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踏切の幽霊
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踏切の幽霊の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.05pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全35件 21~35 2/2ページ
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かなり強烈な幽霊だ。見た目が恐ろしく、結果的に祟りも激しい。 だが、読者が幽霊に共感する立場でストーリーが進むので、あんまり怖くない。幽霊側の視点に立つというか…。だからむしろ、呪われる側に対して、やっちゃえ、やっちゃえ、みたいな気分になる。 ただ、死体が立ち上がるだけの強烈な怨念が、やや説得力に欠けた。故郷に戻りたいのはわかるけど。 あと、正義のブンヤさん、いい活躍だけど、やっぱ暴力はいけないな。 | ||||
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ジェノサイド以来、待ちに待った新作。 「幽霊」の小説。ちゃんとミステリーでした。 何でもありになっちゃうのは嫌だなぁと思っていましたが 絶妙に現実世界に「幽霊」を忍ばせています。 次は11年も待てないので、 もう少し早く次回作を書いて頂きたいなぁ | ||||
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久しぶりのゴーストストーリー、怖かったけど、引き込まれて、一気に読みました。ぞくっとする所がありましたが、最後まで読むと納得できます。 | ||||
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書店のおすすめの棚に最後の一冊。 一気に読み切ってしまった。 心霊物と犯罪サスペンスを上手く融合させた会心作! アマプラかネトフリで映像化して欲しい 最後は号泣w | ||||
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『ジェノサイド』が大きな話題になったのは記憶に新しいと思っていたのだが、実は意外にも既に11年もの月日が経っていたようである。 即ち、高野和明氏の愛読者達にとっては待望の長編…それが本作『踏切の幽霊』だ。 私は正直言ってホラーサスペンスというのは余り読まないのだが、「怖い」というよりも寧ろ「美しい」とすら思える表紙に心惹かれて迷う事無く手に取ってしまった。 そしていきなり大迫力の「プロローグ」…鉄道運転手の責任感、緊迫感、ふとした事で思い出されるジンクスや不安感…極度の緊張の中で細かい業務を行う鉄道員が実に上手く描写されており、しかもそこに残された大きな謎から紡がれていく物語…はっきり言って、この導入部分でこの小説の評価が定まってしまったと言っても過言ではなかろう。 小説なので、残念ながらストーリーを明かしてしまう訳にはいかないのが歯痒いが、とにかく冒頭の鉄道職員に加え、記者やカメラマンなどのマスコミ関係者、刑事、水商売といった職業の世界の表裏を非常によく調べており、それぞれの仕事の理念や責務というものが垣間見られる所はこの物語に一層の彩を与えているし、更には新聞記者と雑誌記者の微妙な上下関係をも取り上げながら主人公の苦悩や転落を描写している点も、現実の厳しさをストレートに伝えている。 そして、何よりも素晴らしいのは、娯楽物の取材を以って己の進退を賭けた筈が、思わぬ所から大きな問題を探り当ててしまい、心の中で頭を擡げる嘗ての使命感、その一方で、そこに意味を見出せなくなる自分…そんな心の葛藤が切実に訴えられている所だ。 因みに、これは実に些細な事なのだが、公衆電話で通話を試みている所、或いは一世代前の刑事が「アベック」(今では殆ど死語であろう…)という言葉を使う所などは絶妙であり、この小説が1994年を舞台としている事を上手く演出してもいる。 このように一切の手抜きがない所がまた、この小説の精度を高めてもいるのであろう。 尚、結末は正直言って虚しい気がした。 勿論、罰は下されるので「勧善懲悪」とも言えるのだが、その一方で、これでは結局の所“踏切の幽霊”は闇に葬られ、生きた証もないままに終わってしまうのではないか…と。 だが、このような虚しさも本作品の良さなのかもしれない。 悪者が罰せられ、“踏切の幽霊”に世間が同情し、親族も報いられ、ついでに主人公も栄転して、縁のあったホステスと新しい恋愛をし…などという結末になったら確かにすっきり爽快かもしれないが、それはそれで非常に安っぽくもなるだろう。 一つの幽霊騒ぎを切掛けに次々と明らかになるこの世の闇…然しながら、全てが終わった時に各自ひっそりと退出していく…そんな余韻こそが本作品には相応しいのかもしれない。 | ||||
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表現が豊かで語彙力が身につく感じ。 内容は面白かった。 切ない気持ちにもなりました。 | ||||
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一気読みしました。 | ||||
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文藝春秋で、どうする家康 踏切の幽霊の注文を頼まれもの。どちらも眼を輝し良かったです10年目に書いた とか家康はどうだこうだ面白いとのこと。 | ||||
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出版社の取材記者が、心霊ネタを追っていたところ、とある踏切の傍で発生した殺人事件に行き着く。 タイトルや装丁からかなりのホラーものかと思っていたら、身元不明の被害女性の正体を探るしっかりとしたミステリーでした。 一方で、それと幽霊譚らしい怪異とのバランスが絶妙でした。 | ||||
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雑誌記者である主人公は2年前に妻を亡くしたことで、生きる気力や希望を失っている。 仕事に対する以前の様な熱意は見る影もなく、淡々と日々の業務を繰り返していると編集長から直々に心霊現象の取材を依頼される。 取材を進めていくと、東京の下北沢三号踏切に女性の幽霊が出没するという情報が。 幽霊となった人物は一体誰なのか。なぜその場所に出没するのか。どうして死んでしまったのか。 この謎を解くことが本作のメインストーリーとなってくるのだが、どの情報をどのタイミングでどこまで提示するのか、が完璧に管理されており我々読者はなかなか点と点を結びつけることができない。 この歯がゆさを解消したいという思いを胸にページを繰る手が止まらなくなるはず。 思わぬところに張り巡らされた伏線も随所にあり、ミステリー小説として非常にフェアで質が高いのだ。 「13階段」や「グレイヴディッガー」、「ジェノサイド」といった傑作を世に送り出した高野和明による11年ぶりの新作だけあって、期待していたが見事その期待に応えてくれた。 そして本作の特筆すべき点は、ゴースト・ストーリーでありながらも社会派ミステリーでもあるということ。 恐怖の対象としての幽霊ではなく、死者を悼む気持ちや社会から搾取され続けた報われない人々の存在を浮き彫りにするための幽霊なのだ。 そのため本作には恐怖よりも哀切な雰囲気が常に漂っている。 また、一人の人間の人生を追うことで、歪な社会の構図が見えていくという物語の構成は宮部みゆきの「火車」を彷彿させるだろう。 亡くなった妻を想い続ける主人公が辿り着いた幽霊の正体とは。 そして彼がそれを知った後にどう行動するかを是非見届けてほしい。 | ||||
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11年振りの長編というのはびっくりした。前作のスケールの大きな想像力は本作では見られないが、地に足のついたというか、落ち着いた書きぶりはこれはこれで魅力的ではある。元来、生真面目な書き手なのだろう。その分、やや予定調和的な結末になるが、そういえば前作の結末もそういうきらいはあったなと思い出した。佳作です。 | ||||
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一気に読んでしまった。ただこの視点の作品とは思わなかったので驚いた。最後の主人公の葛藤には社会的弱者に寄り添う作者の誠実さを感じた。それまでの不誠実な描写にも納得できた。時代設定は平成だが令和だからこその作品だと思う。女性に読んで欲しい。 | ||||
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2022年は貴志祐介と歌野晶午と高野和明が本を出すという奇跡が起きました 私たちは買って感謝の意を示さねばなりません | ||||
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「13階段」以来、どれほど待ったことか。 高野さん独特のあの展開は他の作者にはないもの。 本当に感謝感謝です。 | ||||
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待ちに待った新作である。 「幽霊」?そうきたかあ。 何よりも今年の装丁大賞でしょう。写真は著者ご本人が撮影したものでしょうか?やられました、素晴らしい。怪談流行りの昨今、それに慣れている方は、物足りないというかもしれない。とても正当的なストーリーで逆に新鮮でした。 佳作。 | ||||
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