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(短編集)
恋文
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恋文の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.39pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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時に、人は嘘をつく。その嘘は自分のためだけではない。 相手を思いやる気持ちが嘘をつかせることもある。その ことが胸にぐっと来る。それぞれの話の中、登場人物の つく嘘もそれぞれだけれど、そこには一様に切なさが ただよっている。5編とも心に残る話だったが、愛する 妻に悲しい嘘をついた男の話の「ピエロ」、叔父、姪、 姪の娘の3人の心が織りなす切ない話の「私の叔父さん」が 印象に残る。洗練された、しっとりと味わいのある作品だった。 | ||||
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私も含めて多くの読者は、連ドラがきっかけでこの本を手にしたことでしょう。岡田惠和の脚本によるドラマ「恋文」は、話題作の多かった今期の連続ドラマの中でも、ひときわ注目され、かつ賛否の分かれた作品でした。 ただし、そのドラマの世界の「続き」として本書を求めるならば、おそらく失望が待っています。もちろんこの本はドラマの「原作」であり、文中の台詞のそこここに、ドラマでキーポイントとなった言葉が次々と出てきます。渡部篤郎や水野美紀、そして和久井映見を思い浮かべずに、この本を読む方が難しいかもしれません。 でも、これは連城三紀彦の「恋文」。岡田氏(そしてTBSドラマチーム)の「恋文」とはまったく別物として読んでみてはいかがでしょうか。現在の感覚からは少々かけ離れた、ゆったりとしたリズムの文章。悪く言えばもっさりとした、と感じるかも。ミステリー作家である氏が書く小説ですから、甘く切ない恋愛小説とはなっていません。あくまで謎めきつつ、読者を終幕まで惹きつけます。 連城三紀彦が好き、あるいは同世代のミステリー作家の小説にアレルギーがないならば、OK。スピード感やリズム感で文章を読む作業に快感を感じる方ならば、NG。はっきり好みが分かれる小説です。くれぐれも、ドラマの余韻の中で読まないように。 | ||||
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