琥珀の夏
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何か「団体」に所属すれば、その団体の思想に触れる。その思想が強ければ俗世と乖離していく。一見、その思想はまるでこの世の真実であるかのように感じられる。しかし、人間のする事である。所詮は完璧で理想のようにはいかない。いや、その理想こそは現実では歪になるのかもしれない。かといって、世間が彼らを見る目も偏見的で型にしかはめられない見方しか出来ないのだ。我々も歪んだ認知や見識で生きている。つまりネットやテレビの情報で判断して答えを決めてしまうような自分で考える力が低下している。それがやれカルトだ、間違った考えだだの‥。 とても深いテーマを扱っている。上記の認識の違いや、自分の価値観でしか測れないのにわかった気で渦中にいる人を助けようとする傲慢さ、今まで逃げてきた癖に自分の罪悪感を拭う為に自己都合で救い出したい、助けてあげたいなどと援助心を出す浅ましさ、自分たちがしてきた事を隠す為に子どもの罪を利用するなど。 考えさせられることが盛りだくさんです! | ||||
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世間一般に「カルト」として見られている集団生活をしている子供たちの日常から始まります その集団の描写が奇を衒っていません 何故なら、それはこの小説の「本筋」では無いからです その「視点」の切り分けがきちんと為されているので、登場人物それぞれの感情に没入できました ミステリーであり、社会的なテーマを扱いながら、子供の心理描写が緻密であり、雑な感じが一切しない丁寧な作品です 相変わらず、心が子供に戻ってヒリヒリしますけれど、読後感は本作も「さすがの辻村深月さん」です 様々な年代の人におすすめしたい作品ですね | ||||
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あ〜、壮大な話だった… やっぱり辻村深月さんはほんとにそれって正しいの?って思わせてくれる人だなぁ なんかこの本を読んでみて、本の内容より、著者のことに想いを馳せてしまった… きっと思慮深い人なんだろうなぁ。 この本の内容は…難しいけど、宗教団体のような、特殊な環境下で育てられた人たちの話。 日本人って特に宗教と聞くと悪いイメージを持つ人が多いと思うんだけど、やっぱり実情を知るのは大事だよね。 少なくとも本書に出てくる団体?は悪い人たちではなかった…最初は… 心揺さぶられる1冊でした。 | ||||
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カルト集団、白骨死体。 子供時代と現在を行き来するストーリー展開。少しずつ明らかにされる真実。 こうやって書くとどんなに素晴らしい作品なのかと思うけれど、驚くほどになにもない。 途中で気付き始める。これは最後まで読む必要ないかも、と。 でも最後に何かあるのかも、と頑張って読んだけど、頑張る必要は全くなかった。 | ||||
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子どもの繊細な気持ちが、痛いくらい表現されています。自分の子ども時代(小学校高学年くらい)も、友人や親、先生との関わりで辛い思いをしたこともありましたが、それを言葉にするとこうなるのかと。さすがの辻村さんです。 クラスの中での立ち位置、自分の見た目、今となればそんなことで、と思うようなことに真剣に悩んで、でもそれを口にしたり誰かに相談できることも無く消化していった日々。 琥珀。という言葉がほんとに、これ以上ないタイトルです。 素晴らしい作品を描いてくださり有難うございました。 | ||||
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