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レンブラントをとり返せ: ロンドン警視庁美術骨董捜査班
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レンブラントをとり返せ: ロンドン警視庁美術骨董捜査班の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.96pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全24件 1~20 1/2ページ
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イギリスは実に階級社会であるかと思う。以前イギリスの大学教育の概要を知 ろうとしたことがあった。イギリスの基本は「高等教育はそれに相応しい階級の子 弟が行く機関」だったと記憶している。今でこそ大学は「庶民」に門戸を開いている が、それは最近のことだろう。 大学は非常に学問に秀でた将来は研究職となる人間か、会社の中で出世を経営 者の血縁人間か。 こんな埒もない「階級社会」を考えさせる作品。主人公をなるべく「無垢」の人間 として描きたかったのだろうか、これほど「庶民に理解のある純朴な正義感」とし て設定するのはいささか無理がある。 細かな点。値段を見ずに「実に格好良くワインを注文」したり、「お金に頓着する ことのない」お坊ちゃん、そんな主人公。 J・アーチャーの作品には、どれもストリーテリングの才が溢れ出ているが、基 本的に重いテーマを扱うことはない。本作品も同じで、人間を深く掘り下げるこ とや、人間の感情を細やかに描くということはない。ストーリーの面白さを味わ う作品となっている。それが悪いとは思わないが、どうしても作品全体が上滑り してしまうことも多々ある。 一人の上流階級出の人間が、警察官となり下積みから自分のキャリアを積み上 げることを目指す。知力を傾けて(いささかご都合主義的な)仕事をこなす。読む 方も難しく考えず、ただ読みやすい文章を目で追っていけば良い。アーチャーら しくスピード感も展開の面白みもある。サスペンスとしても一級品。 とと、最後の10ページまではそう思っていたが、最後はあまりにも面白くない。 はぁと思って腰が抜けそうになった。 サスペンスの謎が解けたときの爽快感も何もないではないか。 どういうつもりでこの結末にしたのか。不思議で堪らない。 途中までの出来を考えても、☆は二つが限界。 どこかで借りて読んで下さい。はぁ、なんなんだいったい。 追記: イギリスに顕著だがゲルマン系の社会では「食事」に関心を向けること自体が少ない。 ピューリタニズムの精神がそうさせるのだろう。職業上の利益はむさぼるが、感覚的 快楽を罪深いものとする。ヴェーバーの「プロ倫」を想起させる。 ゲルマン系社会を描くとき、例外なく食事シーンは貧しい。精々が付け合わせの野菜 を追加するくらいでしかない。 これがフランスの小説では大違い。ゾラが代表的だろうが実に細やかに食事シーンを 描いている。 民族的なものなのだろうが、アーチャーの描く食事も実にみすぼらしい。 | ||||
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先日、ほかのある人気作家の作品シリーズを レビューの高さをあてにして 5冊ほどまとめ買いしたのですが、 最初の一冊でがっかりし、 二冊目の後半で読むのを諦めました。 読者層が違うのでしょうか。 自分には、なぜその作者の評価が高いのか、 さっぱり理解できませんでした。 ちょっと臆病になって、 今回はまず一冊だけ購入して読み始め、 面白かったらシリーズを、とビクビク。 で、半分も読まないうちに、ぽちっといきました。 面白い。 状況が分かりやすく、興味を惹く。 長い説明的描写やあからさまなエピソードはないのに 登場人物のイメージが脳裏に描け、それがまた魅力的。 問題が積み重なり、それが解決していくカタルシス。 ページを繰る手が止まらないまま、読み終えました。 この著者の若いころの作品にもさかのぼって たくさん読む楽しみができました。 ありがたいです。 | ||||
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導入話は、良かった。本編に入っても途中まではついていけた。後半法廷の話になってからは、やたらとこむづかしく、読むのを放棄した。 自分は、大統領に知らせますかが一番好きだ。 | ||||
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会話も展開も期待通りの面白さであっという間に読み進める。 | ||||
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ページをくる手が止まらなかった。 | ||||
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昔からJアーチャーの本はかなり読んできました。 しかし、あまりにもこうなれば読者が満足するだろうというストーリー展開で、だんだんと「あ~また、やはりそうなるのね」という感じで、だんだんと飽きてきます。 また、いかにも英国のスノッブという感じで、上流階級っぽいところも鼻につきました。 ただし、今作も、すいすいと読めますし、面白くないわけではありません。 個人的には、同じような予定調和的な展開なので次作は読まないかな・・・。 | ||||
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ジェフリー・アーチャーの長編は一気読みして疲れるので、しばらく休んでいたものを久しぶりに手に取ったらやはり面白い。次々と展開するストーリーにやはり一気読みしてしまった。 | ||||
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内容がスリルがあって面白かった。 | ||||
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このところウィルキー・コリンズばかり読んでいたので、その後にこれを読んだら軽すぎて読むのが嫌になった。という個人的な感想です。 | ||||
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このシリーズを読んでいる。ロンドンの様子など細かく書かれていて面白い。 | ||||
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著者の作品を読むのは初めてで、原文における作者の文体を知らないが、勿体ぶった言い回しが多い。 それを訳者も忠実に訳そうとしたのか、一読して頭の中で文章を単純化するという作業をしていたので難儀した。漸く終わるとほっとしたところ、痛烈なオチ。意外性を楽しむ気には到底なれず残るは疲労感ばかり。 内容如何に関わらず読んだだけでこれだけ疲れた本はない。 そのストーリーは、1980年代のロンドンを舞台に名門家の出身の新米警察官ウィリアム・ウォーウィックが美術関連の事件解決のため奔走する姿を描く。 彼の父と姉は弁護士。前半は警察の捜査ものだが、後半は法廷ものにチェンジ。この構成は面白く本来なら2倍楽しめる筈なのにさらなる混乱を極めた感。 構成の妙にほしひとつおまけして2つ星評価。 | ||||
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内容が面白いことは請け負いますが、原文参照するとあまりにも誤訳が多いことに驚かされます。 例えば27ページ、「賭けてもいいが・・・」は原文・・・would be my betです。betは見立てという意味で、この場合は賭けるは適訳ではないです 27ページ、最後の方では、正しくは「美術史を専攻して学位を取る前に、(育ちが良かったこと)を教えなかった」です。訳出は美術史で学位を取ったことまで教えなかったという意味になり正しくないです。 32ページ、brussel sproutsに関する会話も間違っています。グレイスが生き字引(OED)のようだという意訳が適切ではなく、原文ではOEDはBrussels sproutsが時代の変遷でbrussel sprouts と変化したとは認めない博識家のようなものだという意味で言っています。会話内容をテキトーにごまかしていますが、except(~以外は)構文が正しく訳出できていません。 35ページ「貴族院が、自らの愚かさの重みに耐えきれずに」とありますが、weight of its own absurdityのitsのitが指し示すのが貴族院だというのは間違いで、itは現行の相続制度を指しています。 36ページの「肩をすくめる暇を与えてもらえただけだった」は何を言っているのかよく分かりません。ただしくは、「ウイリアムはしばらく返事をためらったため、父は肩をすくめた」のようにすべきです。 前半だけでこれだけ??な訳があるということは、相当不正確な訳出文になっているように思いますが、話の本流ではない部分も多く読み進む分には問題ありません。何となくスラスラ読めなかったり???な部分があったりした場合には、おそらくは訳出上の問題かもしれないということです | ||||
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アーチャーの作品は若い頃にケインとアベル、運命のコインを読んで依頼久しぶり。この人の作品は主人公が山あり谷ありこれでもか!というくらい試練にあいながら成長していくドラマなんだと思っていた。それが面白くて読みだしたら止まらないが、同時にしつこいと感じる事もあった。 この作品はもっと軽い!何も悩まず、主人公の苦しみや痛みもに胸を痛めることなく読みすすめることができる。(訳者の力量は素晴らしいと思う。使っている日本語の選択が良い。そのため、安っぽくならずにすんでいるのかなあとも思う。) 頭使わずに楽しみたいときはこれぐらいのバリュームでさっさと読める本が良い。 | ||||
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2017年からフランスのミステリー・ドラマ『アート・オブ・クライム 美術犯罪捜査班』(L’Art du crime)が放映されています。本作は2019年刊行。英国が舞台なら、ジェフリー・アーチャーの指揮のもとにいかなる小説となるか、が実現したのが本作です。多分に、作品のなかのトリックと知識と情報とそれらを用いて事件に立ち向かうひとびとのスタイルが異なります。 思えば、『百万ドルをとり返せ!』(1977年)、『大統領に知らせますか?』(1978年)などが、NHKでラジオドラマになったのが、原作をひもとくきっかけとなりました。アメリカ、アメリカナカカーンカ、チュ チュール チュル チュチュ チュチュール チュールー、というオープニングでした。 古き良き時代から今日にいたるまで、お疲れ様です。訳は戸田裕之氏、達意の文章です。ご覧ください。 | ||||
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久しぶりのアーチャー氏・・期待しました。出だしは快調、毛並みが良く謙虚さを持った主人公に好感度上がる。中盤に差し掛かり事件を追うチームの面々の性格や行動がテンポ良く書かれ、期待度上昇!!そして終盤・・なんと話の展開が激しくなり、J・ディーヴァー調に変わったところで、急に読む気が薄れ始め、期待は気体となって消え去りました。 | ||||
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ご高齢なのに、衰えぬ創作意欲。続編も楽しみにしています。どうか、病気などかかられませんように、長生きなさってください。 | ||||
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クリフトン年代紀は本当に終えられるのかとヤキモキしていたら、何の事はないまだまだ長編に挑まれておられる。翻訳の戸田さんの力量もおありでしょうが、とにかく読ませます、止まりません。若い青年の活躍と成長の物語、好きですね。このシリーズも最後まで追いかけざるを得ない。 | ||||
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迅速に配達していただきました。 ジェフリー・アーチャーの本はいつも面白く読んでいますが、 今回も期待に違わない内容です。 | ||||
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80歳を超えていまなお小説を書く熱意と体力をお持ちで、波乱万丈な人生を送られてきた作者には最大限の賛辞と敬意をお送りいたします。さすがに本書では「好々爺」の印象が強くなっていますが、日本でこの年代で定期的に小説をお書きになっているのはジャンルこそ違え片岡義男さんがまず思い浮かびます。 1980年代初頭というのはちょっと前、という気がしますが実はもう40年も前のお話です。携帯電話なし、カメラはフィルム、パンアメリカン航空が飛んでいました。 冤罪と美術品盗難のふたつの法廷が同時進行し、さらに主人公・警察官の名門家族、婚約者と陥れられた父親、とことんワルの主犯と妻が交錯し、さらにイタリアでの偽造古代コインの引き上げ、サイン本の偽造、月の砂のオークション出品など読後には「このエピソードがどうして必要だったんだろう?」とも思えるほどです。 ただしさすがに大ヴェテラン。最後の最後、稀代のワルの台詞がお見事です。むしろ悪漢小説としてこちらを主人公に据えた方がおもしろいのでは、と思えるほどです。 | ||||
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文庫本500ページ超えの長旅・・・かと思いきや、なんだ、日帰り!?みたいなジェフリー・アーチャー期待通り、止められない止まらない、えびせん的な、あっという間の旅でした。 | ||||
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