もする。そして、笑い飛ばさずに詳細を聞かなかったことにも、より強い後悔を覚える。 血は、繋がる物なのだ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
同時発売の木原氏の著作があまたある低質な実話怪談本の類に陥ってしまったのに対し 中山氏のこの本には、実話怪談本のパイオニアとしての矜持が見られます。 「新耳袋」で封印されていた因縁話を丸ごと1冊使って見事に描ききっています。 中山氏と木原氏のそれぞれの新作、どちらか迷ったら迷わずこちらをオススメします。 次作にさらなる期待を込めて、あえてマイナス1の☆四つです。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!