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小銭をかぞえる



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【この小説が収録されている参考書籍】
小銭をかぞえる
小銭をかぞえる (文春文庫)

小銭をかぞえるの評価: 4.16/5点 レビュー 63件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.16pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全63件 61~63 4/4ページ
No.3:
(5pt)

あきたりない

借金はしてもサラ金には手を出さない、のくだりを読んで「おや?」と感じた。この主人公、そういや、酒と女は好きなようだが、博打はしないみたいだし、DVといっても相手がシェルターに逃げ込むほどタコ殴りにするわけでもなさそうだし、案外、手堅いのか? 
博打に溺れてサラ金に手を出し、挙げ句の果てに人様のカネに手をつけたり、といった話が巷には溢れている。比べれば「私」は往年の地味で薄幸な作家の全集を出そうと奔走。それをライフワークとしている。
つまりはまとも。知的。エリート。それもそのはず、なんせ著者は野間文芸新人賞の作家先生なんだから。「私小説作家は馬鹿のフリして裏で舌を出す」とはよく言ったもの。
なんだ、そうか、そうだったのか。あやうく騙されるところだった。くわばらくわばら……。
とかいいながらも☆は五つ。
小銭をかぞえるAmazon書評・レビュー:小銭をかぞえるより
4163274308
No.2:
(4pt)

洗練か堕落か

西村の最新作品集である本作は、かなり意識的にコミカルに仕上げられている
この戦略を良しとするひともあるだろうが、個人的には以前のスタイルの方を支持したい

コミカルさを意識したスタイルを採用することで、笑いどころが以前よりも明確になった
また、笑ってよいところですよ、と合図されることで、より笑いやすくなったのも事実である

しかし、そのぶん笑いがマイルドになってしまっている
加えて、笑わせようという意図が見えるだけに、わざとらしさが感じられ
圧倒的なリアリティーや、それに支えられていた迫力が、残念ながら、失われてしまっている

一言でいえば、商品になってしまっているのだ
食べやすく、消化しやすいものになってしまっているのだ
それをプロの作家としての洗練と捉えるか
異能の作家の商業主義的堕落と捉えるかは各人の判断だ
小銭をかぞえるAmazon書評・レビュー:小銭をかぞえるより
4163274308
No.1:
(4pt)

なんとも言えない味わい

・・たった今し方、題名の小説を読み終えたところだ・・
この作家の作品は、最初の本から読んでいるが、今回が一番ある意味哂えた。
中卒には思えないような難しい言い回しと言うか旧漢字の言語を随所に鏤めたり、
藤澤清造と言う超マイナー作家に惚れ込んだ異常なファン心理、
全集刊行の為ならどんな事でも厭わない傲慢極まる男意気、
文中に随時出てくる私小説作家や古書・・川崎長太郎の名前もそこには有る・・
並外れたコレクター魂を持って「よし」とする、その為にかかずらわされる者達・・・
なんとも言えない味わいが出ている不思議な作家である。
但し、こういう輩には実際には、絶対に係わりたくはない、
小説で読んでいるだけだからこそ、安心して哂っていられるのである。
毎回新刊が出る度に、今度こそ絶対に読まないぞ!!
と想いながらも・・何時の間にか読んでしまう妙な「魅力」がある。
女性にはオススメ出来ないが、心ある男には、是非ご一読を勧める次第。
小銭をかぞえるAmazon書評・レビュー:小銭をかぞえるより
4163274308

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