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信長島の惨劇
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信長島の惨劇の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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信長が生きていて、島に秀吉、家康、柴田勝家、高山右近らを呼び出す。京の流行歌の通りに1人ずつ殺されていく、という筋立ては興味満点。しかしながら、集まった面々があっけらかんと秘密を暴露しあったり、言動にリアリティがないのにはがっかりだなぁと思いながら読んでいると最後のネタがSFだったり。楽しくは読んだが、なんかスッキリしないぞ。 | ||||
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粗筋を聞いただけで、読んでみたくなる怪作。この、超豪華有名戦国武将で、クリスティーの「そして、誰もいなくなった」を再現してみようとは、凡人にはちょっと思いつかない奇想である。そして、実際に執筆してしまうのが、この作者の凄いところ。 もとより、まともな作品には成り得ない設定だけど、とりあえずマジメに書かれていて、本格ミステリを目指しているポーズはとっている。バカな事に大真面目に取り組んだ事だけは評価したい。 バカだけど、「天才の着想」とホメておこう。 | ||||
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戦国時代×推理小説という組み合わせとタイトルのインパクトで興味を惹かれ購入しました。 結論から言うと終盤までは面白かったですが、終盤に明かされるトリックで一気に興醒めしました。 まず僕は推理小説のルールというか、セオリーなどはよく分からないのですが、実は光秀の体に心が入れ替わった信長が全て計画して実行したというのは幾らなんでもご都合主義すぎはしないかと思います……。 それに『三日間の記憶を無くす薬』で事件を秘匿するっていう展開もこんなとんでもないトリックがまかり通るなら全ての推理小説で辻褄を合わせる為にとんでも設定を作者が乱用する事になるんじゃないですか? まぁ、戦国時代という大昔を舞台に読者へ違和感を抱かせないように殺人の方法をしっかり作り込んでいるのは評価しますが、その犯人が信長の心が入った光秀というのはちょっと……もう少し現実的な設定にして欲しかったです。 でも文章はとても簡潔に分かりやすく描かれ、史実に沿ったキャラの性格が表現してあるのは歴史付きの自分には嬉しかったので本来なら☆2を+1で☆3にしておきます。 作者が次作でも今作と同じような小説を刊行するなら期待しますよ。 | ||||
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本能寺の変後に、実は生き延びていた信長が諸将を孤島に呼び出して、各自の思惑や魂胆を縷々暴いて、殺害していく…というクリスティの名作ばりのパロディとしては興味深かった。が、もう一つ二つプラスアルファの視点や意外性を求めてしまった。誰もがよく知っているメンバーを扱うだけに、もっともっと騙してほしかった、と思いました。 | ||||
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アガサ・クリスティーの「そして誰もいなくなった」と、横溝正史の「獄門島」を、足して2で割ったようなストーリーだな、と思って読んでいましたが、ラストの種明かしは、三流漫画みたいでした。つまらなくはなかったのですが、好き嫌いが分かれる作品のように思いました。 | ||||
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「信長島の惨劇」(田中啓文 早川書房)をサクッと読み終えました。 本書はアガサ・クリスティーに捧げられていますが、理由は言うまでもありません。<本能寺の変>後、亡くなったはずの織田信長から招待状が届いた4人の武将たち、羽柴秀吉、柴田勝家、高山右近、徳川家康が三河湾に浮かぶ「のけもの島(信長島)」を訪れます。既に、そこには彼らを接待すべく明智光秀の三女、「玉」以下数名の歴史的有名人が待ち構えています。そして、招かれた屋敷の中、歌われる「わらべうた」の歌詞に導かれるようにして、一人、また一人と招かれたものたちが殺害されていきます。そしてだれもいなくなるパズラーですから、これ以上詳細を書く事ができません。 私のようなこの国の歴史に疎い人間でもなんとか覚えている歴史的事実と認識に沿って物語が創造されており、時にあきれながら(笑)、まあ、あまり肩肘張らずに最後まで楽しく読むことができると思います。登場人物たちそれぞれのキャラクタリゼーションも「エンタメ」を意識してか、とても巧みだと思います。パズラーとしては、いささか悩ましい「はなれわざ」が炸裂しますが、そのことによってもう一度、物語が反転し、変わることがない「歴史」が顔を出すことになります。まるでひとときの「あさきゆめみし」のように面白かった。 既に終わってしまいましたが、コロナ禍の中、東京国立博物館にて「桃山-天下人の100年」を鑑賞しました。幾種類にも及ぶ「洛中洛外図屏風」、南蛮からもたらされたもの、太刀、天目茶碗など、桃山時代の天下人による造形に心が躍りました。重要文化財でもある「豊臣秀吉像画稿」などを見ると、秀吉は果たして「サル」に似ているのかどうか?(笑)。中でも、描かれる無頼の傾奇物たちの姿に「現在」のはぐれものの一人として心惹かれる思いがしました。桃山には、多面的な面白さが横溢しています。 | ||||
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