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(短編集)

恋文



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【この小説が収録されている参考書籍】
恋文 (新潮文庫)

恋文の評価: 4.39/5点 レビュー 41件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全35件 21~35 2/2ページ
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No.15:
(5pt)

さすが直木賞!

 私は短編小説というのはその作品中に1~2当たりがあれば良いと思っている。短編ないし中編というのは物語が短い分先が読みやすい。ところがこの短編集にはそれがなかった。先がまったく読めない、とまではいかないまでも十分に満足した読後感になれる作品ばかりだった。中でも「恋文」「私の叔父さん」の2作品は秀逸と言うしかない。長編作品でもこのレベルの作品はそう多くはないだろう。 この作品群なら直木賞も当然だろう。脱帽だ。
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No.14:
(5pt)

じわじわとグッときて・・・・泣ける

本の検索してたら、なんかの拍子で偶然この名作に遭遇してしまった。作者の連城三紀彦は全く知らなかったのに・・・。アマゾンを通しての名著との「一期一会」はアマゾン検索の冥利に尽きる。 短編を集めた直木賞受賞作のこの本は、男女の恋情模様にいろいろな駆け引きを織り混ぜながら意外な結末に持っていく。こうくるか~(涙)と唸る多々あった。 ☆5つの理由は、男の内面にある気持ちをさりげなく、しかも正直に描写している点だ。 例えば映画を見た後、「主人公が俺だったらこうするのに」と思ったことはないだろうか? 本書ではそれがない。登場する男(主人公)と同じ気持ちになれる。
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No.13:
(5pt)

タイトル作だけじゃない

直木賞を受賞した連城三紀彦の恋愛小説作家としての代表作です。『恋文』『紅き唇』『十三年目の子守唄』『ピエロ』『私の叔父さん』の5編が収録されています。タイトルになった『恋文』が映画やテレビドラマになった影響で有名ですが他の作品も粒ぞろいで、私は『紅き唇』『ピエロ』『私の叔父さん』が特に気に入っています。どの作品も涙なしには読めない種類のもので、通勤電車で読むにはちょっと覚悟が必要です。日常生活の何気ない一コマを描いた作品ばかりなのですが、平凡な人生にもドラマがあることを教えてくれます。多くの作品で登場人物は愛ゆえに何かを隠していたり、あるいは嘘をついていたりします。それがわかった瞬間にはかなりの驚愕があり、その辺りには連城三紀彦の推理作家らしさが表れてするような気がします。
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No.12:
(5pt)

ドラマと原作どちらもオススメです!!!

ドラマを拝見してから、この本を読みました。もちろんドラマがきっかけで、作家連城三紀彦さんを知りました。ドラマには原作に登場しないキャストが登場していると思いましたが、そのキャストが読んでいくうちに、『ピエロ』に登場する計作(寺尾聡)と美木子(いしだあゆみ)だとわかりました。脚本家が原作を忠実に、二つの短編をこういったカタチで関係させたことは『ドラマを見てから、原作を読む』でも『原作を読んでから、ドラマを見る』どちらでも楽しめる方向性をもっていると思います。全ての作品において女性の気持ちが繊細にとこ細かに書かれているところにとても魅力を感じます。とくに女性の台詞が切なさを感じさせます。コトバの魅力を感じれる、素晴らしい作品です。まだドラマを見ていない人も何かの機会で見て欲しい!
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No.11:
(5pt)

美しい嘘のいろいろ

ドラマになった表題作はもちろん、他の4篇の想像のつかない結末と、各篇にちりばめられた美しい嘘のいろいろ。すべてが素晴らしい。まさに手練れという感じだ。「紅き唇」の豪放で一見がさつな義母、「ピエロ」の髪結いの亭主の温かくもせつない嘘が心にしみる。「私の叔父さん」の中で主人公が言う「大人というのは…嘘をつくことではなく、嘘をつけることをいう」は至言だ。自分のためでなく、相手を思いやって嘘をつく。つかれた方は嘘と判っていながら、こちらも相手を思ってその嘘に乗ってやる。ついた方も、おそらくは気づかれているだろうことを承知の上で、あえて嘘を続ける。心の中では泣き出しそうになりながら、おだやかな笑顔を作って、そんな大人の”ごっこ”を続ける。そういう関係を「美しい」と思う人間が、今の時代いなくなってしまった。
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No.10:
(5pt)

TVドラマのような完成度の高い作品集です

ドラマ化されたテレビは見てませんが、作品はまるでTVのような感じでそれぞれに、どんでん返しがある読み応えのある作品です。中でも「私のおじさん」はやられたという感じがしました!さすがは、直木賞作家と思われるほど、筋の組み立ては素晴らしいものがあり、筆者の他の作品は読んでませんが、この本の作品に「はずれ」はありませんので、是非一読いださい。丁度出張中に読みきれるような作品で、いろいろ考えさせれれた作品でした。正直、こんな文書を作れる作家もいるのかと感心しました。あとがきはチョッと読みづらいけれど、作品の素晴らしさがよく伝わってきます。
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No.9:
(5pt)

表面には見えない人生の哀しさ、面白さ、愛しさを味わう

 人情の温かさをまさに心が癒されたそんな5つのお話がそろっていた感がします。文庫本のタイトル「恋文」は女性どおしの友情と夫への恋心が複雑な女性の内面を中心に語られ、男性が作ったストーリーとは思えないものの命の重さもストーリーには重大な要素であり感動があった。 「紅き唇」では無骨な初老のおばさんの過去がドラマチックであり、改めて人間の深み、表面では見えない積み重ねてきた人生というものを思った。 他の短編でも日々の生活を送る人々が遭遇するかもしれない、または見聞きするかもしれないあたたかみがある話が違和感なく登場人物たちの会話、関係を通して展開され、どこかあたたかさを感じながらぐいぐい読めてしまった。出会ってよかった短編集です。
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No.8:
(5pt)

一生、、

「一生、あなたと暮らしたい」、「一生、守るから」、愛を言葉にする時、「一生・・・」という言葉を、若い頃使った事があります。けれど、ある程度年齢を重ね、恋愛の良いも悪いも知ってしまうと、「一生」という言葉は重すぎて、言えないし、言われたところで私がどう感じるのかわからない、(それは本気で恋愛をしていない証拠なのだろうけど、、)けれど、もし「死」が目の前にあったら、「一生」なんて短いもの、、人生は短い、、、人はいつ死をむかえるのかわからない、、人が何かに夢中になるときは、「一生・・・」という言葉を言っても良い、その日一日をむかえられることに感謝し、言葉にして伝えてゆきたい、そんな風に、思える一冊でした。
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No.7:
(5pt)

切ないラブストーリーでした

愛とか、恋とか…純粋な気持ちは、どこまでが許されて、どこからが許されないのか。その境界線について、ふと考えてしまった作品。ドラマの影響で読み始めたのですが、小説には小説のよさがあって、私的にはお気に入りです。男性作家とは思えない、丁寧な心理描写には思わず感嘆。登場人物の心は、ガラスに書かれた花吹雪の様にハラハラと揺れ動きます。予想通り江津子は死ぬけれど、彼女の死が将一と郷子の間にもたらしたものを考えたとき、人の気持ちを「罪」とかそういう道徳・条理で片付けていいのか?と考えてしまいました。ちょっと難しいとか、理解しがたい話と敬遠する方には、キレイな表現とか文章を見るという目的で読まれるのもよいかと思います。表題作以外の短編は、ガラと趣が変わっています。けれど、どれも秀逸な作品になってると思います。是非!一読を。
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No.6:
(4pt)

こころの動きの繊細さ

以前読んでテレビドラマ化され、こんなんだったっけ、と読み直しました。女性と男性のこころの動きが繊細ですよね。そのこころの動きの繊細さと謎めいた表現の行間を、謎解きするような感覚で読みました。実際の恋愛ではもっとエグイこともあって、こんなにきれいに終わったり始まったりしないけど、そこに至るまでの感情は理解できる気がしました。ちなみに去年友人にクリスマスに恋文の文庫本と入浴剤で、こころもからだもあったかく、と銘打ってプレゼントしました。
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No.5:
(5pt)

揺れ動く心が見えてくる

ドラマからこの作品を知ったことはもちろんだが、そんなきっかけからすばらしい作家にめぐりあえるのも読書の醍醐味。男性作家ですばらしい恋愛を描く人は大勢いる中で、この人は少し位置が違うと思う。女性に負けない感受性で圧倒させられる作品が多い中、彼のもつ繊細さは男ならではの視点だ。女性の繊細さと男性のナイーブ感が少しちがうことは想像できることだが、彼の作品はそんな事柄を思い出させてくれる不思議な魅力がある。「短編こそ作家の器量が現れる」というのはよく聞く話だが、表題作『恋文』は短編ながら存在感が逸脱している。もちろん出来事はあなたの家でも十分に起こる可能性がある世界なのに、読み終えたあと、涙が止まらない・・・!一つ一つの言葉を大切に読み返したくなる作品ばかり。
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No.4:
(5pt)

本当に愛するということ

本当にドラマティックなことって、普通の人の普通の生活の中にあるのかもしれない。本当に愛するって、相手を自由にする勇気なのかもしれない。そんなことに気づかされながら、最後の最後まで結末がどうなるか読めないストーリーの展開。そうきたか・・・と、短編5つで5回、連城さんにしてやられた気分させられる、ぜひぜひ読んでもらいたい一冊です。今まで読んだ短編集の中で私は一番好きです。
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No.3:
(5pt)

読んでもらいたいのは中・高校生

恋、愛、それはどういった感情なのでしょうか。一昔前の人なら高村光太郎なんかを読んで、その移ろいやすいはかない感情を、恋や愛と感じたのだと思います。今は、まずは体の関係から始める男女が多すぎます。悲しいことに私の姪もそう。相談があるといわれ話をを聞いていたらその短絡的な思考にクラクラしてしまいました。恋や愛は、心が通じ合って初めて生じる感情だと私は思うのです。本書は最近失われつつある、そういった感情の往来を見事に書き上げているのです。もし、私の姪がこの本を読んでいたなら、今以上に満たされた恋愛をしてだろうに、と思わされました。
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No.2:
(5pt)

じんわり、いい気持ち

一つ一つの話がさりげなくて、で読み終わるとなんとなくいい気持ちになってる。連城さんうまいなあ…と感心しながら読みました。忘れたころにまた読みたくなる本です。ドラマ化もされるようで...これを機会に多くの人に読んでもらいたいなあ。
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4101405042
No.1:
(5pt)

これぞ、連城

ミステリ作家である連城三紀彦だが、恋愛小説にも傑作も多い。さのなかでも一番なのがこの短編集。連城節炸裂である。ミステリとしても読める「私のおじさん」が自分的にはNo.1です。
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