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同志少女よ、敵を撃て
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同志少女よ、敵を撃ての評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全428件 261~280 14/22ページ
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| 文藝春秋5月号の巻頭随筆の中に、逢坂冬馬氏による「祖父へ」と題した一文を目にした。海軍に志願しながら戦地に行くことなく終戦を迎えた優しい祖父に捧げた一文だった。 配属された軍港への空襲など凄惨な戦争体験を持ち、作家志望だったのに戦後はその意思は失われ、目の前の農業や家庭、そして平和主義者としての地道な政治活動に生きた祖父。 デビュー作の「同志少女よ、敵を撃て」は、そんな祖父の語った戦争、それが生じさせた内面の変化に影響を受けているという。 「戦争に行かず、虐殺者にならず、本当に良かったね。」という下りが三回も出てくるこの一文を拝読し、本作品を読むことを決心した。 ドイツの侵攻を受けて国家存亡の危機に直面した当時のソ連の内情や体制。決して一枚岩ではない複雑な国民感情。貴族を敵と呼び、労働者を尊ぶ価値観。そういった中で祖国を守る為に狙撃兵として戦いに身を投じる主人公たち。敵からも味方からも嫌われる狙撃兵としての孤独な戦い。一弾一弾に込めた、その時その時の思いや正義。そして最後に放った一弾に込めた思い。 複雑に変化してゆく心や、それぞれにとっての戦争の終結などが、当時のソ連軍女性兵士の立場になりきって克明に描かれている。 とても心動かされる力作であった。 | ||||
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| 本作品は娯楽小説として面白い。これまでもゲームや読み物で親しんできた独ソ戦の流れがよくわかるし、女性狙撃兵を主人公としてその背景なども詳しく描いてとても説得的だ。また主人公の相方っぽい男性登場人物の扱い方など、本作品が単にエンターテイメンとして消費されるだけのものではないという著者の自負を勝手に読み取ってしまった。本作品は悲惨な現実を精密に描きながら、現実感を保持できる限りに平穏な結末に着地させるている。 それでも読んでいて後ろめたい。吉田裕氏が「日本軍兵士」中公新書で述べていたようにどれだけ悲惨をを強調しても戦争を物語として描くことである種の好戦性・戦意高揚的性質を帯びてしまうことが避けられない。本書の場合、参考文献にも出てくる「戦争は女の顔をしていない」スヴェトラーナ アレクシエーヴィチ、 三浦 みどり 岩波現代文庫 と比較するとよくわかる。実際に戦った個々人にとっては伏線や起承転結などはなく、苦痛が日常化し淡々と続いていく。その苦痛は戦後においてなお理不尽さを増して持続する。 それだけに本書が優れて面白く読めること自体に「物語として戦争を描くことの陥穽」を見てしまう。しかしここで、「陥穽」がどうして可能になるのかを考えることで、それを見出したことの意義を認めることができる。そもそも筆者は子供の頃から何十年も戦争を他人事・娯楽作品として消費し続けてきたではないか。筆者にそれをさせたのは筆者自身の好戦性・残忍性である。それにより件の男性登場人物以上に無惨に主人公に断罪され得る人間的脆弱さの自覚故に、筆者は理念として平和を希求せざるを得ない。 | ||||
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| 敵とは誰なのか、味方とは何なのか。 戦争は人を人で無くす。そして戦争のおいて物語られるのは男ばかり。そういった無意識の戦争観を揺さぶられた。 自分も、戦争になった時に今の倫理観を保つことが出来ているかと言われれば、無理だと思う。そういったことに気付かされた時にとても恐ろしくなった。 ドイツ人の狙撃手と赤軍の優男の対比がとても辛い。 自分の倫理観が揺さぶられたからこそ、自分自身に対して、自分は「そう」はならないと自分を啓蒙し続けなければならないと、今書いていて感じた。 | ||||
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| 頭の中で映像に変換して、大作の戦争映画を観た気持ちになりました。 そのうち、映画化やコミック化をされるのでしょうが、 その前に自分自身で変換できたことは幸せです。 クライマックス、 ミハイル隊長のとった行動がドミートーリたち部下の配慮によってなされことという事実は、 最後までフィーマに伝わらなかった、という解釈できっと良いのでしょうね。 誰も他言しなかったということで納めている。 この悲劇は読者だけが感じる苦痛なのか・・・深いです。 | ||||
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| 迫力がある。 | ||||
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| 読んでよかったです。戦争とは何かを知ることができます。 | ||||
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| 毎日圧倒的なリアリティーで報道されている「戦争」に「小説」に何ができるのか? 難しい、不可能に近いテーマに挑んだ意欲作。 トルストイが「戦争と平和」で挑んだが、決して描ききれているとは思えない。 「戦後 ソ連 が 顕彰 し た のは、 武器 を 手 に 戦地 で 戦っ た 男 たち と、 その 帰り を 待ち、 銃後 を 支え た 貞淑 な 女 たち だっ た。」 本作は、それから外れ、人殺しと蔑まれこともあったさえ「女性狙撃兵」を主人公にしている。 人間描写やストリーの齟齬などの欠点もあるが、この本が挑んだのは、戦争であり、「セラフィマ が 戦争 から 学び取っ た こと は、 八百 メートル 向こう の 敵 を 撃つ 技術 でも、 戦場 で あらわ に なる 究極 の 心理 でも、 拷問 の 耐え 方 でも、 敵 との 駆け引き でも ない。命 の 意味 だっ た。」と語っているように、真正面から「戦争」を捉えようとしている。 34もの巻末参考文献を読みこなし、はるか異国の遠い過去を再構築した熱意に敬意を表します。 | ||||
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| 最近本屋対象の推薦が面白くなかった。その中でこの作品は抜群。人はなぜ戦争をするのか、人間の殺し合いで失う人間性など戦争の本質を見事に描いた作品。 | ||||
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| スナイパー戦の戦闘描写等熱く、面白かった。 しかし作中で一貫して「女性は戦争の被害者であり、彼女らがすること全ては一貫性があり正しく美しい存在。男性は戦争を起こすし一貫性がないし女性を傷つける」というフェミニストが喜びそうな表現がされているのが気になった。 | ||||
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| 大迫力のケーニヒスベルクでの攻防後がやや長すぎる。スナイパー戦をテキストだけでここまで描写できることに文学の可能性を感じる一冊です。 | ||||
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| 日本人作家の本は読んだことありません。今回ヨンダきっかけはテレビで知り、なんとなく面白そう、と思い読み始めたらどハマリしました。これほどまでに夢中になって読んだのは久しぶりでした。戦争の悲惨さを感じる一冊でもあります。まだ読んでない人にお薦めしたい一冊です。 | ||||
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| 『同士少女よ、敵を撃て』アガサ・クリスティー賞、本屋大賞受賞作。 第二次世界大戦のソ連とドイツの戦い、いわゆる独ソ戦が舞台。主人公は家族を殺されスナイパーになったロシアの少女。この時点で私には初ジャンルの小説です。 スナイパーの心理的描写がとても細かく読み手も主人公と一緒に緊迫し、手に汗を握ります。 主人公の体験を読み手が追体験できるのが小説の良さですよね。 凄惨な戦争小説ですが、現在起こっているウクライナ侵攻をニュースで見るより、小説を通じて体験することで平和を考えるきっかけになります。戦争の狂気。ほんとに恐い。 | ||||
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| ロシアによるウクライナ侵攻が重なります。いつも苦しむのは、一般市民。ロシアもウクライナも~ 日本には憲法9条がある。平和な世界を望みます。 | ||||
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| 主人公セラフィマの戦争に対する気持ちと考え方が変化するのを追っていく中に、爽快なアクションシーンが挟まれているアクション小説です。 昔の漢詩から拝借したような難しい言葉が多用され、鍵括弧の台詞を誰が発話したのか一見してわからないような難解な文章でしたが、それにも関わらず内容を楽しめました。個人的にはスターリングラードでセラフィマとイリーナが共闘するシーンがかっこよくて好きです。また、ケーニヒスベルクでの頭脳戦でそれまでの伏線を回収しながらあの手この手で戦うシーンでは、アガサ・クリスティー賞大賞を受賞したのに思わず納得しました。 文句なしに面白いのでぜひ読んで下さい。 | ||||
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| 戦時の心境の異常さが分かる。誰しも別人に変身してしまう。物事の判断基準は、「正しいか、否か」ではなく、「やるか、やられるか」。平時において理性的な人も、戦時においては理性が吹き飛ぶ。 | ||||
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| 純文学にも似た何かを感じました。 校正がしっかりなされて今の時代だからこそ沢山の方にオススメできます。 | ||||
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| 現実に起きていることと重なるのはもちろんだが、 ついこの間読んだ 「人間の声」と「塹壕のマドンナ」の中にあった 第二次世界大戦中の スターリングラ-ド戦の最中に家族に書いたドイツ兵の手紙も 記憶に新しく 常にその文面が浮かんできたりしたが、 それをもっても思うのは 物事は一面だけで捉えてはいけないということ。 知ることに、これでいいということはないのだと思う。 | ||||
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| 「同志少女よ、敵を撃て」の敵とは何か?主人公はどのような思いで、どのような結末を迎えるのだろうか?と思いを巡らせながら読み進めることになります。それはまるでミステリー作品の犯人、犯行動機、トリックなどに思いを巡らせることに似ています。物語の最後にさまざまな伏線、裏にある感情、志した思い、これらを怒涛の勢いで回収しまとめ上げていきます。 難しいことをあまり考えず、娯楽小説として楽しみましょう。 その先に極上の展開と感動が待っています。 | ||||
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| 第二次大戦独ソ戦におけるソ連女性狙撃兵の話。2022年の今、ロシアとウクライナが戦争状態にあり、ロシア側の戦争物語は時代に合っているとは思えないが、ソ連にせよ、ナチスドイツにせよ、犠牲となる市民、異常な環境下で人殺しになる人間の凶暴性は、まさに今の戦争に通じるように感じた。 久しぶりに出会った惹きつけさせる物語で、本屋大賞にも納得。 | ||||
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| ウクライナ侵攻をきっかけに、久しぶりに手に取った小説でした。分厚く読みきれるのか少々不安でしたが、一度読みだすと読み止めることが難しいほどに、内容に吸い込まれていきました。 この本を面白かったという一言で終わらせることはできず、非常に作り込まれた戦場描写は、ときに背筋がゾッとし、ときに心を打つものでした。 当時の戦争解説としても、物語としても非常に深い内容であったと思います。 気がつけば町の本屋には今大量に並んでいます。 おすすめです。 | ||||
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