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造花の蜜
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造花の蜜の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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なんだかとんでもないことが、起こりそう。 そんな予感を漂わせる書き出しが素晴らしいと思いました。 離婚後に息子と小金井へ移り住んだ香奈子。 二人が地元のスーパーを訪れたとき、 店内に以前の隣人である小塚君江が現れます。 「奇遇ねえ」と好奇の笑みを浮かべて近づいて来る小塚に、 香奈子は最近感じていた違和感を思い出します。 ずっと、誰かに監視されていると感じていた、違和感です。 「ただその一瞬、香奈子の目を引いたのは以前の隣人よりも、 その背後からじっと自分を見守っている巡査だった。」 主人公の香奈子は、このあと事件は巻き込まれ、 物語は二転三転、四転五転していきます。 大きくいえば、ミステリー小説です。 県警の“ やり手 ”とされる警部が出てきますが、 残念ながら横山秀夫さんの第三の時効を読んだあとだったので、 警察組織のリアリティを乏しく感じてしまいました。 ミステリー部分の話はよくできていると思います。 練りこまれたミステリー部分のタネ明かし、 謎の鍵を読者に見せるタイミングとかも巧いなあと素直に感じます。 面白い小説とは思いますが、 著者の直木賞受賞作を先に読んでいたせいか、 レビューの評価も高かったのでハードルを上げすぎたかな。 個人的には、残念ながらちょっと期待はずれでした。 文庫だと上下二巻、単行本だと500ページ弱のペーパーブック。 金額のことを考えると中古でも倍ですから、 かばんを持ち歩いたり、 単行本に抵抗のない人にはこっちをオススメします。 友人には、、、うーん微妙だけどすすめないかも。 | ||||
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上巻がものすごくおもしろかったので、 犯人が誰なのか、動機は何なのか、期待しながら読みました。 ところが下巻になると、悪い意味で予期せぬ展開になりました。 上巻ではあれだけ素晴らしい掴みだったのに残念です。 下巻だけもう一度書き直して欲しいくらいです。 | ||||
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上巻がものすごくおもしろかったので、 犯人が誰なのか、動機は何なのか、期待しながら読みました。 ところが下巻になると、悪い意味で予期せぬ展開になりました。 上巻ではあれだけ素晴らしい掴みだったのに残念です。 下巻だけもう一度書き直して欲しいくらいです。 | ||||
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ちょっと前に話題になってた誘拐ミステリ、待望の文庫化!というわけで読んでみました。 上巻は息をつく間もないうちに、あれよあれよという間に読み終わってしまい、 と思ったら下巻では当初の主人公は一体どこいっちゃったのー!?という感じで話が二転三転、そして怒濤のエンディングへ。 話の展開っぷりには大胆さには斬新さを覚えたけど、私としては前半のペースというか正統派ミステリっぽい引っ張り方をもう少し引っ張って欲しかったかな。 後半に行くにつれて、「あれれ、あれれ?」という展開に驚かされはするのだけれど、 あまりにも大胆な展開であるがゆえに、タイトルのように「作りもの」を読んでいるという感覚がどんどんと高まります。 もちろんフィクションだし、事実は小説より奇なりとも言うけれど、 もう少しリアルさが勝るようなストーリー展開だったら 読んでいる最中に冷静さを取り戻すことなく、小説の中にどっぷりはまれたのかな、などとも思います。 特にあれこれ考えさせたり考えさせるような要素は無いんだけど、純粋にプロットの意外さ面白さを楽しみたいならオススメです。 | ||||
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ちょっと前に話題になってた誘拐ミステリ、待望の文庫化!というわけで読んでみました。上巻は息をつく間もないうちに、あれよあれよという間に読み終わってしまい、と思ったら下巻では当初の主人公は一体どこいっちゃったのー!?という感じで話が二転三転、そして怒濤のエンディングへ。話の展開っぷりには大胆さには斬新さを覚えたけど、私としては前半のペースというか正統派ミステリっぽい引っ張り方をもう少し引っ張って欲しかったかな。後半に行くにつれて、「あれれ、あれれ?」という展開に驚かされはするのだけれど、あまりにも大胆な展開であるがゆえに、タイトルのように「作りもの」を読んでいるという感覚がどんどんと高まります。もちろんフィクションだし、事実は小説より奇なりとも言うけれど、もう少しリアルさが勝るようなストーリー展開だったら読んでいる最中に冷静さを取り戻すことなく、小説の中にどっぷりはまれたのかな、などとも思います。特にあれこれ考えさせたり考えさせるような要素は無いんだけど、純粋にプロットの意外さ面白さを楽しみたいならオススメです。 | ||||
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他の方がおっしゃる通り、一気に読ませる力があるのは確か。 ただ読み終えてみると、「壮大なる作り話」という印象。それ以上でも、それ以下でもない。その原因が犯人の存在だろう。バックグラウンドが全く描かれず、スイスイとまるで時速120kmで高速道路を走行しているように、物語だけが流れていく。犯人の生い立ちとか、同情を禁じ得ないような犯罪の動機とか、何か書いてくれていないと(うまく書いてくれないと安っぽくなるだろうけど)、「ここまで何もかもうまく行くなんてあり得ね〜!」って言いたくなる。ミステリーに筋立ての面白さしか求めない方はどうか分からないが、私はあまりの高速展開ぶりに、気持ちがついて行かなかった。それとも、この正体不明ぶりがよいのだろうか? | ||||
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他の方がおっしゃる通り、一気に読ませる力があるのは確か。 ただ読み終えてみると、「壮大なる作り話」という印象。 それ以上でも、それ以下でもない。 その原因が犯人の存在だろう。 バックグラウンドが全く描かれず、スイスイとまるで時速120kmで高速道路を走行しているように、物語だけが流れていく。 犯人の生い立ちとか、同情を禁じ得ないような犯罪の動機とか、何か書いてくれていないと(うまく書いてくれないと安っぽくなるだろうけど)、「ここまで何もかもうまく行くなんてあり得ね〜!」って言いたくなる。 ミステリーに筋立ての面白さしか求めない方はどうか分からないが、私はあまりの高速展開ぶりに、気持ちがついて行かなかった。 それとも、この正体不明ぶりがよいのだろうか? | ||||
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連城さんも昔は「陽だまり課事件簿」とかユーモアミステリ書いてたけど、欝然たる大御所というイメージが定着して久しいのに・・・・ここへ来て突然の大暴走。綿密でリアルな誘拐事件を発端として、筆致はシリアスなままなのに、無理やりすぎる大技を連発して話をとんでもないところへ持っていきます。 「人間動物園」とか往年の「どこまでも殺されて」は、こうした大技が絶対に人間描写と乖離しないよう注意が払われていましたが、今回は最初からそのへんお構いなし。文中にルパンという言葉もありますが、むしろルパン3世オチといってもいいでしょう。怒り出す人もいるかも知れない(そっちのほうが多いか)。私個人としては、ちょっとだけ吹っ切り方が中途半端だったかなという印象。それとも、思いきり深刻な口調で語る冗談というやつを狙ったのでしょうか。逆に、アチャラカの中に悲しい人間の真実を抉りたかったのでしょうか。でも、中段のどんでん返しは完全に読めてしまったのは残念。次回はもひとつバカに徹した怪作を希望します。この主人公の続編でもいい。 | ||||
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連城さんも昔は「陽だまり課事件簿」とかユーモアミステリ書いてたけど、欝然たる大御所というイメージが定着して久しいのに・・・・ここへ来て突然の大暴走。綿密でリアルな誘拐事件を発端として、筆致はシリアスなままなのに、無理やりすぎる大技を連発して話をとんでもないところへ持っていきます。 「人間動物園」とか往年の「どこまでも殺されて」は、こうした大技が絶対に人間描写と乖離しないよう注意が払われていましたが、今回は最初からそのへんお構いなし。文中にルパンという言葉もありますが、むしろルパン3世オチといってもいいでしょう。怒り出す人もいるかも知れない(そっちのほうが多いか)。私個人としては、ちょっとだけ吹っ切り方が中途半端だったかなという印象。それとも、思いきり深刻な口調で語る冗談というやつを狙ったのでしょうか。逆に、アチャラカの中に悲しい人間の真実を抉りたかったのでしょうか。でも、中段のどんでん返しは完全に読めてしまったのは残念。次回はもひとつバカに徹した怪作を希望します。この主人公の続編でもいい。 | ||||
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