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56日間



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【この小説が収録されている参考書籍】
56日間 (新潮文庫)

56日間の評価: 4.43/5点 レビュー 7件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.43pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(5pt)

ミステリー好きの方々に超お勧め!秀逸の超一級のミステリー!

新型コロナウイルス感染症のロックダウン下のアイルランドダブリンを舞台にした秀逸の超一級ミステリーである。
面白くてページをめくる手が止まらないとはこんな作品を言うのだろう。ふとした出会いがきっかけで
恋に落ちるオリヴァーとキアラ。オリヴァーは長身でハンサムな好青年。キアラは宇宙船をこよなく愛す可愛い
女性。彼らのちょっとぎこちない不器用な恋愛が描かれるが、どうもオリヴァーには人に言えない暗い
過去があることが示唆されていく。彼らがこのような出会いをしたのが、「今」から56日前。そして
時系列的に並行して「今」、一人の男性の腐乱死体が発見される場面が挿入される。この56日間の
展開が時系列を行ったり来たりしながら描かれる。作者が言うように、コロナ禍の舞台設定ではあるが、
コロナ自身がこの作品の主人公ではないし、本質的な役割を果たすこともない。だが、人類未曾有の
パンデミックにおける事件の展開が、いかにも不気味でいやあな感じを醸し出しているのは事実だ。
英米では非常に高い評価を受けているこのミステリー、残念ながら日本では殆ど注目されてこなかった
(私の知る限り)。ミステリー好きを自認される方々には是非読んで欲しい作品である。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217
No.5:
(5pt)

大変よかった

時間や日時が順番通りに進行せず、様々な視点からストーリーが語られる手法がとても斬新だった。非常事態の中で登場人物は自分自身をさえ見うしかねない危険な環境で、恋人たちは相手に理解してもらいたいという気持ち、自分の事を分かっているのかという不安、お互い愛したくても相手の事がよく分からないという不信感から悲劇が起こるのだが、このことは非常事態でなく日常の中でも人間の意思疎通の難しさを物語っていると思う。最後の結末は「そんな…」と思いたくなるほどショッキングだった。作者はまだ若いので、これからも良い作品が出るだろうと期待したい。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217
No.4:
(5pt)

映像化に期待

この小説をベースに映像化されると聞いて購入しました。身元不明の死体が発見されてからの56日間を彼女目線、彼目線で現在から過去に行き来しながら描かれており忙しいですが、途中からグイグイ引き込まれ一気に読み終えました。
アマプラシリーズのobsessionにキャスティングされたダヴ・キャメロンとアヴァン・ジョーギアを重ねて読んで、より面白かったです。映画も期待しています。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217
No.3:
(4pt)

殺しをすることと殺人者は別物かもしれない

「偶然」を巧妙に装った男女の出会いのほんとうの目的は、物語が進むにつれて徐々に明らかになっていくのですが、この小説の凄いところは政府公認の密封、密室がコロナ禍のロックダウンによって強制的に完成してしまったところです。移動の自由を禁止された社会において未婚の男女が交際することは「同棲」しか選択肢がありません。

その過程を追いながら倒置法的に男性がすでに亡くなっている、しかも腐乱死体となっているので完全に「53日」も日数を要しておらず、移動できなければ「流し」の犯行もあり得ず、いつ何が起こったのか?その動機は?ということが焦点になりました。

しかも途中でわざわざ後作の「ナッシング・マン」に触れたりするエンタメ小説魂全開の作品です。「ナッシング・マン」同様にかなり癖の強い小説ですがじゅうぶんに楽しめました。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217
No.2:
(5pt)

パンデミックにおけるラブとサスペンスについて

出会って間もない男女がロックダウン下の極力閉ざされた世界で恋に落ちてゆく一方、身元不明の遺体の発見。彼はどんな重要な任務を負っているのか、彼女も何か秘密を抱えているのか、遺体は誰なのか? 作家によると「読者には私の本を夜更かしして読み通して疲れ果ててもらいたい。」とのこと。私は数日かけて読みましたが、時間が行きつ戻りつ、異臭は強くなっていくようで充分多重的に迷宮でした。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217
No.1:
(4pt)

ロックダウン中の情緒的な人間関係をテーマにしたサスペンス

コロナでロックダウン中のダブリンで死体が発見され・・・というお話。

上記の話しと並行して、男女が出会い、深い仲になっていき・・・という展開ですが、ある程度予想出来るし、実際にそういう流れになりましたが、あまり不満はなく楽しめました。

それと、一応サスペンスですが、コロナで距離を空けないといけなくなった世界でも、他人との関係を持ちたいという、人間的な情緒を描いた作品にも思いました。私事ですが、人間関係が希薄で一人でいる事が多いですが、情緒的な関わりがなくなると、何をしても面白くなくなるという事で、なるべく最低限の人間関係は担保するようにしております。

川出さんの解説によると、時系列で読むとまた違った面白さがあるそうなので、いずれまた読み返すしてみたいです。

ロックダウンの中での情緒的な人間関係をテーマにしたサスペンス。機会があったら是非。
56日間 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:56日間 (新潮文庫)より
4102402217

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