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夏物語
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夏物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.46pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全82件 21~40 2/5ページ
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結局、何が描きたいのか全く伝わってこなかった。 どうして著者の作品が人気高いのか? 理解出来ない。リズム感、テンポが悪いし また、こちらがそれに合わせて読もう という気持ちになれない。 いつもなら700ページくらいであれば 2日もあれば読了するのだが、 途中から飛ばし読み。とある駅の自由本棚に 置き去りに。 星ゼロにしたいぐらい。 明日からわたしも作家になろうかと思ってしまった。 | ||||
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僕は反出生主義者です。しかし、過去は変えられない。生まれてきてしまったことは諦め(受け入れ)今後の人生をどう幸せに生きるか、その答えを求めて、この小説を読みました。小説の面白さは文句なしの星5です。後は、読んだ後に、反出生主義者に対する、今後の人生をより良いするためのベストアンサーがもらえれば、星5をつけるつもりでした。僕が星4をつけたと言うことは、ベストアンサーではなく、ベターアンサーだったと、ご理解ください。しかし、ベターアンサーは貰えたため、読んで良かったと思っています。 | ||||
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冒頭から貧乏の話、豊胸手術とか登場人物が愚かすぎて、読んでいてイライラして読み続けられなかった。帯の大げさな文句に乗って買ってしまって大損した。こんなのが世界で翻訳されたのか、恥ずかしい。そういえば村上春樹も嫌いだから趣味が合わなくて当然か。 | ||||
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前編はほぼ乳と卵と同じ内容で、綿密に練られた完成度の高い作品として読める。一方、後編はもう少しフワッとした部分があり、特に最初の方は首を傾げたくなる箇所も多い。例えば、前編では主人公らは「窓の少ない家」つまり貧さゆえに社会と隔絶された超貧困層にいることが繰り返し描かれるのに対し、後編では当然のように緑子は大学(おそらく京都大学)に進学し、夏子は専業主婦の友人らと定期ランチ。この状況変化はかなりの経済的、環境的状況変化が必要と考えられるが、納得のいく説明はない。しかし、こうした細部の齟齬はあるものの、後編には圧巻のクライマックスがある。なんと言っても善と佐川の告白部分はすごいものを読んでしまったと思わせる。両者とも、理由は異なるなるものの、産まない選択をした女性である。産むべきか産まざるべきか、この選択の前で後者を選ぶということは、それほどまでに特殊であり、実存を問うものであることを思い知らされる。産む、産まない、結婚する、しない、離婚する、しない。異なる組み合わせを選んだ者同士が、否応なく傷付け合ってしまうのはなぜなのか。女同士の連帯は難しく、まさしく女地獄の様相をなす。しかし答えのない問いの前で、夏子が産まない選択を選ぶのは偽善だろう。愛する人の子どもを産む、ある意味で平凡な選択をした夏子だが、結婚を選ばないという点で、一周回って同じところに戻ったというよりは、らせんのように少し違う未来に進んでいる。悲しいのは、この作品を読んでと薦めても傷付けない女友達を探すのが難しいことである。 | ||||
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重いけど、うれしくなるかも。 なんだろう?うまく言えないけどゆっくり読むのにオススメです。 | ||||
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今後本棚に常に残ってゆく本になると思います。 | ||||
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Audibleで途中からは2.5倍速で聞きました。表現として優れているのか凡庸なのかわからない文章が続き、文学賞の下読みってこんな感じなんだろうかなどと考えながらも、朗読と自分の相性がよかったのか聞き終えることができました。職場で仕事ができるとされている人が考えると、こうなりますというような内容で、間違ってはいないけれども面白くはないという状況説明や描写が多いという印象でした。広い意味で常識的に生活していて、そこに何の疑問も感じていないような人は、この作品に共感できて、自分の考えていることがここには書かれていると歓喜するのは想像できます。AIDについてまとめてみました!という学生のレポートと何が違うのか、悩ましい作品でした。 | ||||
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本物の文学作品を読んだ気がしました。 | ||||
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2部編成で、 前編は文庫化もされている 乳と卵でした。 知らずに読んだので、 どこかで読んだなど~と既視感を感じつつ1部読了。ラストでわかって確認しましたわ。 全体に軽重のバランスがよく、 確かに秀作でした。 | ||||
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この作家はプロットを重視しない純文学畑で、まさに己の「女性性」を武器に成功を収めた。 その作家が中年に至って(よくあるパターンだが)フェミニズムに傾倒し、今までの殻を脱ぎ捨てたのだとばかりに社会派を気取ってみたのが今作だが、残念なことに本作はその辺の中年女がやりがちな愚痴とスカッとジャパンやお涙頂戴な安っぽい通俗性で構成されたネットの素人小説同然の出来となった。 ただ彼女には文学賞を取った権威があるので極めて過大評価されているし、内容そのものはある属性にコミットした通俗小説なので、その層から多大な支持を受けて売れに売れている。 だが売れているということは名作かどうかの基準にはならない。 最近、この手のフェミニズム小説が雨後の筍のように増えてきているが、なろう小説ようなものだと個人的には感じている。なろう小説が異世界転生などの形式で誰にでも書け、その形式によって読まれるように、フェミニズム小説も一定の形式に沿って書かれ、その形式を受け入れるマーケット(フェミニズムの場合は加えてアカデミアにも歓迎される)で流通している。そこに独自性はないが、作家にとっては旨味があるのだ。 | ||||
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テーマは重い。夏子は小説家なのだから、それを拒否する編集者仙川と対決して欲しかった。曖昧なまま、精子妊娠出産して終わる。「世界が絶賛」と帯にあったが、大阪庶民の生活力の宣伝と冷めて読んだ。大阪弁に、頼りすぎているのでは。第一部は、テーマからすれば不必要、長いだけの小説になってしまった。ただ、この作家は好きだ。接触への恐怖と嫌悪は、なにを書いても清潔感があって良い。それが、こんな曖昧な、馴れ合い的な終わり方で良いのか。ほかの読者も指摘していたが、繰り返しが多すぎる。精子提供者の逢沢以外の男性は、みんな嫌悪の対象だが、それなら徹底して悪役に仕立てて欲しかった。女性にはかなり甘い。 | ||||
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ストーリー展開も飽きさせないし、文章ひとつひとつがとても丁寧に選び抜かれた言葉で綴られている感じで、読書している時間を楽しみました。期待以上に良くて著者の他の本も読みたくなりました。 | ||||
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1ヶ月前に乳と卵を読み、面白かったので、その8年後が描かれる本作を読みました。 第一部は乳と卵のストーリーをそのまま持ってきていますが、登場人物間の会話の内容、主人公の回想の内容が変わっています。巻子と夏子姉妹の過去のエピソードや、生まれ育った街に住む当たり屋九ちゃんのエピソード、巻子のスナックで一時期働いていたノゾミの話など、面白く読みました。巻子がノゾミを見舞いに行った時の話など、巻子の人となりが乳と卵の補足のように分かり、より好きになりました。 回想や会話の中で描かれる人物の細かい描写が絶妙で、会ったことはないけれど、わかるわかる、こんな人るな、と想像、共感できる人物を創るのがすごいなと思いました。 第二部以降は一部の8年後からが描かれています。望んでもいないのに成長して大人になることを辛がっていた緑子は20歳になり、大学に通い、恋人がいます。 豊胸手術を病的なまでにしたがっていた巻子は精神的にも肉体的にも以前より健康になっています。 この2人の親子が、大変なりにも幸せそうでほっとしました。 そして、主人公夏子が精子提供を受け、子供を産むことを望み、迷い、決断をくだす話がメインで描かれています。 私は既婚の28歳で、子供を産むか産まないかについてここ数年ほどずっと考えています。そのための参考として以前に同作者の君は赤ちゃんを読み、その延長で乳と卵を読み、本作も読みました。 本作で遊佐が言う『子供を産んでから、子供を産む前は世界の半分が手付かずだったと気付いた』という主旨の発言が胸に刺さりました。 と、同時に、善さんの『産まれることによって、人生が死ぬことよりももっと苦痛なものになってしまう人間が一定数存在するのにも関わらず、子供をうむのは完全に親のエゴ』『自分から望んで生まれてきた人間はこの世に1人もいない』という考えにも完全に納得しました。 主人公は最終的に『例えどんなに自分の選択が間違っていたとしても自分の子供に会ってみたい』と産むことを決断します。子供を産んだ川上さんだからこそこの結末になるのは当然のことなのかもしれませんが、これから子供を産むかもしれないものとして、背中を押されるような作品でした。 | ||||
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まるで男子高校生が電車で回りに聞こえるように自分の(側からみれば恥ずかしい)武勇伝を話したり、昔は悪かったんだぜ、とおっさんが飲み屋で自慢したり、給湯室での悪口を文字起こししたような、ステレオタイプの集合体のひどい文章の羅列である二部。 一部がよかっただけに、それを下敷きにすらせず、お気に入りの人形の頭を引きちぎられて、突然謎のでかいおっさんの頭をボンと乗せられたみたいな違和感まみれの二部が非常に残念。 また、随所に見られる作者の強すぎる自己愛がたまらなく恥ずかしい。 これが、賞をとり、評価されるなら、もうおしまいです。 | ||||
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「その、『生まれてみなければわからない』っていう賭けは、いったい誰のための賭けなの?」 ー 産まれるということは、子どもの意思ではない はっとさせらた。産まなければ絶対に苦しまずに済むと。 子どもが生まれた後に、子ども自身が背負うリスク、 私は果たしてきちんと考えたことがあっただろうか。 子どもが被る不幸を代わってあげることはできない。 子どもを産み育てる上で、そのことを決して忘れてはいけないと思った。 | ||||
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最近、性的マイノリティについて語られる場が増えてきているが、従来の単純な男女二元論においてさえ、気の遠くなるような隔たりが私たちの間にはある。身体も性自認も男である私にとって、本作品の中に登場する女性たちが口にする「男たち」に関する言説は、男たちからの反論を寄せ付けない手厳しいものばかりである。そして、それは決して著者・川上未映子だけが抱いている個人的な感情などではなく、多くの女性「たち」の叫びであるらしいことは、ネットやレベッカ・ソルニット『説教したがる男たち』などで十分に分かる。しかし、我々男には、彼女らが言っていることを言葉の意味の上では理解できても、体感することはまずできない。我々と彼女らは、根本的に違う。というよりも、私たちは、それぞれ全く違う。そこから頭をもたげてきた「私たちは決して分かり合えないのではないか?」という絶望にも似た感情が、本書を読む間、常に私の心を占めていた。そして、同時に、私はあなたのことを分かっているよ、という態度を安易にとることが持つ無自覚な暴力性にも、注意する必要があるのである。私たちは何と難しい世界に生きているのだろう。 本書には、性別を問わずさまざまな生い立ちや価値観を持つ人々が登場する。彼ら彼女らが私たち読者に向かって掲げてくる価値観には、一方で共感できるものが、他方で全く訳の分からないものがあることだろう。訳の分からないものが現れ出た時、もしかしたら、それを無視したり排除したりしたくなる気持ちが出てくるかもしれない。逆に、表層的な面だけを捉えて分かった風を装って、迎合しようとする向きもあるかもしれない。しかし、私には「分からないものは分からないままにして受け止める」ことが大事なのではないかと思えた。それは現状維持を促すものではない。分からないまま受け止めた上で、相手が私にどう行動してほしいのか知ることは、対話を重ねる中でできるはずだと、私は信じているからである。 このように考えさせたのは、川上未映子が産み出した登場人物たちの多くが、私と同じ時間を生きる、この世界のどこかにいる人たちだ、と思わせる力を持っていたからだ。この作品に出会えたことを大事にしたい。 星をマイナス1したのには、以下の理由がある。 ・話の筋が、途中から予測がついてしまったこと。物語が勝手に動き出してそういう帰結に至ったというより、何がなんでもそうしなきゃならないという著者の意志が見えたような気がしてしまった。今回のテーマの場合「著者の意志が見えた気になる」のは私にとってマイナスに作用した。(我ながらなんてフワッとした理由だろう) ・『乳と卵』を初めて読んだ時の、ものすごいものを読んでしまった、という衝撃が忘れられない。つまり、その衝撃を超えるほどのものがないと思ってしまった。良くも悪くも読みやすいと感じてしまったのは、私が『乳と卵』を読んで以降、さらに多くの本に触れたせいか……?言葉で殴られることで、私が使う言葉への自覚が促され、そこから「私とはなにか」という問いへと引っ張っていかれる感覚が『乳と卵』にはあって、そこから私は著者のファンになったのだった。 | ||||
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主人公はまだ一冊しか本を出版していない女性。次の長編小説を書ききれないまま日々を過ごしている。コラムやエッセイや短編小説を書いて生計を立てているが、このままの人生で良いのだろうか?と疑問が湧くようになり、子供を持つ可能性について考える。 生殖倫理や自分の出自を知る権利や子どもを生むことのエゴをテーマにした本書だが、それ以前に、経済的に不安定な主人公が、シングルで子供を産んだとしてどうやって育てていくつもりだったのだろう?とそこばかりが気になった。 主人公自身、貧乏な幼少期を過ごしており、それゆえにいじめにあったり夜逃げをしたりと苦労してきたはずなのに、お金の問題を全く気にせず、AIDにより生まれた人が自分の親を知らないという問題にばかり着目しているのは不自然だしリアリティに欠けるしもっと言えばご都合的だと思う。 そしてこの作者に限らない昨今の小説にありがちな、乳やら経血やら初潮やら卵子やらに関する記述を乱発する傾向は、率直に言って安易だと思う。そういうこと書いておけばそれっぽくなりますもんね、そうですよね、とシラケてしまう(MHさんの小説の主人公がやたらにセックスせずにはいられないのも安直だと思う)。 総じて、長い割に中身のない内容だった。 上記のような身体性についての描写が多い割に、頭の中だけでこねくり回したような、妙に地に足のついていない物語で、真に迫るような迫力に欠ける。 善百合子と精子提供者を名乗る男の記述だけ血が通っていて、面白かった。 | ||||
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前半は面白く読んだのですが、後半からは結局、両思い(?)の男女ペアができてそれで……という流れに肩透かし感がありました。 | ||||
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まずはこの作品を上手い帯付けて村上春樹さんの推薦文まで入れて、売れてるし、なんか凄そうだし、最近小説読んでないけど、読んでみるか! と購入させた編集者の力量は凄いです。 肝心の中身のほうは、既存の作品をよく研究しているな、という感じで単調な独白、大阪弁の会話、子供の手記、過去にさんざん読まされたパターンを上手くなぞっているだけで、特に刺さることなく、ページが進みません。 この本を読むならベースになっている文学の知識や教養が半端ない村上春樹さんをおすすめします。 見た目もいいし、日本文学界(笑)で飯を食ってる出版関係者や評論家の人からするとちょうどいい人なんだと思います。 同人誌の内輪ノリで賞を与えて、持ち上げた人の最高傑作がこれ? 作家というより、タレントさんです。 たいした社会経験や恋愛経験がないままの自意識過剰で私のことをわかってちゃん。 が自分の半生をもとにした作品です。 書きやすかったです。読んでください。 一般の読者が完全に置いてけぼりです。 読者の気持ちになって本を書きましょう。 | ||||
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時間の流れと生きることのつらさ、喜びが混然となって深い感動をおぼえました。 | ||||
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