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(短編集)

恋文



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【この小説が収録されている参考書籍】
恋文 (新潮文庫)

恋文の評価: 4.39/5点 レビュー 41件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.39pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(3pt)

しっとりとした味わいがある

時に、人は嘘をつく。その嘘は自分のためだけではない。
相手を思いやる気持ちが嘘をつかせることもある。その
ことが胸にぐっと来る。それぞれの話の中、登場人物の
つく嘘もそれぞれだけれど、そこには一様に切なさが
ただよっている。5編とも心に残る話だったが、愛する
妻に悲しい嘘をついた男の話の「ピエロ」、叔父、姪、
姪の娘の3人の心が織りなす切ない話の「私の叔父さん」が
印象に残る。洗練された、しっとりと味わいのある作品だった。
恋文 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:恋文 (新潮文庫)より
4101405042
No.1:
(3pt)

あくまで、ひとつの短編として。

 私も含めて多くの読者は、連ドラがきっかけでこの本を手にしたことでしょう。岡田惠和の脚本によるドラマ「恋文」は、話題作の多かった今期の連続ドラマの中でも、ひときわ注目され、かつ賛否の分かれた作品でした。 ただし、そのドラマの世界の「続き」として本書を求めるならば、おそらく失望が待っています。もちろんこの本はドラマの「原作」であり、文中の台詞のそこここに、ドラマでキーポイントとなった言葉が次々と出てきます。渡部篤郎や水野美紀、そして和久井映見を思い浮かべずに、この本を読む方が難しいかもしれません。 でも、これは連城三紀彦の「恋文」。岡田氏(そしてTBSドラマチーム)の「恋文」とはまったく別物として読んでみてはいかがでしょうか。現在の感覚からは少々かけ離れた、ゆったりとしたリズムの文章。悪く言えばもっさりとした、と感じるかも。ミステリー作家である氏が書く小説ですから、甘く切ない恋愛小説とはなっていません。あくまで謎めきつつ、読者を終幕まで惹きつけます。 連城三紀彦が好き、あるいは同世代のミステリー作家の小説にアレルギーがないならば、OK。スピード感やリズム感で文章を読む作業に快感を感じる方ならば、NG。はっきり好みが分かれる小説です。くれぐれも、ドラマの余韻の中で読まないように。 
恋文 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:恋文 (新潮文庫)より
4101405042

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