■スポンサードリンク
(短編集)
噓つきジェンガ
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
噓つきジェンガの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.55pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
面白い | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
オーディブルで聞きました。『あの人のサロン詐欺』という3番目のお話ですが、主人公の女性が始終怒鳴っているような感じで、聴いているのが辛かったです。感情的で直情的な人物なのでああいった叫んだり、怒鳴ったりになるのかもしれませんが、もうちょっと演技を抑えてもらった方が聴きやすいと思います。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
辻村深月、初めて読む。 う~ん、これが作風なのかもだけど・・私的には読んでいて気持ちが良くないし 後味も良くない。 最後に少し救いっぽいニュアンスもあるけど、 嘘や騙しから始まったものは、やはりしょせん良い結果にはならないんではと 善人(笑)の私には思えてしまう。 読者の好み次第だけど、私は読んでいて、元気とか勇気をもらえる本が読みたい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
3つの短編集。全て詐欺に関わる興味深い話。1話目の振り込め詐欺のロマンス詐欺がストーリーとして良かった。詐欺をする側の弱さと良心の葛藤が何とも言えず絶妙。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
綺麗な本で満足です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
3篇から成る短篇集ですが、作風がバラバラなため、3篇のなかでかなり好みが分かれると思います。また、ミステリーとして構えて読むと序盤で展開が読めてしまうので、詐欺小説だと思って読むことをおすすめします。 ちなみに、私の好き嫌いは以下の通りでした。(ネタバレを嫌う方は以下は読まない方がいいかもしれません。) ///////// ①2020年のロマンス詐欺…まあまあ。時代の描写は丁寧だが結末を予測しやすい。胸糞悪め。 ②5年前の受験詐欺…傑作だと思った。主人公に強く共感し、途中で泣いてしまった。解決されていない問題も多いが比較的明るめ。 ③あの人のサロン詐欺…大嫌いだった。登場キャラクターがみんな気持ち悪かった。また、最後の展開には寒気がした。二篇目の「5年前の受験詐欺」が好きだっただけに、この作品の醜さ・ノリの幼稚さが際立ってしまったように思う。ただ、テーマとしては面白いし、人によっては好きかもしれない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
騙される方も騙す方も、危うさに気づきつつも、、、 追い詰められた人間の弱さが描かれています。 迷ったら、家族や友人に普通に言えるかどうか?それが判断軸なのかなと感じました。 辻村さんの作品なので読みやすいですし、サスペンス感もなかなかです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんとも薄っぺらく感じた | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
3話収録。辻村深月なら外さないだろうと軽い気持ちで手にとった。 この方の詐欺小説はこんな感じかと前2話は冷静に読んだ。 白眉は最終話「あの人のサロン詐欺」。他のレビューにもあるように、読み始めてほどなく強く引き込まれ、息苦しくなるような没入感があった。詐欺をする側の心許なさや興奮が手に取るように感じられ、痺れるような読後感。 個人的にこの一篇のためだけにでも読む価値があったと強く感じました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
詐欺をめぐる三つの物語だが、どの詐欺も手が込んでいて、よく考えられていた。 嘘をジェンガのように積み重ねながらも、いつかばれるのではないかと不安な日々を送る当事者の心情がよく描かれていて読みやすかった。 「2020年のロマンス詐欺」だけは、別著『神様の罠』で6人のミステリ作家がそれぞれ書いた短編集アンソロジーの中に同じ話があって既読だった。 「五年目の受験詐欺」は、過去の中学受験で母親が子どものために裏金を渡していた話が、5年後に蒸し返される話。息子の大貴の頑張りを応援しつつ、信じ切れなかった母親の苦悩が伝わってきた。誰かを心配したり、不安に思う気持ちにつけこむという意味で、振り込め詐欺にも近いものがあると思う。どうなるかとヒヤヒヤしたが、読後感がよかった。 「あの人のサロン詐欺」は、覆面作家のふりをして、オンラインサロンを開催し、オフ会で実際に作家のファンと交流を深めながら金銭を得るという新しい詐欺。これは現代ならではの詐欺だが、思ってもいない理由でで詐欺であることが発覚し、さらにそのあとの急展開も楽しめた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
最初だけ不穏な空気にしておいて最後は適当に取り繕って、ハッピーエンドで終わらすのですね。 いちいちコロナかこつけて来なくていいし。読み応えゼロです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
詐欺にまつわる3つの短編を収録。どれもあっさり読めるものの、そこそこなハッピーエンドの閉め方でインパクトが弱い。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
嘘をついた側の2編はどちらも弱さゆえで、悪意からだったり積極的な金儲けが動機の詐欺師とは根本的に違う。詐欺に引っかかる側は弱みにつけこまれて、が普通だけれど、騙す側に堕ちてしまった2人もまた同じように弱みに嘘の神様がつけ込んできたようなものだ、と感じました。 といった視点なので、面白いと思いつつ、騙してからどんどんドツボにはまる弱さが読んでいてしんどかったです。主人公に共感できないからキツい。 そういう意味では騙された側の1編はよかったです,特に最後の方。ちょっと救われました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
私が一番気に入ったのは息子さんの受験に関わる話しでした。 母はいろいろドキドキしたようですが…いろいろあったけれどはっきりわかってよかったが感想です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
good | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日常の中でふと魔が差してはまってしまいそうな落とし穴。気づいた時には抜け出せなくなる焦燥感、絶望感。でもその中にあるかすかな希望を感じさせてくれる。人間に対する柔かい眼差しを感じる物語。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
どのストーリーも着地点は良い。 読み始めはイヤミス系なのかとも思わせる展開であるが、安心して読める内容である。 コロナ禍とか受験戦争とか世相を背景に展開され、あり得そうな題材が主人公たちを身近に感じさせる。 主人公を完全に悪にしない部分と合わせほっとさせる。 ボリューム的に読み応えという点では物足りなさはあるが、どのストーリーもきちんとまとまっており充実感は残る。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
今回の配送は、ひどかった。厚みのある本だったが、表紙の一部が破れていた。本屋さんでは、絶対買わない。本に対する愛情がないといわざるを得ない。いつもは、そんなことはないのに残念。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
浅慮?とも感じたが、浅慮ではなく本人的には十分に考えたり追い詰められたりの結果としての愚行を、他の誰かが救ってくれるお話かな 原告団に入るなら追い銭に着手金必要になるし、この手で金返ってくる可能性はほぼ無いが。…ととても現実的な事を考えてしまった 外に向かってならまだしも身内にビックネームを騙る。そこ無理だろう?娘がビックネームとなったら、通常間違いなく親はその漫画を買って来て親戚だの友達だのに披露し始めると思う 「実は成功していた私」の心情の吐露は外せない場面だろうが…ちょっと力技が過ぎた感じがした 谷嵜の「いいトコ探し」と寛容性は買いだが、これこんな良い感じに着地しちゃっていいの?と読後感の良さが逆にどーにも腑に落ちない 基本は楽しく読みました | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この本は、3うの短編小説から成り立っています。 『噓つきジェンガ』。ジェンガとは、直方体のブロックで組み上げたタワーから、片手で1つずつブロ ックを抜き取って、最上段へ積み上げていくテーブルゲームのことです。 積み上げた嘘をバランスよく保つことの難しさと、危うさを象徴するものです。 取り上げられている題材は、出会い系アプリを使った恋愛詐欺、お受験につけこんだ詐欺、有名人の オンラインサロンを装った詐欺と、今どきの世相を斬る社会派小説のようにも読めますが、おそらく 辻村さんが伝えたいメッセージのひとつは、インターネット社会の到来とともに現われ、コロナ禍に よって覆い隠すべくもなく露わになった、人(他者)との距離の取り方が難しくなっていることを 伝えようとしているのだと感じました。 この本の中で、登場人物が発した言葉や、心のつぶやきをいくつか挙げます。 ・心を開く、心を開かせる。心ってそもそもなんだよ ・近くにいないからこそ話せることって、きっとあるよね ・100%を語りながらも、120%は明らかにしていないような、よそよそしさと秘密の気配があった ・信じて、信じたくて。だけどそうできない心の隙間につけこまれて騙されてしまう気持ちがわかる 友だち(と思っている人)であっても、どこか過剰に気を遣いながら、薄っぺらい言葉を何度も 繰り返すことで、つながりを確かめ合って安心する。本音を全力でぶつけることは、関係が壊れる ことを恐れてできないけれども、半分くらいは本気を出し入れしたりしています。 ましてや、コロナ禍においては、マスクの下の表情はわからず、読めません。 辻村さんが「書かなかったことで、描けたものがたくさんある」と登場人物に言わせているように、 現代では、言わないことの中にこそ、伝えたいものがたくさんあるのでしょう。 そんなコミュニケーション不全の絶望感が漂うなかで、最後の最後に、人は「割に合わないことを なぜかやってしまう」という人間の本性のなかに「小さな鼓動」を見出すところで、この小説は終わ っています。 そして、もうひとつ。 3つの短編のなかで、裏メニュー的に表現されているのが、親子の関係です。 受験詐欺の短編以外は、あっさりとしか描かれていませんが、こうあったらいいなぁという他者との 距離の取り方の第一歩は、親と子の関係性の築き方にこそあるんじゃないか、と辻村さんは私たちに 伝えようとしているのかなと、感じました。 辻村さんの扱う題材は変わってきているけれども、人の心の機微をすくい取って描くことの巧みさは 変わりませんし、繊細さ以上に、人がもつ強さを感じるようになってきています。 重くはない。だけど、軽やかさのなかに、どこか心の奥に引っかかるものが見つかる小説です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!