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過ちの雨が止む
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過ちの雨が止むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.62pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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自分を良い人と位置づけ、懸命に生きている主人公。だが自分目線、都合の良いように捉えていたことが、徐々に崩れて行く。泡良くば大金が手に入ると、猪突猛進。若い時には有りがち? | ||||
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ジョーが事件の真相に突き進む、その真摯な姿に心を奪われる。辛い過去を乗り越え真実の愛を見つけるジョーに幸あれ。 | ||||
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期待を超えて、おもしろかった。手練れた魔術師というところか。あっという間に読みすすめられる。電車の中でも読んだ。構えなくともどんどん読みすすめられる。いいねぇ、はい。 | ||||
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それに気づいた時、胸が打ち震えた 是非とも前作「償いの雪が降る」を読んだ後に本作に挑んで欲しい | ||||
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面白いし引き付けられる部分もあるけど、やっぱり~とかちょっとこれは~っていうシーンがいくつもあった。 前作が良かっただけに、ちょっと残念。 飽きたのもあるかも。 あと、主人公は良かったけど、それを囲む女性たちが好きになれなかった。 特にライラ。 次作は彼女がメインということなので、読まないと思う。 | ||||
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「償い」がとても良かったのでそれほど間をあけずこちらを読みました。 「償い」がとても重たい内容でしたので、それに比べると軽く、そして少し明るい内容に感じました。 殺人事件がありますが、プロットはわりかし単純です。 多分こうでこうなってこういうオチなんだろうな。途中にこういう事件もありそうだな。 という大まかな流れはあまり想像と違いませんでした。 そういう意味では「犯罪小説」「ミステリ」としての楽しみはそれほど大きくないかもしれません。 ただ、翻訳版の日本語にもとづいていますが、人間の感情に関する深い洞察、登場人物の弱さと強さ、葛藤・・・共鳴できる部分が多々あり豊かで繊細な筆致が楽しめました。 長すぎず短すぎない構成も読後感の清々しさ・・・そして主人公の青臭さ。 ミステリと言うよりは青春小説だなと思いました。 | ||||
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前作から5年経った登場人物が新たな事件に向き合ってところ次々と意外な真実が明らかになって行くストーリー。 真実と向き合う中で迷う主人公の様子も面白く一気に読んでしまいました。 続編が楽しみです。 | ||||
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物語の展開もグイグイと引っ張られて、登場人物たちにも心惹かれます。 この作者の人間性なんでしょうね。ともかく大好きです。 | ||||
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前作に続いてなんで邦題が原題とかけ離れているんでしょうねえ。原題は、「我々が隠す影」なんだけどね。原題の方が本作の骨格に合致しているし、前作からのつながりも感じさせる同じ構文だし。 それはさておき、 読んでいる時に思わず、「ジョーよ、落ち着け!」と思ってしまう。若さゆえの、彼の育った環境ゆえの先走りであり浮つきだから仕方がないんだけど、それでも思ってしまっていた。だけど、終盤に彼が取った「正しいこと」は嬉しくもあり、ライラとのやり取りもほっとさせる。 父親探しの旅ってのは、それは複雑で・・・私自身も両親が離婚・・と言うか、母が父を追い出しているので、どこか、ジョーを突き放してみてしまう。ジョーには母との確執もあり、自閉症の弟を世話しなければいけないという切羽詰まった事情もあるのだから、私なんぞ比べ物にならない過酷さじゃないかと思いながらもだ。 だからこそ、彼の選択と弁護士ボブの指摘したGTOと言う遺産の対比は最後にピリッと物語に余韻を与えているんだと思う。 次の翻訳はライラの物語の方だろうか? よりつらそうな物語のような気がするが、きっと、読んでしまうのだろうなあ・・・ | ||||
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『償いの雪が降る』に続くジョー・タルバートのシリーズ第二作。前作では少女暴行殺人罪で有罪となった過去を持つ末期がん患者をインタビューする大学生として、過去の事件の真相に取り組む姿を見せていた主人公ジョーだが、彼を取り巻く過酷で特殊な家族環境は、作品に重厚感と心震わせるヒューマニティを与える独特なスパイスであった。 本書でもそれら家族の問題を取り上げるばかりか、見知らぬ父が被害者となった殺人事件を息子が追う、しかも家族の過去を掘り出しつつ、現在の再生を願うというタルバートの第二の決定的な時期と事件と取り上げて、家族と言う問題、差別や欲といった部分にまで詰めてゆく非常に厳しい物語となっている。 それでもジョーの一人称文体で綴られるページの重さや、誠実さはそのまま読者に感性や心理の浮き沈みを伝える武器となっており、この作家の優れたセンスを窺わせつつ読者の心を摑んでくる物語であるところは、毎作変わらない。アレン・エスケンスは、信頼性の置ける作家としてマークすべき一人である。 この作品では主人公が、見知らぬ父の死を謎含みの殺人事件として取材するとともに、自分探しの旅、また人生の転換点となる糸口としても、最重要視していることがわかる。その捜査の中で、同棲中の恋人との将来、落ちぶれた母の再生、自閉症の弟を含めての家族全体の再生などの大きな課題とも取り組んでゆく。 とりわけ兄弟が、大きな変化を遂げようとしている母と再会するシーンの心にこれでもかと言うくらい響いてくる。久々に心を打たれました。凄い作家である。人間性の重みをこれだけ持たせながら、物語の持つ娯楽性、ミステリとしての仕掛けや幾重ものツイスト、全体の起承転結のしっかりした構成、どれをとっても一流の作品である。 弁護士を引退して作家として成功をスタートさせた作家アレン・エスケンス。追いかけ続けねばならぬ作家がまた一人、ぼくのリストに色濃く書き加えられる。 | ||||
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主人公ジョーの顔を知らない父親、その父親の過去が暴かれた流れで奥の深いミステリーへ読者を引きずり込ませるテクニックは最高。 読者にとって作家の「書き方」に好みがあるかと、アレン.エスケンスの作風はくどくなくかといって想像を思い描ける、ほどよいくどさ?好みです。 犯人をにおわせる人物やっぱりからえっ!に、傷つき絆がうまれる作品でした。 次回作ライラを主人公で・・・楽しみです。 | ||||
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アメリカの弁護士作家アレン・エスケンスの長編第五作の翻訳(原書2018年)。私はkindle で読んでいる。 本書は処女作の『償いの雪が降る』に続くジョー・タルバートシリーズの第二作。エスケンスにはこのほかに『たとえ天が墜ちようとも』が翻訳されているが、恥ずかしいながら、私はどちらも読んでいない。 居直るようで恐縮だが、第一作を読んでいなくとも、本書は十分楽しめた。 陳腐な感想で恐縮だが、「すごい、巧み、感動した」というのが、読んでいる間及び読み終えたあとの感想。 事件の謎、田舎の複雑な人間関係の謎、遺産の行方、途切れないサスペンス、恋愛モラル、背負った過去・・と盛り沢山の魅力がつまっていて、全く退屈しない。後半、登場人物の多くが、それなりに重要な役割を演じていることがわかってくるのもスリリングである。 主人公が自閉症の弟を抱える青年ケアラーというのも現代的で、最近日本でも話題のアメリカの司法試験が出てくるのも興味深い。最後は司法試験会場の駐車場で終わる。 恋人のライラ、危ういヴィッキー、故人のジーニーという魅力的な三人の女性の描き方も楽しめる。主人公の最悪の母親が後半別人のように変貌していくのも面白い。 後半のダイナミックな逆転また逆転は、予想を裏切る展開の連続で、作者にやられっぱなしになっていたが、ラストのラストでは、日本の民法にも存在するある条文が使われるのではないかとぼんやり思っていた。それで・・・。 | ||||
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『償いの雪が降る』の続編だが、未読でも特に差し支えない内容だ。 前作でジョーは大学生だったが、あれから5年。現在はAP通信社で記者をし、恋人ライラ、自閉症の弟ジェレミーと3人で暮らしている。 上院議員のDV事件を取り上げた特ダネが頓挫し、記者生命の存続が危ぶまれているさなか、自分の父親かもしれない男が殺されたというプレスリリースが入る。 ジョーが生まれる前に(内容紹介では「生まれてすぐ」になっているが)母とジョーを捨てた男であり何の愛着もなかったが、ちょっとした興味と先の頓挫により時間的余裕があったことから、調査に出向いた。そしてそこで予想もしなかったことに巻き込まれるのであった―――。 主たるテーマは3点。①殺された自分の父親かもしれない男(町じゅうの人々に好かれないくそ野郎だった)とその家族を含めた事件の謎解き ②アル中+ヤク中+養育能力のない別離した母親との経緯と対峙 ③自分自身との向き合い。 実直なジョーはとても好ましく魅力的な青年だ。自閉症の弟の世話はよくやっていると感心する。きれいごとばかりではなく、労苦の本音も口にする。 終盤は二転三転。都合よすぎるところが若干見受けられたが、ジョーの謎解き能力はシャーロック・ホームズを彷彿させるところもあった(風船のところなど)。 前作ほど強いインパクトは受けなかったが、ミステリー、アクション、サスペンス、感動など網羅され、退屈させられることはない。 あとがきによると、登場人物に関連した作品は今後も続くようだ(二作目『たとえ天が堕ちようとも』は一部未解決)。 | ||||
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