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東京棄民
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東京棄民の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点1.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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ほんの数か月前まではどこの図書館でも借りられたのに、今ではそれも難しくなったので購入した。 国から除架の指導でも入ったのだろうか? 廃版になる前に、一人でも多くの人に読んで欲しい作品です。 | ||||
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定価で買って損した。 | ||||
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東京棄民。なんと魅力的なタイトルだろうか?助詞が無いので、如何様にも読む事が出来る。 東京を棄てた人なのか?東京に棄てられた人なのか?もしくは東京という大都会の中で棄民の様な生活をしている人なのか? いずれにせよ、タイトルに興味が惹かれ手に取った次第だが、読み始めて直ぐに「あぁ、これは失敗だったな」と感じ、21頁目で既に投げ出したい気分になった。 以前、「作家になるには?」的な指南書を読んだ事が有る。まぁ大した本では無かったのだが、賞の選考委員も勤めた事も有るその本の著者が言うには、何か大きな事件が起こると(直近だと安倍元首相の殺害行為や、それの要因ともなった宗教団体絡みの件)、その年や次の年に送られてくる作品には、相当多くのその事件を題材とした作品が有るという。まぁ皆考える事は一緒という事か。で、題材が直近の事件を取り扱った作品は、全てが箸にも棒にも掛からぬ作品との事。 本書も、思い切り新型コロナウィルスが題材。それでも講談社文庫が出版したのだから、上記の様に賞に送られる応募作の話しは体験した上の事として、それらとは比較にならないレベルに纏め上げた作品なので出版したのだろうと思ったが、どこまで読んでも余りにもレベルの低さに呆れてしまった。 本書のウリは、本書オリジナルの「東京株」と名付けられた変種のコロナウィルスが、従来の変異株より圧倒的な感染力、致死力があった為、東京への流入及び都外への流出を制限するロックダウンを行うのではなく、政府そのものが首都を見捨て、「東京逆ロックダウン」という政策を打ち出した、と言う設定だ。これは裏表紙にも書かれている。 未読の方でも、これが余りにも荒唐無稽過ぎて話にならない事がわかるだろう。1,200万人の都民が、東京を棄てる。残ったのは主人公の様に住む所を無くしネットカフェで当座の住まいを確保していた人間か、元々ホームレスだった人。主人公の寝泊りしていたネットカフェの従業員も、利用者に声もかけずにそのまま立ち去ってしまう。ネットカフェだけでは無い。コンビニもファミレスも鍵をかけずに、そのまま立ち去っている。そうしないと物語が進まないのだが、例えば宇宙人が襲来するだとか、隕石が落下するだとかで、一気に都民が居なくなると言うのはわかる。でも、政府の指導で「逆ロックダウン」をしたのなら、一斉では無いはずだ。事実この物語では列車では無く大型観光バスで指定された場所から移動していると書かれている。大型観光バスで1,000万人以上を移動させるのに、何往復しなければならないのだろう?受け入れ先は?東京一極集中と言われている様に、業務が集中している東京をロックダウンさせて、税収はどうするのだろう?政府を始め、本書では電通を思わせる企業やパソナを思わせる企業も淡路島に移動したと書かれているが、それ以外の巨大企業は? 上に書いた様に、小説の賞への応募作に良くある実際の事件をベースにした話しと全く同レベルの発想しか無かったのだろう。だから、震災による福島の原発エリアの様に立ち入り制限を設けた区域の話し、新型コロナの話し、パソナの淡路島の話し、就職氷河期で国立大学を出ても非正規雇用しか仕事が無い話し、毒親の元で風俗で働くしかなかった話し。そう言った最近話題の話しを何の考察もせずに適当に繋げてストーリーを作っただけの本。 職業作家が、もぬけの殻になった東京でどう生き抜くのかと言う内容で話しを進めるのなら、せめて1,200万人の受け入れ先、受け入れ方法、東京都で行っていた経済活動(による税収)、バスによる移動なら人口の9割以上を都外に移動させるのに何日かかるか?そう言った想定をしっかりと固め、シミュレーションした上で書いてもらいたい。 | ||||
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