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(短編集)

おまじない



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【この小説が収録されている参考書籍】
おまじない (単行本)
おまじない (ちくま文庫)

おまじないの評価: 3.60/5点 レビュー 25件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.60pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全25件 1~20 1/2ページ
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No.25:
(4pt)

視点を変えて考える

鷹揚でありたいと思いながら、そうもいかない日常。
もっと、気楽に 「ヘイ ヘイ」「モイ モイ」 と過ごしたいと思いました。
おまじない (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:おまじない (ちくま文庫)より
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No.24:
(4pt)

社会が自分に期待している(と勝手に自分が思い込んでいる)理想の自分を捨てよう

長濱ねる氏が絶賛していて、「私って正直だから」と言いながら、相手に対して単に失礼なだけの人がいる、という趣旨のことを言っていた。その元ネタになったのが、一番反響も大きかったという「孫係」。このタイトル、似たような漢字二つ、共通する意味が続いていて面白い。よい父を演じるが冷めているおじいちゃん、そして周囲と違ってひねくれ者だが良い子や孫を演じてしまう主人公が心を通わす。でもそれでいい。常に正直でいる必要なんかない。

「私たちの体のすべてが私たちの意志で動くわけではないんですよ。何か大きなものに動かされているんだ。それを社会と言うのかもしれませんがね。とにかく、ゆだねられるところはゆだねましょう。私たちは、この世界で役割を与えられた係なんだ」

シェイクスピア「お気に召すまま」を彷彿とさせるセリフ。「世界は舞台のようなものだ。そして人はみな舞台俳優に過ぎない。」

演じることが自分の役割だったり相手への思いやりだったりする。それは全然かまわない。ちょっと難しいなと思うのは、演じているうちに、本当は自分が何をしたいのか?がよくわからなくなってしまうこと。だからそんな簡単な話ではないのだけど、演じている自分に嫌気がさしているという人には、刺さるセリフだと思う。

出産を経験した人でないと書けない臨場感あふれる「マタニティ」。漠然と出産と育児にあこがれていたのに、いざ妊娠してしまうと不安と恐怖にかられる主人公。しかし「ただこのからだで生きてゆくのだという、妙な実感」で幕を閉じる。どんなに理想から遠くても、どうあがいても、出発点は今の自分しかない。(しかもその「理想」とは、社会の期待だったり、もっと厄介なことに、社会が自分に期待していると勝手に思い込んだりしている幻の理想や呪いだったりするのだ。)

だったら今の自分を、強さも弱さも含めて認めよう。それは自己肯定感と近いようで異なる、自己受容である。決意という言葉からは程遠いセリフに思える決意ながら、私たちに必要なのは、楽観も悲観もしすぎず、そういう弱い自分、不完全な世界から出発して、少しずつ進んでいこうという勇気なのである。

文庫版の巻末にある長濱ねる氏との対談も面白い。(長濱さんがずっと敬語で、西さんがずっと関西弁ため口なのは??)

「コンプライアンスは素晴らしいが、ずっとコンプライアンスは堅苦しくてやってられない」というのは、多くの人の本音だと思う。何一つ心置きなく話せた時の精神的な解放感。それはすごくわかる。また、コンプラの陰で、何か見逃しているもの、見落としている視点、取り残されている人はないか?という考え方も必要だと思う。

一方で、完全にタガを外して何でも好き放題に話せること、それが「自由」なのかというと、それも違う気がする。乱雑な言葉や悪口を使い続けていると、行動や気持ちまで投げやりで失礼になってくることがある。言霊とはよくいったものだ。そんなことを考えさせられた。

「自分をよく見せるためにうそをついてしまったときに、それがだれにばれてなくても自分が分かっていることは一番つらいじゃない?でも、嘘をつかずに清廉潔白で正直に生きるというのもやっぱり無理だから、「嘘をついてしまった」と言っていく、そういう正直さなら遂行できると思って。」
→おー、西さんでもその程度なのか、それなら安心!
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No.23:
(2pt)

新品のはず

届いて封を開けたら すでに表示が残念な状態
読む前に がっかり
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No.22:
(1pt)

受け入れられない

40過ぎのおばちゃんで、そこそこ生きてきましたが、ふつうに気持ち悪いと思ってしまった。
たった一言で、抱えてしまった闇やトラウマが救われるわけない。そんなおまじないあるわけない。
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No.21:
(2pt)

読み始める前に注意

初めの章に性被害の内容がありますので苦手な方はご注意を。
孫係は割と良かったけど、他は短編集ということもあり物足りない…
括弧の濫用が目立つ著者のようです。
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No.20:
(5pt)

最高

最高
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No.19:
(5pt)

また時間がたったら読もう。

「燃やす」
男らしい女らしいを求められるのも
その逆をすると変に喜ばれるのも違う。
「私が可愛いことは、悪くなかった。」
という言葉は、繰り返したくなる女性がたくさんいるんだろうと思った。私の好きだった人の事が浮かんだ。

「いちご」
変わらない物を確認したくなったのかな。
浮ちゃんのいちご食べてみたい。

「孫係」
係を務められるだけで確かに偉いと思った。
でもやっぱりそれには素の自分を力まず理由なく好きにならないとダメかなと思った。
「正直な事と優しい事とは別。」
最近少し喧嘩した友達に言いたくなった。自分の思いを説明できる言葉をもらえた。
おじいちゃまとおばあちゃまみたいな素敵な2人になりたいなと思った。優しさで係をちゃんとこなして、2人で悪態ついて、最高だと思う。本当に素敵だと思った。

「あねご」
切なくなった。心臓がギュンとなるくらいに。
笑われるのは本当に辛いな。
「あなたが居てくれて良かった」と言われたい。大切な誰かに言いたい。

「マタニティ」
好きだった人が読んだらどう思うだろう。と考えた。私は女性だけど好きになるのは女性で、子供を産みたいと思った事は一度も無くて。
弱さを自覚する事が、たまに目を背けたりしながらも向かい合う事が、次の自分に繋がる。
急な勢いで妙にテンション上げたり、不自然な凪のように落ち着きはらったり、しなくて良いんだ。揺れても泣いてもそれが自分だ。と思った。

「ドラゴンスープレックス」
私が思う私だけが私。自分で決めていい。当たり前の事がちゃんと伝わって来た。
でも私は私をどうしたいのか、へなちょこで分からなくなる時がある。
だからこそこの言葉を大切にしよう。

全体を通して、
主人公たちが心の中で呟く言葉やそのリズムが自分にはとてもしっくり来た。弱さとかが似てる気がした。みんな汚い言葉や思いを持っている時間があると思うと安心した。また読み返してみたい作品になった。読んで良かった。
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No.18:
(4pt)

他者からの何気ない一言で気づきを与えられる女子たち

先への一歩を踏み出す前に、他者からの何気ない一言で気づきを与えられる女子たちが主役の短編集。

小学生、モデル、キャバ嬢、演劇スタッフ、ハーフの高校生などの大きな波乱のない日常が描かれている。それぞれの、深刻ではないもののつまづいている感は、誰もが共感を覚えることだろう。タイトルと同名の作品はなく、これはテーマを表しているんだね。

お気に入りは、帰郷した崖っぷちのモデルと変わらぬ人「いちご」、周囲へ合わせてノリで過ごしキャバ嬢になった女子「あねご」、自分嫌いな小学生と祖父の触れ合い「孫係」の三作品。
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No.17:
(5pt)

背中を押してくれる言葉

『燃やす』の焼却炉のおじさん、『孫係』のおじいさん。あなたはそれでいい、何も間違っていない、そう声をかけてくれる人たちです。自分の中の身勝手な部分、計算高い部分ばかりに気がとられて、一歩を踏み出すことを恐れているとき、彼らの言葉ほど頼みになるものはありません。
「あなたは、悪くないんです。絶対に」(『燃やす』)
「それは思いやりの心からくるんです。」(『孫係』)
純粋さを求めるあまり、臆病になりがちな人の背中を、優しく押してくれる言葉です。そして、自分がこの世に必要とされていることを、知られてくれる言葉でもあります。
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No.16:
(3pt)

少し物足りなく感じました

短編集なので、ちょっとした隙間の時間に読むには良いのですが、『サラバ』を読んでかなり高い期待を持って読んだので、少し物足りなく感じました。

それぞれの作品は、女性の人生の中の断片をクリアに切り取って、描き出そうとしていると思うのですが、(短編だからしょうがないのですが)ちょっと厚みに欠けるというか、物語の進行に必然性が感じられないうちに話が終わってしまうような印象を受けました(私が男性だから、イマイチ共感できなかったという面はあるかもしれませんが)。
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No.15:
(4pt)

どれもいい。

長濱ねるがインスタグラムで良いというから買った。女性目線の珠玉の短編集だと思う。僕は西加奈子を読むと、いつも西川美和の映画を連想してしまう。
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No.14:
(1pt)

面白く無かった残念

買うて読んだけど全然面白く無かった買うんじゃなかった。飛ばしながら、さあっと最後まで読んだけどお金の無駄遣いやった。他の本を買えば良かったと思った。レブュー見て買うたけどブックオフ行き
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No.13:
(5pt)

良い

とても良い
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No.12:
(4pt)

読書

興味があるったので面白かったです
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No.11:
(3pt)

面白いけどもっと良い意味で裏切って欲しかったな

今回も面白く、温かく、楽しくてあっという間に読み終えました。
ただ時間が経つとどんな内容かあまり思い出せないので、他の作品に比べるとやや印象が薄い気がしました。
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No.10:
(3pt)

小説はまあまあ、

テレビで紹介されていたので読みました。
以前、映画化になった「きいろいゾウ」を読んで、あまりピンとこなかったので今度は短編集に挑戦。
「燃やす」「孫係」「マタニティ」はとても面白かったです。
人間って他の人には「こうでありたい」理想の仮面をかぶっているけど、弱くてもいいんじゃないかと思えました。
あとは分かったような分からないような不思議な世界観でした。
是非オススメというよりは、時間のある方やどうしても興味のある人はどうぞという感じなので星3(普通)で。
本の表紙や、中の絵は著者自身が書かれたものらしく、すごく上手です!
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No.9:
(5pt)

妻を、娘を、抱きしめたい

女性として生きることの困難さに思いをはせながら、妻から聞いたこれまでの遍歴に思いをはせながら、娘たちがこれから経験するであろう困難を案じながら、読みました。
とりわけ、前半の「燃やす」「いちご」「孫係」「あねご」は印象に残りました。
ページをめくり進んでいくにつれ、涙があふれてきます。
どうしてもっと優しくしてあげられなかったのか、受け止めてあげられなかったのか、愚かだった男の私自身を呪いたくなります。
どうしようもない私ですが、今となってはかなわない夢かもしれませんが、妻を、娘を、優しく包んで抱きしめたい。
そして、「あなたがいてくれて、本当に楽しいです」と言いたいです。
女性にとって救いになる言葉になると同時に、愚かな世の男たちに気づきを与えてくれる、そんな一冊です。
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No.8:
(3pt)

普通だなぁ

久しぶりの西加奈子さんの作品を読了。待ちに待った短編集の新作をようやくを読めました。燃やす、いちご、孫係、あねごの前半は好き。後半がイマイチ。期待していただけに、面白さが半減。次回作に期待します!
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No.7:
(4pt)

自分との向き合い方

色々な境遇の少女、女性が、自分自身の弱いところや嫌な部分(と思っているところ)と向き合う姿勢に引き込まれる。
少し変わった人、と周りからは思われるようなタイプの主人公もいるが、自分を真正面から捉えるところは潔いし、ある意味きちんとしている。
自分との向き合い方を教えてもらえる。
おまじない (ちくま文庫)Amazon書評・レビュー:おまじない (ちくま文庫)より
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No.6:
(3pt)

まあまあ

凄くイイ!みたいなモノは無かったですが、全体的にまあまあ面白かった、という印象でした。
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