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兇人邸の殺人
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兇人邸の殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.92pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全59件 21~40 2/3ページ
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「バイオハザード」との類似を指摘する声が多いが、本作の通奏低音は「わたしを離さないで」だろう。ミステリーという枠組みでこの骨太のテーマを盛り込んだ手腕と意欲に感嘆した。 | ||||
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あり得ないクローズドサークルですが、このシリーズはクローズドサークルでの展開だと思ってますので、特に疑問はありません。次はどんな突飛なクローズドサークルを持って来るのかも楽しみです。 また、犯人と怪物が誰かも多分予想できます。一応ミスリードもありますが、騙されないかも…。 でも、ミステリーとしてよりはパニック小説としてはめちゃくちゃ面白かったです。 | ||||
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3作目の本書は前作同様に先のよめないミステリーに満ちていた。 サスペンスでもありミステリー、他にも楽しめるシリーズであるので4作目が出るのが待ち遠しい。 | ||||
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シリーズ3作目であり、同一主人公ではあるが、過去作を読んでいなくてもわかるようにはなっている。 毎回、異質の”絶海の孤島”状態下での殺人事件と探偵コンビの事件解決を描く意味では本格物だが、今回も設定は1作目に負けない異常状況。 しかしそういう状況下であっても、繰り広げられる論理パズルは見事なまでに精緻に組み立てられていてアクロバット的なパズルを十分に堪能できる。 さらには過去作からの因縁、切ないドラマまで絡められていて筆者の才能はますます磨きがかかっている。 ただ今回は、そして最近の本格作家に時々見られるのだが”探偵論”に言及するものが多い。 しかし、そこで(筆者の)思いを展開したところで、既に本格というフレームの中で作品を構築している以上、冗長に感じる。 | ||||
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「兇人邸」と呼ばれる廃墟テーマパーク内に設けられた屋敷内で巨人の襲撃をかわしつつ、殺人事件を解決する本格ミステリ。 ライトノベルめいたキャラクターと設定を用いながらも、端正かつ緻密なロジックが味わえるシリーズ三作目。異常なクローズドサークルを設定し、その異常がぎりぎり解決にも絡んでくる、その絶妙な塩梅がうまい。楽しんで読了できた。探偵と助手の関係のセットアップもできあがり、班目機関との対決も佳境に入りそうな気配がうかがえるので、次回も楽しみ。 | ||||
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前作は処女作(屍人荘の殺人)と比べれば失速感がありましたが、今回はこれまでで一番面白かったです 首切り殺人鬼の生い立ち、猟奇性が詳細に描写されていて非常にリアルでドキドキしました また本格推理小説なので極めて議論が論理的で好みです ハウダニット(どうやって殺したのか?)を集中的に取り上げる推理小説がほぼ100%である中で、この作者の作品はホワイダニット(=なぜ殺したのか?)を重視しているという点でおそらく日本の推理小説史上ほとんど初では?と思うので画期的なアプローチだと思います ただ他の読者が指摘されていた「傭兵の装備が銃だけなのはおかしい」や「メンバーの状況や立場を考えて鉄格子も切断できないのはおかしい」といった指摘はその通りだなと納得しました またその気になれば抜け出せるクローズドサークルというのも絶望を実現する物語の舞台としては物足りないような気もします あと登場人物たち、戦場経験者はともかくとして一般人なのに大量の血や切断された人体にあまりにもていこうなさすぎでしょう・・ めちゃくちゃ淡々としています 刑事でも吐くんじゃないかと思われるような状況なのに、そんなにみんな淡々と遺体を観察していたのはちょっと不自然かなと思いました(この作者の作品はおしなべてその傾向がみられます) あと見取り図がわかりにくいという指摘もありましたが、私はそこまでではなかったです でも言われてみれば共通のスペースで仕切っているだけなのに「主区画と副区画」とか「本館と別館」と表現を変えているところは確かにわかりづらいかもしれません 私も見取り図を見返した回数は30回〜50回に上ると思います あと格子を昇降するパネルが無効化されていたことに気がつかず(なんでパネル使わないんだろう)とずっと首をひねっていました その理由は鍵がないとパネルが起動できないからなんですが、その説明が最初の方に1回あるだけなのでそれを忘れたり読み飛ばしているとそれ以降ずっと私のように違和感ありながら読み続けることになりますので、このような作品全体の要所に関わる部分は、それを忘れた読者のためにフォローがあればありがたかったです あと他の方も言われてましたが最後の描写がさらっとしすぎかなと思いました(前作もそんな感じでした 本格推理小説だから?) 安全圏に引きこもった人たちの様子も描かれなかったし、脱出メンバーの様子も剣崎と葉村以外描写が全くありません 確執も多かったですが死闘を乗り越えた仲間同士なので何かしらのエピソードがほしかったです ただそれらを踏まえても斬新な設定と緻密な論理展開で文句なしに最高評価の作品でした ちなみにあらすじ?に書かれている通り首切り殺人鬼が出てきており、その関係もありいわゆるグロ描写がかなり多いのでまだ読まれていない方はその点ご注意ください 以下ちょっとネタバレを含みますが 最後らへんの成島の暴走はさすがに意味がわかりませんでした いくら焦っててもあんなことしないだろうと | ||||
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面白いです。ただ舞台となる建物の構造が複雑すぎて、途中のどこそこがどうだからどう。 という説明が全然わかりません。一応見取り図は冒頭に用意されていますが、全くわかりません。 もうちょっと単純な建物でもトリックは成立すると思います。 また、建物の改築を担当する人物がいながら、たかた鉄格子を切断できないのはおかしい。 それくらいの道具がなくて、どうして建物の改築ができるのか。 | ||||
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気持ちよく騙されました。建物の構造が複雑で理解に時間がかかりましたが、読み応えがありました。次の作品も楽しみです。 | ||||
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ミステリよりサスペンスに重きがおかれている印象で期待を裏切らずおもしろかった。建物が複雑すぎて読んでいてほとんどイメージがわかなかったのが唯一の難点か。いずれにせよ一作目と二作目の方が好きなので、続編はまたミステリの比重が高い話だとうれしい。 | ||||
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3作すべて読んでいますが、どれも犯人を覚えていません。 おそらく同じ感想を持っている人が多いと思います 正直、誰が犯人だろうがあまり関係がなくてこの小説はシンプルに話が面白い。 共通しているのは、「密室」です。2作目も同様 そこからいかにして脱出するか、それが3作の共通テーマになっている 1、日常生活から離れた場所に旅行に行く。2、旅行するメンバーはいつも個性がある 3、旅先で脱出不可能な状況に陥る 4、パニックになる、団結する、絆が強くなる だいたいいつもこんな感じで冒険小説のようなワクワク感があります。 単なる殺人事件ではなく、冒険をしているという点が普通の推理小説とは明らかに違う ただ今回はどうしても出られないという状況ではなかったなという印象はあります。 あとで警察になんと言われようと、死ぬよりマシ、出ればいいじゃんと思った。 まあそれは良いとして、次はどんな冒険が待っているだろうかと思ってワクワクしています | ||||
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しかし滅茶苦茶面白いなあ。 機龍警察シリーズと並ぶ現代ミステリーの最高峰。 デビュー作の素人童貞臭から加速度的に上手くなっている。作者が若くて寡作なのも一球入魂で良い。鼻糞ほじりながらサクサク読める軽さも良い。装丁とイラストで下駄を履かせてもらってるのも良い。作者が脳髄を振り絞ったパノラマを軽薄さでコーティングしているのも良い。 兇人邸の見取り図は至ってシンプルだが、個人的には跳ね橋の構造が立体映像としてぱっと浮かびづらいのが唯一の瑕疵かな。プロットは充分なので、エピソードを膨らまして500頁級の濃厚な一冊にして欲しかったわい。 作者がこれで初期3部作は終了、次作からテイストを変えると明言しているのも良い良い。 | ||||
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ミステリー要素よりも物語として面白かったです。 今村先生の作品は、ルール(再現性)が提示されていれば常識の範囲に縛られなくてよい。の前提で考察してましたが、今作の場合分けは可能性が広くて整理しきれませんでした。 バイオハザードと約束のネバーランドを交互に読んでる感覚になりクライマックスの盛り上げ方が良く、読み応えがありました。 ミステリーとして読むのかファンタジーとして読むのか、から悩まされた魔眼の匣のほうが謎の追い打ちがあって個人的には好きですが、ドラマチックな物語りとして楽しませてもらいました。 | ||||
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最初からグイグイ惹きつけられ、後半は休日を利用して一気に読みました! 館の図面も、逐一確認しながら読んだのですが、それもまたじっくり楽しめ良かったです。 次作も絶対買います。 | ||||
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とにかく面白かった!前作を超えるトリックの量と質。凄すぎるの一言。もう自作が楽しみです。 | ||||
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面白かった。最近読んだエンターテインメント小説としてはブッチギリに面白かった。まず、因縁の<斑目機関>の元研究者が居るという「凶人邸」が、<斑目機関>の研究成果(?)である<隻腕の巨人>のために変則クローズド・サークルになるという大枠が意欲的かつ魅力的。しかし、これだけではなく、考え得るミステリ的工夫を縦横に織り込んだ傑作である。 葉村と比留子を除いて、全ての登場人物が"曰く付き"という設定が決して卑怯になっておらず、物語の錯綜性・面白味を倍化させている手腕も特筆物。<斑目機関>の訓練を受けた被験者の回想譚の挿入の仕方も巧み(勿論、被験者の誰かが<隻腕の巨人>)。初作の「屍人邸の殺人」がクイーン「シャム双子の謎」を想起させたのに対して、本作の"首切り"は同じくクイーン「エジプト十字架の謎」を想起させるが、"首切り"に関して遥かに多彩なミステリ趣向を披歴している上に、ラストのアイデアは特に秀逸で感心した。被験者の"生き残り"がもう1人居ると分かった段階で、その内の誰と誰が<隻腕の巨人>ともう1人の"生き残り"であるかを推理させるという趣向も斬新なアイデア(巻頭の登場人物一覧表で「***」だけがフルネームで無いのでもう1人の"生き残り"の方が直ぐに分かってしまう点が本作の唯一の欠点だが、それを補って余りある仕掛けがある)。そして、所謂"館物"でありながら、同時に"安楽椅子探偵物"にもなっているという構想にも感心した。作者がミステリにおける名探偵とワトソン役の役割について深い考察をしている点も良く伝わって来た。更に、「***」と<隻腕の巨人>との関係を、葉村と比留子との関係に重畳させ、「***」の悲劇的人間ドラマを描くと共に"葉村と比留子"の運命的結び付き(これが本作における作者の本線かも知れない)を描くという全体構想にも感心した。 それでいて、全体として本格ミステリとしての創りが緻密で、ラスト一行で懐かしの人物を登場させるという遊び心も忘れない。一気読み必至の傑作だと思った。 | ||||
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まだ途中だけど面白いです | ||||
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シリーズ第3弾。クローズドサークルもののミステリーですが、首斬り巨人殺人鬼が現れスプラッターホラーのような様相を呈しています。 人々が疑心暗鬼に陥る中、新たな殺人が発生して、邸の構造や巨人殺人鬼の特性等を活かし、論理的な謎解きが展開されます。理屈もくどくなくさらりとして、最後には少しの捻りも用意されています。 ただ本作は本格ミステリーというよりも、葉村と比留子の関係性や哀しき運命といった人間模様に重点があったような気がしました。 | ||||
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綾辻氏の”館シリーズ”をほぼ読破して一息ついたタイミングで、この方の新作のリリース、大変うれしいものでした。綾辻氏のミステリーで鍛えられたせいか、建物見取り図や登場人物の関係を理解できないことはありませんでした。文章と建物見取り図のにらめっこで、登場人物の動きを把握、わからなければ何度も読み返すというプロセスは必要かと。 リアルタイムに進んでいく物語の合間に、時折追憶が挿入されるが、これが物語にどうつながっていくのか?を考えるのも楽しみでした。 △△△△上空の○○○○は絶対にクライマックスで使うことになるだろうと予想していたが、やっぱり! 自作にも期待!! | ||||
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巧みなミスリーディングで、こちらの『ははあー』という予想を見事にひっくり返す技巧は益々冴えわたり、デビュー作に匹敵する傑作になったと思います。 また結果最も新本格っぽい作品になったなあと思います。 新本格は私のミステリの故郷でもあり堪能致しました。 読みやすさも特筆すべき美点で早くも次作が楽しみです。 | ||||
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「設定に無理が」と思いつつも一気読みさせる作者の筆力に感動 | ||||
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