琥珀の夏
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何か「団体」に所属すれば、その団体の思想に触れる。その思想が強ければ俗世と乖離していく。一見、その思想はまるでこの世の真実であるかのように感じられる。しかし、人間のする事である。所詮は完璧で理想のようにはいかない。いや、その理想こそは現実では歪になるのかもしれない。かといって、世間が彼らを見る目も偏見的で型にしかはめられない見方しか出来ないのだ。我々も歪んだ認知や見識で生きている。つまりネットやテレビの情報で判断して答えを決めてしまうような自分で考える力が低下している。それがやれカルトだ、間違った考えだだの‥。 とても深いテーマを扱っている。上記の認識の違いや、自分の価値観でしか測れないのにわかった気で渦中にいる人を助けようとする傲慢さ、今まで逃げてきた癖に自分の罪悪感を拭う為に自己都合で救い出したい、助けてあげたいなどと援助心を出す浅ましさ、自分たちがしてきた事を隠す為に子どもの罪を利用するなど。 考えさせられることが盛りだくさんです! | ||||
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様々な教育団体がある中で、事件や事故が起こると、周りは宗教団体のような見方をすることに驚かされます。そうなったとたんにあれだけいい噂を流していた人々が離れていきます。右へ倣うように。今でいう炎上や芸能人への執拗な批判と同じ思考が底流に流れているように感じます。いつもながらですが、辻村さん(作者)の作品を読むと、ホラーやサスペンスは日常に転がっていると気づかされます。そのため、大きな事件や事故の発生は、静かなゆっくりした〝ずれ”から始まっていくのだと思います。それが時間をかけてじっくりと大きく育っていき、引き返せないほどの存在になった結果が事件や事故なのではないでしょうか。 ノリコやミカの視点で表しながら少しずつ少しずつ真相に迫っていく展開とそれぞれのゆれ動く心理を表す描写には、大きく期待を裏切られるような感覚が跡を残します。それでも先を読み急ぐ自分に後で気付かされます。おすすめの一冊です。 | ||||
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世間一般に「カルト」として見られている集団生活をしている子供たちの日常から始まります その集団の描写が奇を衒っていません 何故なら、それはこの小説の「本筋」では無いからです その「視点」の切り分けがきちんと為されているので、登場人物それぞれの感情に没入できました ミステリーであり、社会的なテーマを扱いながら、子供の心理描写が緻密であり、雑な感じが一切しない丁寧な作品です 相変わらず、心が子供に戻ってヒリヒリしますけれど、読後感は本作も「さすがの辻村深月さん」です 様々な年代の人におすすめしたい作品ですね | ||||
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あ〜、壮大な話だった… やっぱり辻村深月さんはほんとにそれって正しいの?って思わせてくれる人だなぁ なんかこの本を読んでみて、本の内容より、著者のことに想いを馳せてしまった… きっと思慮深い人なんだろうなぁ。 この本の内容は…難しいけど、宗教団体のような、特殊な環境下で育てられた人たちの話。 日本人って特に宗教と聞くと悪いイメージを持つ人が多いと思うんだけど、やっぱり実情を知るのは大事だよね。 少なくとも本書に出てくる団体?は悪い人たちではなかった…最初は… 心揺さぶられる1冊でした。 | ||||
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カルト集団、白骨死体。 子供時代と現在を行き来するストーリー展開。少しずつ明らかにされる真実。 こうやって書くとどんなに素晴らしい作品なのかと思うけれど、驚くほどになにもない。 途中で気付き始める。これは最後まで読む必要ないかも、と。 でも最後に何かあるのかも、と頑張って読んだけど、頑張る必要は全くなかった。 | ||||
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