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小銭をかぞえる
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小銭をかぞえるの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.20pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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短編2編とも痴話げんかを表わしたもの。女は思いやりのない男とは暮らしていけないし、自分勝手で自らの感情をコントロールできない男を好かない。しかしそれを客観視してきちんと小説にできるのも一つの才能ではある。まあオレなら別れろというなあ。 | ||||
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貫多シリーズのファンで、このどうしようもない男の生き様を読み、 時には感心し、また、怒り、また、頷き、共感し、読まされて来ました。 が、しかし、この作品は、あまりにも酷過ぎる貫多の自己中心的な人 間性に、反感と怒りがこみ上げて来ました。 30万円の借金でいいところ、50万借りてしまう。 ちょっとしたやり取りで、ぶち切れ! 罵詈雑言の限りを尽くす。 果ては、腕力。 特に、「小銭をかぞえる」のラスト、秋恵さんの泣く後ろ姿が目に浮かび、 あまりにも理不尽な振る舞いと論理に、「早く、別れておしまい!」 と叫びたくなりました。 でも、次作も読んでしまうのです。きっと、、、、。 | ||||
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主人公の駄目さ加減がハンパない。読んでいて西村氏の顔が浮かんでくるのは、私だけではないはず。 | ||||
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本書は、「焼却炉行き赤ん坊」と表題作の「小銭をかぞえる」の2編が 収録されています。それぞれ、初出は2007年と2008年の「文學界」であ り、2008年に刊行された単行本を2011年に文庫化したものです。 『苦役列車』で芥川賞を受賞した私小説家による本書は、どちらの作品 にも、噂通り(?)の著者のトンデモ生活が描かれています。 これまで著者に好意を寄せてくれた数少ない女性に対して、一度堪忍袋 の緒が切れると、とんでもない罵詈雑言を浴びせ、手を上げることさえ する。自ら身を粉にして働くことなしに、女性(やその家族)からお金 をせびる。そして、そのお金はというと、著者の酒代やたばこ代、場合 によっては風俗代に消えていく…。あるいは、藤澤清造のコレクション に使っていく…。 もちろん、高価なお金で買ったその藤澤清造のコレクションに傷がつき でもしたら……。その様子は本書の「焼却炉行き赤ん坊」によくえがか れています。 このような西村作品を読めば、どうしようもなさと呆れと情けなさとが 一周して滑稽にもなるところで、それが多くの読者を惹きつけている大 きな要因だと思われますが、個人的にはそこまでの感覚を得ることはで きず、不快な読了感ばかりが残ってしまいました。 しかしこれは逆に言えば、作品として考えた場合、それだけの感情を動 かす力を持つ文章を著者が書いていることの証左であり、確かに冷静に 読めば、臨場感溢れる情景と心情が丁寧に描写されているし、著者の 会話に散りばめられる例えや語彙の使い方は著者の作風を色づける見事 なもだと感じてしまいます。 好みは分かれると思いますが、これだけありのままの自分をオープンに 書き綴った私小説が稀有であることは確かですね。 | ||||
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ページをめくる手が止まりません。 芥川賞作家の本は私には難しいことが多いですが、 読ませる力には溢れていると思います。 友人に進められた一冊ですが、 とても残念ながら、 別の本を買って読みたいとは、 私には思えませんでした。 | ||||
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すごく解りやすい人ですね。全然憎めないわ。ただし彼女にはなりたくない(笑) 先日NHKの対話番組で「長身・ショートカット」の美人アナウンサーにご結婚は?と問われて「ボクは結婚はしない、一人が気楽でいい」とニコニコして仰有っていましたが、お寿司と缶詰が好きで風俗好き?なら彼女はいらないのかな?藤澤の墓に寄り添うように赤字で名前を書いた自分の生前墓を建ててご満悦・・藤澤の卒塔婆を自室のリビング!に、ガラスケースに入れて毎日眺めている・・これって〜手の届かなかったSLのビンテージモデルを手に入れて舞い上がってる中坊みたい。漢字辞書とにらめっこして難解な漢字を拾い出しうれしがっている。人生に高邁な理想も無ければ正義感もない。要するに子供っぽい人なのですね。おもろいから長生きして下さい。やりたいほうだいしたいほうだいで・・。 いつも彼女に貶されて自信なくしかけた男子が「こんなのより俺はまだマシじゃん!」って彼女に読ませて株を上げるには最適本かもね。 なかなか、きもかわいいよ! | ||||
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西村賢太氏を知ったのは、大方の人がそうだと思うが、芥川賞を受賞した「苦役列車」を読んでからだった。 「苦役列車」は、面白く読んだ。 それでは、次は・・・と、言う事で、この「小銭をかぞえる」を読破した。 ある意味、「苦役列車」以上に生活感ある文章は、本当にこれが私小説なんだということを実感させられた。 あまりにもリアル・・・なのだ。 あなたのすぐ隣の家で、このような事態が行われているかもしれない。 同時収録の「焼却炉行き赤ん坊」もなかなかの出来。 西村氏に興味のある方は、是非一読を。 | ||||
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ダメダメすぎる青年の、それはそれはダメな人生を覗き見ているうちに、あまりにもダメすぎて笑いすら出てくる… という小説だと思っていたし、作者の方もそのような事を言っていましたが、私は笑えるところまで行けず、単に不快なだけで終わってしまいました。 しかしここまで不快にさせるということは、何か小説の「力」みたいなものを持っているんだろうし、星ひとつつけて「つまんなかった」とだけ書いて終わるのも違うような気がする。そんな感じです。 しかしまあ、絵に描いたような見事なダメ男でした。解説の町田康氏が描くダメ男には親近感を持ち、ダメ人間が堂々と生きていることに痛快さすら覚えるのですが、これは読んでて辛かった。 :以下追記 読後かなり経ってからこの主人公に共感できない理由をハッキリ文章にできました。 主人公に彼女がいるからです(笑) しかも、主人公は取り得が無く、女性の方は少なくとも不美人ではなさそうなんです。 女性に何度もアタックして付き合えて愛されて、金ももらって、あげく言いたい事言って捨てる。 …美味しい思いしてないか?と。 | ||||
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