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東京棄民
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東京棄民の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点1.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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この作品は、新型コロナウイルスの感染拡大を題材にしている。が、この小説をシミュレーション小説として考えた場合、あまりのレベルの低さに呆れてしまう事になるに違いない。他の方もレビューしている通り、この小説では東京逆ロックダウンなどと云うものを前提として書き進める。が、それは東京から人々を複数の地方に移住・隔離すると云うものであり、これが感染拡大の防止にならず、却って感染拡大を増進する事は読者には容易に見通せるもの。だから半ば近くまでは作者の意図を掴めずに、退屈を味わわされる事になる。ファンタジーとしても面白くはないし。 しかし、この作品を最後まで読み通した者として、「この作品の魅力はどこにあるか?」と問われれば、この主人公が当初籠もっていた漫画喫茶(於、雷門前店)から足を踏み出し、別の大きなコロニー(於、浅草寺)と接触を持つところ以降。ほぼ作品の半ば以降、つまり後半部。そこまでは、単に、お膳立てを整える為の準備ではなかったか、と思われるほど。そこに至るまでの多少なりともの現実感を生み出す為に、前半を費やしてしまったかの様。 けれど、その辺りから物事が急速に多義性を帯び、登場人物(作品半ばから、別コロニーでの登場人物が多数登場する事になる)に対する読者の評価は逆転に次ぐ逆転を味わわされる事になる。この辺りは見事。つまり、この作品はシミュレーション小説としてはお粗末(主に前半部のつまらなさの由来)だが、エンターテインメント小説としては、後半に限って言えば、見事の一言。 後半に期待して、前半を耐える事が出来るかどうか。それが、この作品を味わえるかどうかの別れ道だと感じる(爆)。 | ||||
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