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(アンソロジー)

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あなたの後ろにいるだれか―眠れぬ夜の八つの物語―



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【この小説が収録されている参考書籍】
あなたの後ろにいるだれか 眠れぬ夜の八つの物語 (新潮文庫)

あなたの後ろにいるだれか―眠れぬ夜の八つの物語―の評価: 3.17/5点 レビュー 6件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.17pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全3件 1~3 1/1ページ
No.3:
(4pt)

知らない作家さんがいるから

amazon商品紹介より以下、

恩田陸、阿部智里、澤村伊智、あさのあつこ、長江俊和ら人気作家競作!
個性際立つ恐怖のアンソロジー。

<目次>
恩田陸「球根」
阿部智里「穴のはなし」
宇佐美まこと「半身」
彩藤アザミ「長い雨宿り」
澤村伊智「涸れ井戸の声」
清水朔「たからのやま」
あさのあつこ「赤剝け兎」
長江俊和「例の支店」

静かな夜。誰もいないはずの部屋の暗がりに、うごめく不穏な気配――。
訪れる者が姿を消す不気味な学園の秘密とは。
雨の停留所で出会った男が語りだす、幼き日の壮絶な恐怖体験。
作者不明の怪談作品に取りつかれる小説家。
霊能力者を自称する男と、彼の力を疑うジャーナリストの 論争、その戦慄の結末。
八人の作家が競作、読後も震えが止まらない、背筋凍らせるホラー・アンソロジー。

 *

夏に出て冬に読んでいる。
ファンタジーっぽいものやら現実なものやら最後にどんでん返しなものやら。
無茶苦茶怖いというわけではないし、安心して読める怪談てとこかな。
たまにはこういうのを読んでみようと思っただけだったが。
面白く読ませて頂きました。
知らない作家さんが多いのので、作風を知るにもよく。
何人か、次に借りてこようっと。
あなたの後ろにいるだれか 眠れぬ夜の八つの物語 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:あなたの後ろにいるだれか 眠れぬ夜の八つの物語 (新潮文庫)より
410180222X
No.2:
(5pt)

正体不明のものが一番恐すぎる

不思議な話が多く、ひとつひとつ作品の出来が良すぎた。
澤村伊智さんの涸れ井戸の声が一番恐かったと思います。ぜひ読んでほしい
あなたの後ろにいるだれか 眠れぬ夜の八つの物語 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:あなたの後ろにいるだれか 眠れぬ夜の八つの物語 (新潮文庫)より
410180222X
No.1:
(4pt)

玉石混淆だが、この手のアンソロジーにしては「半身」及び「涸れ井戸の声」を筆頭に読み応えがある佳品

恩田陸氏「球根」、阿部智里氏「穴のはなし」、宇佐美まこと氏「半身」、彩藤アザミ氏「長い雨宿り」、澤村伊智氏「涸れ井戸の声」、清水朔氏「たからのやま」、あさのあつこ氏「赤剥け兎」及び長江俊和氏「例の支店」の全8つの短編から構成されるホラー短編のアンソロジー。

冒頭の「球根」は、テーマに則してはいるものの、素材(悪くない)のイメージを読者に充分に喚起出来ていない凡作。「穴のはなし」は。星新一氏のショート・ショート「おーい でてこーい」を想起させるモチーフを扱っているが、何の寓意もない駄作(第一、ホラーではなく単なる不思議話でしょう)。「半身」は、飲食チェーン店の冷酷で上昇志向の強い唯我独尊の統括マネージャーをヒロインとするというホラーとしては珍しい設定で、仕事上のストレスのために発症した帯状疱疹のために"感覚が鈍って来た左半身"に依ってヒロインが(「半身」)乗っ取られる奇怪な姿を木目細かいエピソードと巧みなストーリー展開とで描いた秀作。「長い雨宿り」は、突然の雨の中、バス停で"雨を怖がる青年"と出会った少女が青年の回想譚を聞くという体裁。その回想譚自体は怪談の教科書の様だが、(何かあるとは予想していたが)ラストの青年と少女との交錯が鮮やかな佳作。「涸れ井戸の声」は、作者が引退する先輩作家の西村の原稿を写したという体裁。その原稿は西村の記憶にはないが、ある人々の記憶の中には存在する"怖いと評判"の「涸れ井戸の声」に纏わるものだが(勿論、西村の実体験ではなく創作という可能性もある)、「ホラーの怖さは内容ではなく期待感」という着想が光り、ラストのオチも洒落ている秀作。「たからのやま」とは珍しいシャクヤク茸(花言葉は「罪と罰」)が自生する「宝の山」の御料山。雑誌記者である主人公が同僚へのライバル心からこの御料山に登るのだが、御料山の「山の神」が女神とあっては結末の予想が容易な凡作。「赤剥け兎」(「因幡の白兎」と掛けている)は、彩美、瑞恵、香奈という日本海上の島で産まれた3人の少女が閉塞した島を抜け出す金目当てに老婆を殺し、17年後、独身の瑞恵が新婚ホヤホヤで幸せ一杯の彩美に「香奈が老婆(の幽霊?)に殺された」と告げるという展開で、こう書いただけで真相が分かってしまうという底が浅い駄作。掉尾の「例の支店」は、<心霊現象>論争と見せかけて、新しいトリックを求め続ける(世評は別れるが)作者らしさが出た微笑ましい佳作。

玉石混淆だが、この手のアンソロジーにしては「半身」及び「涸れ井戸の声」を筆頭に読み応えがある佳品だと思った。
あなたの後ろにいるだれか 眠れぬ夜の八つの物語 (新潮文庫)Amazon書評・レビュー:あなたの後ろにいるだれか 眠れぬ夜の八つの物語 (新潮文庫)より
410180222X

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