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(短編集)
噓つきジェンガ
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噓つきジェンガの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全12件 1~12 1/1ページ
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面白い | ||||
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綺麗な本で満足です。 | ||||
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騙される方も騙す方も、危うさに気づきつつも、、、 追い詰められた人間の弱さが描かれています。 迷ったら、家族や友人に普通に言えるかどうか?それが判断軸なのかなと感じました。 辻村さんの作品なので読みやすいですし、サスペンス感もなかなかです。 | ||||
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3話収録。辻村深月なら外さないだろうと軽い気持ちで手にとった。 この方の詐欺小説はこんな感じかと前2話は冷静に読んだ。 白眉は最終話「あの人のサロン詐欺」。他のレビューにもあるように、読み始めてほどなく強く引き込まれ、息苦しくなるような没入感があった。詐欺をする側の心許なさや興奮が手に取るように感じられ、痺れるような読後感。 個人的にこの一篇のためだけにでも読む価値があったと強く感じました。 | ||||
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詐欺をめぐる三つの物語だが、どの詐欺も手が込んでいて、よく考えられていた。 嘘をジェンガのように積み重ねながらも、いつかばれるのではないかと不安な日々を送る当事者の心情がよく描かれていて読みやすかった。 「2020年のロマンス詐欺」だけは、別著『神様の罠』で6人のミステリ作家がそれぞれ書いた短編集アンソロジーの中に同じ話があって既読だった。 「五年目の受験詐欺」は、過去の中学受験で母親が子どものために裏金を渡していた話が、5年後に蒸し返される話。息子の大貴の頑張りを応援しつつ、信じ切れなかった母親の苦悩が伝わってきた。誰かを心配したり、不安に思う気持ちにつけこむという意味で、振り込め詐欺にも近いものがあると思う。どうなるかとヒヤヒヤしたが、読後感がよかった。 「あの人のサロン詐欺」は、覆面作家のふりをして、オンラインサロンを開催し、オフ会で実際に作家のファンと交流を深めながら金銭を得るという新しい詐欺。これは現代ならではの詐欺だが、思ってもいない理由でで詐欺であることが発覚し、さらにそのあとの急展開も楽しめた。 | ||||
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私が一番気に入ったのは息子さんの受験に関わる話しでした。 母はいろいろドキドキしたようですが…いろいろあったけれどはっきりわかってよかったが感想です。 | ||||
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good | ||||
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日常の中でふと魔が差してはまってしまいそうな落とし穴。気づいた時には抜け出せなくなる焦燥感、絶望感。でもその中にあるかすかな希望を感じさせてくれる。人間に対する柔かい眼差しを感じる物語。 | ||||
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どのストーリーも着地点は良い。 読み始めはイヤミス系なのかとも思わせる展開であるが、安心して読める内容である。 コロナ禍とか受験戦争とか世相を背景に展開され、あり得そうな題材が主人公たちを身近に感じさせる。 主人公を完全に悪にしない部分と合わせほっとさせる。 ボリューム的に読み応えという点では物足りなさはあるが、どのストーリーもきちんとまとまっており充実感は残る。 | ||||
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この本は、3うの短編小説から成り立っています。 『噓つきジェンガ』。ジェンガとは、直方体のブロックで組み上げたタワーから、片手で1つずつブロ ックを抜き取って、最上段へ積み上げていくテーブルゲームのことです。 積み上げた嘘をバランスよく保つことの難しさと、危うさを象徴するものです。 取り上げられている題材は、出会い系アプリを使った恋愛詐欺、お受験につけこんだ詐欺、有名人の オンラインサロンを装った詐欺と、今どきの世相を斬る社会派小説のようにも読めますが、おそらく 辻村さんが伝えたいメッセージのひとつは、インターネット社会の到来とともに現われ、コロナ禍に よって覆い隠すべくもなく露わになった、人(他者)との距離の取り方が難しくなっていることを 伝えようとしているのだと感じました。 この本の中で、登場人物が発した言葉や、心のつぶやきをいくつか挙げます。 ・心を開く、心を開かせる。心ってそもそもなんだよ ・近くにいないからこそ話せることって、きっとあるよね ・100%を語りながらも、120%は明らかにしていないような、よそよそしさと秘密の気配があった ・信じて、信じたくて。だけどそうできない心の隙間につけこまれて騙されてしまう気持ちがわかる 友だち(と思っている人)であっても、どこか過剰に気を遣いながら、薄っぺらい言葉を何度も 繰り返すことで、つながりを確かめ合って安心する。本音を全力でぶつけることは、関係が壊れる ことを恐れてできないけれども、半分くらいは本気を出し入れしたりしています。 ましてや、コロナ禍においては、マスクの下の表情はわからず、読めません。 辻村さんが「書かなかったことで、描けたものがたくさんある」と登場人物に言わせているように、 現代では、言わないことの中にこそ、伝えたいものがたくさんあるのでしょう。 そんなコミュニケーション不全の絶望感が漂うなかで、最後の最後に、人は「割に合わないことを なぜかやってしまう」という人間の本性のなかに「小さな鼓動」を見出すところで、この小説は終わ っています。 そして、もうひとつ。 3つの短編のなかで、裏メニュー的に表現されているのが、親子の関係です。 受験詐欺の短編以外は、あっさりとしか描かれていませんが、こうあったらいいなぁという他者との 距離の取り方の第一歩は、親と子の関係性の築き方にこそあるんじゃないか、と辻村さんは私たちに 伝えようとしているのかなと、感じました。 辻村さんの扱う題材は変わってきているけれども、人の心の機微をすくい取って描くことの巧みさは 変わりませんし、繊細さ以上に、人がもつ強さを感じるようになってきています。 重くはない。だけど、軽やかさのなかに、どこか心の奥に引っかかるものが見つかる小説です。 | ||||
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『詐欺』を題材にした3つ短編小説集。 ジェンガのように嘘を積み重ね、どこかでバランスが崩れた瞬間に全てが崩れていく… 題材だけ見ると不穏な感じを受けるが、どの作品にも優しさが感じられて読後感が良かった。 | ||||
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●ふと頭をもたげる虚栄心や不安など。積み重なると心が揺れ動いてしまいます。バランスが崩れた 時に忍び込んでくるのが詐欺なのでしょう。 著者は騙す人、騙される人それぞれの心の奥底/切ないまでの慚愧の念を執拗に描きつくしていま す。特に女性を主人公とした第3話では、その心象風景が生々しく、かつたたみかける様な筆致に、 過剰な共感を覚え息が苦しくなりそうでした。 しかし、そんな読み手の心を救うかのような収束に、著者の優しさがうかがえホッとしました。 | ||||
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