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境界線
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境界線の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全55件 21~40 2/3ページ
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あの時、丘の上から、濁流に向って、お母さんと叫び続けている少女の映像が流れていた。もう海をまともに見つめられない。 | ||||
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前作 護られなかった者たちへ がめちゃくちゃ良くて読むのをためらってましたが、こちらもとても良かったです。泣きました。 どんでん返し期待するとちょっと違いますが、中山先生のどっしりした小説がお好きでしたらぜひ。 今回は前作よりしっかり震災と津波描写があります。普通の情緒で読んでもしんどかったです。トラウマお持ちの方はご注意ください。 私自身は被災者ではないですが、やるせなくて重たくて、エンタメ小説と受け止めるにはあまりにも鮮明な記憶で、自分にできることを今一度考え直しています。 | ||||
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この本を読む前にはぜひ「護られなかった者たちへ」を先に読んでほしい。伍代の人となりが、「あーだから、護られなかった〜の、あの場面であのセリフが出たんだ」と腑に落ちました。等々、メインのストーリーとは少し外れたところにも、ちょいちょい発見できる面白みがあり、護られなかった〜とはセットで読むのがオススメです。 星一つ減らした理由 本作は、戸籍情報の漏洩を扱った内容で、それ自体は恐ろしいこととはわかるものの、ストーリーの流れに少し違和感を感じ、途中読むスピードが落ちました。 でも、過去に遡ってのところからはぐんぐん引き込まれて、やっぱり中山七里さんの本は面白いなあと読み進めました。 さいごの「一番優秀な弁護士を…」の一行が一番好きでした。 | ||||
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震災で妻子が行方不明となった刑事が、事件の真相を追求していく中で、震災を経験した人々の心の葛藤、当時の悲惨な状況を克明に描いており、リアルなドキュメントを読んでいるようでした。 | ||||
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東北大震災がストーリーの根幹にありながら、刑事物としての完成度も高いと。個人的には大震災に感情が依りすぎてしまい、刑事物としての感想がでにくく勝手に4点。 | ||||
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実際のあの災害を眼前にし多くのものを失ったならば、本当にこういう内面の変化や破壊は起きるだろうなと、身につまされる思いになりました。 私は海を見ると雄大で美しいとしか思わない。そんな人生を幸い生きさせてもらってることに感謝したい。 | ||||
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私の友人がいなくなり13年過ぎた。旦那は未だ認めていないので一年に一度昔仲間で捜索をします、多分死を受け入れるとその後空っぽになりそうと思っているのかも。眼の前を流れていく光景は容易に想像が付く今すぐ絵にできるかもしれない。だけど被害の受けていない私含め何を言っても無に等しいと感じる事が多い | ||||
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震災が主役の物語です。 震災を物語にするのはまだ早いという人や 震災を画一的に語られるのが苦手な人には おすすめしません。 | ||||
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震災のドキュメンタリー的なものかと思ったが震災を背景に持つ人間の心を描く物語だった。 少しだけ震災や被災者の気持ちに近づけたような気がする。 | ||||
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戸籍の違法な売買と殺人という事件は起こるが、本作品の主題は事件の解決ではないと思う。東日本大震災が人をどれだけ変えるのか、衝撃を受けた人間がやっていいことと悪いこと、やらなければならないこと、そこには非情がある。震災時の津波の酸鼻さや復興といっても元に戻らない住み慣れた町の状況など、描写がすばらしく、それゆえに物語の背景にある重いものがより重く自分に襲ってくる。自分ではどうしようもできない無力を嘆きながらも作品を読めてよかったと思った。 | ||||
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物語自体は 特質したものではないけれど 震災というものを目の当たりにした人達の苦悩も織り交ぜてのストーリーは我々に忘れてはいけないものを思い出させます | ||||
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「宮城県警シリーズ」第2弾!宮城県警捜査一課警部・笘篠誠一郎が主人公。笘篠の妻は7年前の東日本大震災で津波によって流され、行方不明のままだった。 不在者の生死が七年間明らかでないときは、家庭裁判所は、利害関係人の請求により、失踪の宣告をすることができる。つまり、笘篠は、生きていて欲しいという願いから、7年経ったが妻の失踪宣言をしていない。2018年5月某日、気仙沼市南町の海岸で、女性の変死体が発見された。女性の遺留品の身分証から、笘篠の妻だった。死体を検分に行ったら妻ではなく、別人だった。笘篠は、その戸籍が売られていたことを突き止めていく。戸籍がいつの間にか売られていたのは、妻だけでなく、別の男も同じように戸籍を買って成り済ましていた。それが殺されたのだ。全く妻とは別人と同じように別人だった二人。突き詰めていくと、自分の名前を捨てて、新しい名前で平穏な人生を送りたいと考えていたのだ。 笘篠は、二人の男 五代と鵠沼は同級生に注目する。五代は、チンビラヤクザで高校の頃からカツアゲなどをしていた。また、詐欺罪でムショにもいた。名簿を購入して、悪事を働いていた。鵠沼は優秀で、NPO法人の代表で、税理士だった。2011年3月11日に、目の前に赤いランドセルを背負った女の子が津波の濁流に飲み込まれていくのを見ていた。そこで、大きく人生観が変わるのだった。 震災の大きな傷跡が、人に埋め込まれていく。そして、事件が起きていく。 津波で、妻を行方不明にした刑事が、必死にもがく姿がやるせないのだ。 震災の傷跡が、心の中でいまだに存在していることをわからせる好著。 | ||||
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東日本大震災から12年の経過となります。被災された方々へ心からお見舞い申しあげます。育った環境の中で、成功を掴む人もいれば苦しんでいる方もおられます。本書を通じ、①生きる証②人を喜ばせる(自分も幸せになる)そして③全ての存在が【証拠】になることを改めて実感させられる作品でした。 | ||||
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笘篠刑事シリーズ②。 東日本大震災から七年後。行方不明の刑事の妻が、死体となって発見された。刑事が身元の確認をしたところ、全くの別人であることが分かる。しかし免許証には写真は異なるものの妻の情報が。怒りに突き動かされ、刑事は半ば強引に捜査に乗り出すのだった…。 前半は主人公の刑事が、足を使って真相に迫る姿が描かれる。自身も震災の被害者家族であり、捜査の過程で時を経ても癒えることない現地の苦悩が炙り出されていく。 刑事本人にとっても辛い状況の中、行方不明者の身分を詐称した他殺体が発見される…、という展開。 後半は、犯人と思しき二人の男の高校生時代が描かれる。こちらは、青春ものとして読ませてくれる。震災がもたらした二人の「境界線」とは…。 著者お得意のどんでん返しミステリではなく、人間ドラマとして奥の深い作品である。レクイエムと言ってもいいのかもしれない。 | ||||
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境界線というタイトルに魅入られるように手にした作品。読み終えて、タイトルの深さに改めて心震わされました。 | ||||
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境界線ってそういうことだったんだ。 過去編が引き込まれたな。 | ||||
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中山千里さんの小説は結構好きで読んでいる。 この小説は「護られなかった者たちへ」のスピンアウト小説のような感じですが、鵜沼の仔細な心境の変化などの記述が少なく、少し詰めが甘いように思いました。 | ||||
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震災は多くのものを奪って、多くのものを変えた。もとに戻ることはない。変化に対応して生きていくだけだ。 | ||||
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描写が凄く細かくて 信憑性があり人間関係も独特な表現で 引き込めた。 | ||||
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3.11。多くの人生を大きく変えたこと。そのことを決して風化させちゃいけないということ。話の筋立ては荒っぽく大味でしたが、3.11のこと、色々考えさせられました。その意味で、読んで良かった、と素直に自分の気持ちを受け止め、ちょっと甘めの評点となりました。 | ||||
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