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同志少女よ、敵を撃て
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同志少女よ、敵を撃ての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全383件 121~140 7/20ページ
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日本人作家が外国を舞台に外国人の物語を書くのは珍しい。しかも、ソ連兵の物語である上に、女性スナイパーの話とは。 オープニングから、戦争の悲惨さと緊迫感のある戦闘シーン、戦争で人生を狂わされた人々のドラマが過不足なく描きこまれていてラストまで一気に読める。 スターリングラードという第二次大戦最大の激戦地を舞台に酸鼻極まる戦闘を描きながらも、意外とさっぱり描写してあるので読後感は悪くない。 ただその分、予定調和的なストーリーだし、全体的な文章が良くも悪くも軽く感じられた。 とはいえ、デビュー作で女性を主人公にした史実系のアクション作品に取り組んだ作者の姿勢は見事で、当時の資料や記録を詳細に調べており、史実的にもよく描けている。これは次回作が楽しみ。 作中に出てくる実在のパヴリチェンコを主人公にした映画「ロシアンスナイパー」やスターリングラードを背景に(男性同士だが)スナイパーの闘いを描いた「スターリングラード」、同タイトルでややかこしいが、その戦争自体の悲惨さを描いた「スターリングラード」など見るとこの作品の背景がよくわかるのでおススメ。 (いずれもなかなかの傑作ですよ) | ||||
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スコープを覗くセラフィマの描写に撃て!やれ!と高揚している自分に出会った時、ターニャにビンタされたセラフィマと近しいものを感じ、一種の恐怖を感じました。 決してライトな内容ではありませんが、サクサク読み進められて引き込まれます。時代背景が頭に入っているとより深く入り込めるかと思います。 無を作ること、そして自我を取り戻すこと、どちらも少女が戦争によって求められたもので、酷で、苦しさが伝わってきます。 | ||||
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だんだんと過激化していき、だんだんと展開が速くなり、だんだんと緊張感がましていき、だんだんと面白くなりました。良作です。 | ||||
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「戦争の悲惨さ」というと無慈悲に人の命が奪われて主人公が泣き叫んで、みたいなパターンがお決まりですが、本作ではその命を奪う側の心理をも説得的に描きあげているところが圧巻です。ある日突然故郷の村と家族を失い、ただの少女が復讐を果たすために武器をとる。「戦友を守るため」と、目の前のドイツ兵を撃ち殺すことを正当化するようになる。気づいたら、射殺した人数を自慢するようになっている。そうして「戦士」となっていく自分自身に嫌悪感を抱きつつも、生き抜くために考えることをあえてやめる他に道がないセラフィマの姿に、戦争が奪っていくものとは何か考えずにはいられませんでした。読者も感情移入する中で、味方は「殺された」のに敵は「倒した」と語ることや「ドイツ人兵士」をあえて「フリッツ」と言い換えることをなんだか当たり前のようにスッと受け入れそうになり、小隊の仲間たちが撃った相手をモノのように扱っている自分に気づいて背筋が寒くなる。少女らしい純粋な心情にさりげなく不正義を挟みこむ描写に騙されそうになりながら、果てしなく続く復讐の連鎖によって不正義が無秩序に拡大し一般の市民を巻き込んでゆく戦争の力に空しさを覚えます。 それから、スターリングラードで赤軍のマクシムが死ぬシーンは涙なしには読めませんでした。家族を全員失った後に我が家だけでも守り抜こうと自宅アパートをゲリラの拠点にして必死に戦ってきたマクシムが、市街から撤退するよう突然命令されたショックはいかほどのものだったか。軍事作戦のためには仕方がない、と言ってしまえばそれまでですが、戦い生き抜く意味を失ったマクシムが味方による爆撃の標的にされる自宅に残って一生を終える姿は「国を守る」っていったい何を守ってるんだろう、と考えさせられます。 | ||||
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ラストに驚いて「そこへ繋がるかー」と拍手喝采。 | ||||
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テレ東豊島さんのおすすめで拝読。 一気に読んでしまった。 ある程度、軍事、戦争の知識や理解がある人向け。 女性に是非読んで欲しい。男性には、これがリアルを伴って女性には捉えられることを知っていただけると嬉しい。事柄の大小はあれど、女性は常にこういった状況に晒されて生き続けている。 | ||||
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一気に読んでしまった。 何のために、誰のために戦うのか。 他人事には思えないのが怖い。 | ||||
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文字を通して描かれるディテールが鮮やかで、まるでアニメを見ているような感覚にすら囚われた。 素晴らしい作品です。 『戦争は女の顔をしていない』も読んでみたいと思います。 | ||||
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長編の読書にありがちな倦怠感など微塵もなく、次のストーリーの展開はどうなるのか、ハラハラドキドキの連続である。 とにかく、一読あれ。 | ||||
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ハッピーエンドではないが、単純に読み物として楽しいと思った。 史実を参考にしてはいるがフィクションという認識で読めばそれほど低評価にはならないと思うのだが… 戦争好きの話でもフェミニストの話でもミステリーでもない。 戦時下とはいえ人をあやめること、様々に変化する自己心理、女性ゆえの不当な扱い… 簡単に現在の基準で判断することはできないが、色々考えさせられる小説と思う。 そして、現実世界を振り返り、戦争のない世界が実現したらと願う。 人類が滅亡しない限り、戦争はなくならないのだが… | ||||
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すごい小説でした! その場に吸い込まれるような怒涛の描写、深い考察。 これがデビュー作品⁉︎ | ||||
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過去からの民族闘争、現在でも戦争勃発をしているのは国同士の陣地取り合戦の為に民が犠牲になることは非常に憤りを感じます。特に幼い子供達が自由に人生の選択ができない世の中は決して容認してはいけないと感じました。歴史が繰り返されていると感じた物語でした。 | ||||
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侵略する人間も侵略される人間も、ひたすら憎しみ会って人を殺すことが目的となる。犠牲になるのは弱い一般の国民だ。そして時代が変わって侵略された側が侵略する側に回った今回のウクライナ侵略戦争。たった一人の為政者の妄想と私欲のために多くに人々が殺され、国土が破壊され尽くす。虐殺とレイプ。これも、80年前と変わらない。その地獄の中で、必死に人間とはどう生きるべきか悩み、葛藤し、死んで行く兵士たち。差別される少数民族、女性、弱い子供たち。とても、良い本だと思います。とても哲学的であり、人間学であり歴史書でもある。良い本に巡り合って感銘を受けました。一日一日を大切に生きたいと思うし、決して殺す側にも殺される側にもならない社会であって欲しいと願う。 | ||||
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リアルな描写に驚かされました。是非もう一度読みたいと思います。 | ||||
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集中して読まないといけないけど、週末に一気に読ませられた。大規模なソ連とドイツの戦争の中では局所的な兵士・個人の物語なのに、スケールのでかいストーリーへと展開させてる感じでした。 | ||||
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世界で唯一「女性兵士」を、前線に送り出したソ連の「大祖国戦争」を舞台に見事に描き切っていました。対ドイツ戦で敏腕スナイパーとして、とてつもない功績を挙げたリュドミラ・パヴリチェンコ(ウクライナ生まれなのを知りました)も何度となく本書で描かれています。後のソ連の共産党第一書記フルシチョフ登場させるなど、虚実綯い交ぜにしながら、描いています。 壮絶な攻防戦の果てにスターリングラードを奪回し、ケーニヒスベルクを陥落させていく過程は手に汗握る描写で、読み手を釘付けにしてしまうほどでした。狙撃の描写はまるで映像のように丹念に描き込まれ、読者を戦場の第一線に降り立たせていると感じ取っています。 戦争には勝者も敗者もなく、ただ多くの死者を生み出すことの理不尽さを卓越した筆力で描き切っていました。 掲載地図にドイツ軍の進撃(200p)ルートが描かれてあり、現在のウクライナの「ハリコフ」もその作戦の舞台となっていました。「ハリコフ奪回(325p)」や「城塞作戦」の地図も載っており、壮絶な戦いの舞台となっているのをあらためて知った思いです。戦場の舞台となった土地には多くの罪のない住民たちが犠牲なったわけです。 ラスト近くの「ロシア、ウクライナの友情は永遠に続くのだろうか」の主人公の言葉を重く受け止めています。2021年に本書を執筆した作者の予言めいた言葉に引き寄せられました。 | ||||
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ロシアが戦争を始める前にこの本を読めて本当に良かった。 これを読んだ時にはまだ、「する可能性もないとは言い切れない」みたいなところだったのです。今読んだら、この時の気持ちとはまた違った気持ちになったのかもしれません。かもというか、そうです。 夢中で読みました。 地図の挿絵に付箋を貼って、地理を何度も確認して、【コルホーズ】とか分からない単語は調べてメモして、何度も戻っては進みながら読みました。 理不尽に虐げられて、強く生きた少女たち、淡々とした語り口調はストレートで分かりやすく、ロシアの凍りつく気温や空気感もありありと想像できました。最後のあのシーンも悲しい中でスカッとした。そうか、うん、敵を撃ったんだねって。 ラストに向かうときは、ページの残りを確認して、あと少しか、もう終わっちゃうのか寂しい気持ちになりました。最後のページ閉じたあとも、しばらく無言で余韻にひたりました。 本屋大賞になったのも、嬉しかったです。 私と同じように、これは面白かった!ってこの本を読んだ人がたくさんいたんだなって。 楽しい読書時間をありがとうございました。ほんとに、めちゃくちゃ面白かったです。 | ||||
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こういう感じの小説はあまり読んだことがなかったので衝撃的でした かなりのリアル差があり、今のウクライナとは関係ないけど、ありそうな 戦争について考えさせられる良い話でした | ||||
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この物語を、この時期に読んだタイミングに自分でも驚きました。第二次世界大戦のロシア側の物語。主人公が女性であり、狙撃手として、兵隊として、恐ろしい時代を生き抜く話はシナリオは全く興味が無かったのに、いつの間にか物語に入り込んでしまう展開に久しぶりによい本に出会った充実感を与えてくれる作品でした。 | ||||
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戦争は、途轍もなく残酷で、非情で、憎悪以外のものは残さない。 どちらの側にも、それぞれの理屈とそれぞれの矛盾がある。 この作品は、珍しくソ連側から描かれた点と女性狙撃兵 を主人公にした点で、今までの小説にはない戦場の臨場感が 胸に迫る。その想いは、今、砲弾が飛び交うウクライナの地に 飛んで行く。 だからこそ、この時期にこの小説を読む価値があると思う。 | ||||
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