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同志少女よ、敵を撃て
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同志少女よ、敵を撃ての評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.06pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全383件 301~320 16/20ページ
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『2022年本屋大賞』を受賞し、NHKでも紹介されていたので、興味を抱いた。 結果、期待は裏切られず、たいへんおもしろかった。自分の知識で酷評しているレビュアーがいるが、これはあくまでも “小説” なのだ。本書はかなり史実に基づいているのだし私は問題ないと思う。 第二次世界大戦時のソ連女性兵士に関しては、最近では『亡国のハントレス / ケイト・クイン 』でも女性飛行隊について描かれている。 「戦争には、人間を悪魔にする性質がある」(P353) とあるが、本当にそう思う。何人殺したと自慢げに語ったり、無抵抗な市民や子供を平気で殺したり、女性に集団暴行したり――。ここでのミハイルやドイツ人狙撃兵のように、戦争は「本来のその人」を失くさせてしまうのだろう。だからと言って共感の余地は全くなく、鬼畜以外のなにものでもないが。 80年経てもいまだに同じ事が起こっており、現在ロシアがウクライナを侵略している。本作のドイツは「今のロシア」だ。 加えて第二次大戦では、日本が敗戦を認めた後にソ連が行った数々の仕打ちから、私は個人的に元々ロシアを好んでいない(それを言うなら無差別大量殺戮を犯してくれたアメリカもだが)。なので本書を読みながら、どうしてもソ連側に立って小説に没頭することはできなかった。 終盤の、その後の独ソの経緯に関しては的を射ており、臭いものに蓋をして栄光を語るだけのロシアだからこそ、現在の蛮行に至ったのだろうと思える。 本書は物語としてとてもいい作品だ。ストーリーがよかったし、退屈しないスピーディーな展開で読みやすかった。優れた作品だと素直に思う。カバー表紙のイラストも実際とは違うのだろうけど、好ましい画だし親しみやすくていい。 | ||||
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「戦争が人を悪魔にする」のではない、命のやり取りという極限状態で人間の内なる獣が戦争という刺激で顕在化するわけだ。兵士は極論すれば殺し屋ではあるが、その全てが拷問好きの虐待者や婦女暴行犯ではない。 【戦争が人間と悪魔とを選別する】 女子供を手にかけるということは上官命令である場合を除いて、兵士ひとりひとりの罪過である。人間として踏みとどまれなかった者が、それを弱さとするのは加害者の自己憐憫に過ぎない。 「秩序正しく紳士的な戦争」というクリスマス休戦がただの幻想で思い違いでしかなかったように 人間が戦争と手を切る方法を模索すべきだ。 平和に暮らすために戦争する アリストテレスが提唱したように、紀元前から私たちは戦争と長い付き合いになっている。闘争本能を人間から切り離さない限り、平和へと人間は歩いていけないものか。 | ||||
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上手く伝えられませんが、とにかくお勧めの一冊です。読んで後悔は無いと思います。 | ||||
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アガサ・クリスティ賞で満点。直木賞の候補作。そういった事前情報で、この作品に対する期待と共に、ハードルも上げまくって読み始めた。 するとどうだろう。平和な村に暮らす少女が、突然戦争へと巻き込まれていく流れに思わず固唾を飲みながら、いつの間にか次のページへと指を伸ばすのをやめられなかった。 本の煽りに使われていた審査員の言葉は、リップサービスなしの掛け値無しの本音だったのだと、読み終えたあと思い知った。 本作を手に取れば、良書を読み切ったあとのあの何とも言えない読後感を味わいながら、本作のタイトルを思わず反芻してしてしまうはずだ。成程、まさしく……『同士少女よ、敵を撃て』 まだ本作を読まれていない方が、もしこのレビューをご覧になっているのなら、一人の本好きとして自身を持っておすすめできる一作です。 | ||||
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実在の女子ロシアンスナイパーを彷彿させた。映画で実在のスナイパーを映画で見た。 306人のドイツ軍兵士を射殺したことを実感させることができた。 | ||||
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戦争ものは毛嫌いしてて、あまり読んで無かったけど、これは読みやすいしスケールが大きくて読み応えがあったぞ。仲間っていいよね。 | ||||
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タイムリー過ぎて 読むのが辛いです 時代に翻弄され生きていく それは悲しい現実なのかも | ||||
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なんか、この作品の中で従軍慰安婦や、旧ソ連軍が旧日本軍に参戦した描写があることから、本作をdisってる人がいるようだけど、そういう狭量な心持の読者を心底哀れに思う。 高橋源一郎さんは言う。 (ここから引用) この小説って、ノーベル賞を取ったスヴェトラーナ・アレクシエーヴィチさんの『戦争は女の顔をしていない』というのに依拠している、多くのものを負っているところがある。 それは、根本的なところですよね。戦争というのは結局「男の物語」になってしまう。その中にいた女性は、いなかったことになる。 それに対して、どうしていくか。それを、美しい、激しい小説の形で作品化した。本当にすごい。おもしろいというのがすごいですね。 特にウクライナやソ連の話が生々しく出てくるということで、いま読むと何とも言えない気がします。 (引用終了) いま、というのはロシアがウクライナに侵略している2022年2月末~のことである。 もう一つの引用をお許しいただきたい。 (「労働新聞」大矢博子さんの書評から) 反戦小説であるが故に、今回のことで著書が注目されるのは著者にとっては本意ではないかもしれない。だが私は、これを読んでいたからこそ今回のニュースを「オリガの国の話だ」と感じることができた。今のかの地にいる多くのオリガたちに思いを馳せた。これが、「ここではない場所・今ではない時代」を舞台にした文学の力なのである。 | ||||
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エンタメ性が高い。ウクライナ侵略する前にプーチンが読んだら、やめたかも知れない。プーチンは、恐ろしい相手を敵に選んだ。 | ||||
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山奥でささやかに幸せに暮らし、ドイツとの掛け橋になるべく外交官になることを描いていた少女は、ドイツ兵に目の前で母親を殺され、隣人女性を暴行され、村を焼かれたことで、復讐のみを生きる糧に女狙撃兵となる。 ①狙撃兵として敵を撃つ際のリアルな描写と心情のみならず、②戦争の惨さ、③戦争に翻弄される女性たち、④戦争によって人格が変容していく様が、感情を揺さぶってくる。 個人的には、狙撃兵として経験を重ね名を上げるにつれて、無垢だった少女の良心や感情を徐々に失っていく様は見応えがあった。 ハードボイルド作品としても十分に楽しめるが、決して英雄譚ではなく、女狙撃兵を描いた作品としての明確なメッセージがある作品だと思う。 ラストとエピローグはちょっと納得いかないところもあったが、最後まで目を離せず、一気に読めた。 | ||||
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読み応えがあって凄まじかった。 セラフィマもそうだがイリーナ アヤ オリガ シャルロッタ ヤーナ みんな魅力的なキャラたちだった。 独ソ戦の話だから詳しくない自分にも読めるかなと思ったがキャラクターに惹かれて面白かった。 | ||||
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試し読みの最後辺りからこの物語に惹き込まれて、あっという間に読み進めてしまいました。とても考えさせられる面白い内容で本当に読んで良かったです。 | ||||
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時代考証とか、そもそもソ連を描くことなどできないとか、色々と批評はできるでしょうが、この作品、不思議とプロットが淡々と進み、クライマックスに突き進む、所謂、エンターテイメントなので、よしかと思う。私的には、涙も出だし、叙情的、感情をむき出しにしたエンターテイメントであった。 このような作品を書きたいという作者の意図が見え見えで逆に潔さを感じる。 | ||||
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史実とフィクションを上手く織り混ぜた傑作だと思います。女性スナイパーとして成長していく主人公の姿は、エンタメとして良くできてますし、終盤の展開には舌を巻くほど圧倒されました。いやあ、これは面白い。 ただし、単なるエンタメとして終わらないところが、この本が称賛される理由だと思います。主人公は架空の人物ですが、女性スナイパーは実際に存在しました。そしてこの本の主人公と同じように、男達の始めた戦争に振り回され、戦いに身を投じていったのでしょう。 彼女達の思う「敵」とはいったい何だったのか。その問いに対する答えを探すことは、現代を生きる我々にも通じる課題だと思います。 | ||||
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ストーリーは起承転結がはっきりしていてとても読みやすいです。 レイプ、戦地の恋、レズビアン、殺人、復讐、などさまざまなテーマが出てくるので読み手が自由に味わいたいことを味わえます。 逆に幕の内弁当チックな感じもあり、登場人物一人ひとりの心理描写もそこまで深遠なわけでもない。 個人的には、男は集団レイプで絆を深めるという描写が考えさせられた。 | ||||
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傑作で引き込まれた。最高のエンターテイメント小説だった。 ロシアの小さな村に住む主人公が、ナチの村人虐殺の唯一の生き残りになり、復讐を決意するというもの。 前半のストーリーは予想がつくが、圧倒的な筆力で本を閉じることが出来なかった。 何が良いかというと、文章が力強い。 音楽で言えば、フォルテ・フォルテッシモ・フォルテッシシモが続くような感じ。 スターリングラードなどの激戦を書くには迫力満点の描写だった。 後半は予想しづらくなっている。とうのも、主人公が成長して思考回路が変わっているから。前半にちりばめられた伏線が、回収されるのだが、それが読者たる私の心に刺さった。 | ||||
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戦火によってによって、縦横に引き裂かれる女性たちの物語。歴史というには、まだ生々しい記憶を刻みつける秀作。 | ||||
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今のロシアのウクライナ侵略にも思いを巡らせることができた作。品です。 | ||||
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面白かった。リアリティーを追求したい人は、史実や記録を読めばいい。これはエンターテイメントなんだから。「こんなことだってあったかもしれない」と記録の断片をコラージュして、読者をワンダーランドに連れて行ってくれる。 少女間の友情や絆、優秀な上官への愛憎、宿命の敵スナイパーとの攻防、皮肉な運命。これだけ楽しませてくれれば文句なし。まあ、ちょっと飛躍しすぎたり、美少女スナイパー隊ってほんまかいな、と思ったりする部分はあるけどね。 でもある程度の戦場の基本知識を入れ込んで、それなりの臨場感は出せている。荒唐無稽とまで否定するかどうかは、読み手の価値基準によるね。 | ||||
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一番は読みやすく、引き込まれた。 批判的な意見が投稿されるということは、話題作の宿命ですね。 レビューはあくまで主観的な意見を述べる場であって良いと思うので、多様な意見が、あるのは歓迎すべき。とは思いますが、一番「役に立った」とされているのが、勘違い批判をしてる方のレビューなことだけが残念です。役に立ったって押してる人、それで読まないのは勿体無いですよ。 | ||||
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