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紗央里ちゃんの家
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紗央里ちゃんの家の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.60pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全52件 41~52 3/3ページ
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日本ホラー小説大賞・長編受賞作品という事でかなり期待して読んではみましたが… 何が何だか分からなくて、また読み返してみたいとは思わなかったです。登場人物すべてのおかしな言動や、お祖母ちゃんが切り刻まれていた明確な理由は解らないにしても、この話自体にグッと引き込まれる要素はなかったです。 アレは一体何だったんだろう…とゾクゾク身震いするような展開もなく、どうせならグロさをもっと突き詰めて欲しかった。 | ||||
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ホラー小説では怖さをいかに表現するかが勝負となる。 有形であれ無形であれ怖い「モノ」について描写するのは当たり前だが、それをあえて描写しない方法もあるし、会話や地の文そのものに工夫をこらして怖さを演出するやり方もある。最後の手法は計算とテクニックが必要だが、この作者、若くしてその手法を使いこなしている。やりすぎると失敗するのだが、そのあたりも心得ている感じだ。 とにかく、叔母の家に父と遊びに来た小学五年生の男の子の視点から描かれる物語はなかなか問題を解決をする方に進まず、読者の予想をもどかしい限りに裏切るし、父や叔母夫婦との会話はコミュニケーションというよりディスコミュニケーションに近い。唯一頼みの中三の姉との電話も姉弟ならではの冗談が飛び交って読者の目をくらませる。 あら筋を見ただけではわからぬ怖さを秘めたマニアに勧める作品。 | ||||
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この本は読み進めていくうちに引き込まれます。 独特な文章、猟奇的描写の数々、異常な登場人物たち、そういったものが混ざり合って、全く先の見えない恐怖があります。それに会話のテンポがいい。姉との会話の部分だけでも読んでみる価値はあります | ||||
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単純に怖い! ドキドキ感、不安感がずっとありました。 家中を探し回る僕が、叔父さんたちに見つからないかの不安。見方をしてくれると思ってた父の裏切り? ラストがオチてないのが、そのあとの想像を掻き立てられる。 小さい違和感が重なる。 全てが少しずつズレてる歪んでる。 そんな不安感が付き纏う作品。一気読みをオススメします。 | ||||
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いいですよコレ! ネタでもシチュエションでもなく、ホラーたるホラーです! ホラーの甘いも苦いもスッパイも経験したつわものこそ読むべき、 貴重な一冊です。 | ||||
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評価下げてごめんなさい。 私は駄目でした。 こういう独特な雰囲気を作り出し伝えたかったのは分かりますが、気持ち悪い上にラストも釈然とせず後味悪くて。そういうもんなんだって思おうとしても気持ちが悪くて終始血の気が引くような思いでした。 借り物でしたが、部屋に置いておくのも駄目で翌日速攻で返してきました。 ある意味衝撃的ではありました。 個性が強い本なので、合えば他の方のように楽しめる方は多いのかもしれません。 | ||||
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変で気持ち悪いできごとが起こって、そのできごとに遭遇した登場人物の対応も変で気持ち悪くて、それが最後まで脈々と続いていて。この奇妙な世界なりの秩序みたいなものがあって、登場人物の感情の動きも行動もそれに基づいているような印象でした。だから、妙な説得力というか、迫力があって。それがさらに怖かったです。 | ||||
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なかなか怖かった。 この作品は狂気に満ちている。 病的とも言える感情の不安定性と観念連合弛緩。 そして、生理的に受け入れ難い、猟奇的な描写の連続。 脈絡に乏しい狂気性が怖い。 この作品では事実関係の真相が明らかにされない部分が多いが、 これだけ脈絡に欠けると、そういう作品の有り様すら納得出来る。 この狂気性が神髄の本作品。 細部にこだわると、粗さも目立つが、独特な世界を堪能出来た。 この、まとまりの「無さ」は、大きな魅力だ。 | ||||
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狂気が狂気を描く、といった感じの本作。 まともな(=世間一般でいう“正常な”もしくは“普通の”)人間がまるで出て こないのである。 死体と思しきものを見つけても、恐怖を感じない主人公の少年。 明らかに精神を病んでいる叔母と叔父。 まわりの異常な事態にも平然と構えている少年の父親。 少年に何かと相談をされる、少年の姉。 唯一まともに近いとすれば、それは本作中に深く関わってこない少年の母親だけだ。 だから、これはまともな観点から読んではいけない作品であると思う。 「自分は今、一人の異常者なのだ」と思って読み進めてみれば、グロテスクな表現に しろ汚物や死体の描き方にしろ、さほど気にならないのではないかといった具合だ。 本作が何を訴えたかったのか。 それは最後まで読んでもなかなか理解し難いものであった。 だが、その『理解し難い何か』こそ、ホラーというジャンルの重大な要素であるよう に思うし、そういった意味では、本作はまさしく『ホラー』であると言えよう。 文章表現にしては、作者はかなり独創的な発想の持ち主である。 句読点の使い方や行間が、キャラクターに独特の“気持ち悪さ”を与えている。 まるきり句読点を打たずに文章を繋げる部分が多々あり、それはそれで読みづらい点 でもあったのだが、この手法は本作をホラーに仕立て上げる上で重要なファクターだ ったのだろう。 全体として評価を低めにつけたのは、本作が『ホラー小説大賞・長編賞』を受賞した 作品であるからである。 できればもう一歩、このレベルからの脱却をして欲しい。 | ||||
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正常な人間がほとんど出てこないようなそんな小説でした。 僕にしてもちょっと異常。 お父さんもちょっと異常。 異常な人物が見た異常な世界。 切断された体の描写が出てくるけれど 何故だかグロさは感じられないのは、 僕の感覚が常人のそれとは違っていたからだろうか。 明るく死体を探し出していく僕の姿にこちらの神経も麻痺してしまったのかもしれません。 最後のオチが?な部分もありました。 結局事件の真相は? はっきりさせなかったのが作者の意図かもしれません。 そこがちょっとだけ惜しまれました。 | ||||
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むしろ楽しくよみました。内容はホラー?なんですか? あとラストもふーん。って感じで、結構恐怖を期待して読んだだけに。 装丁は作品をよく表していていいですね。まさにこの「絵」の感覚です。 これから読まれるばあいは、食前食後は避けた方がいいとおもいますよ。 | ||||
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第十三回の日本ホラー小説大賞・長編賞を受賞した作品であるが、過去の 受賞作と比較すると、かなり毛色が変わった作品ではある。 一言で言うと、筒井康隆のスプラスティック・コメディー(どたばた喜劇) を思わせる「どたばたホラー」と言えばよいのだろうか。論理的な怖さというも のは一切なく、作品の世界観についても一切の説明がない。オチに相当する部分 もない。この点で好き嫌いはかなり分かれると思われる。 ただ、作品そのものは非常に面白く仕上がっているので、途中で飽きて手放す ということはまずないだろう。二度と読み返すことはないだろうが、妙に記憶に 残る一冊である。 | ||||
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