■スポンサードリンク
アニーはどこにいった
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
アニーはどこにいったの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.75pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前作よりホラーに寄り、スティーブン・キングに寄っている。前作と同じく、現在と過去を交互に描かれており、少年時代の友情や憎しみ葛藤、そして暗い秘密が徐々に明らかになる構成で物語には引き込まれる。 キャラにも工夫の跡があり、主人公と悪友その彼女の愛憎入り混じった三角関係?は切ないし、女性ギャングのキャラも面白い。 しかし、”アニー”の設定自体ですぐに話の構図が、キングの有名作品と同じ、というのがわかってしまうので盛り上がりにかける。 前作と続けて読んだこと、期待が大きすぎたこともあり少し残念だったが、文章が抜群にうまいし構成も見事なので、次回作に期待。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「アニーはどこにいった "The Taking of Annie Thorne"」(C・J・チューダー 文藝春秋)を読み終えました。前作、「白墨人形」は未読です。 舞台はイングランド、ノッティンガムシャー北部の小さな町・アーンヒル。三十年前に閉鎖された炭鉱のあった町。(英国、炭鉱と聞くと映画「リトル・ダンサー」を想起してしまいますが、とてもそんな物語ではなかった(笑))拳銃自殺した学校教師。凄惨なオープニングに続いて、その穴埋めの募集に応募した教師・ジョー・ソーンが町にやってきますが、彼はアーンヒルで生まれ育ち、ある悲惨な出来事がきっかけで町を去り、それ以来の帰郷でした。応募の理由は一通のメール。ジョーには8歳の妹・アニーがいましたが、行方不明になり、それは町はずれにある炭鉱跡を友人たちと共に探検に行ったことに起因しています。 そして、ジョーが町に現れたことによって不測の事態が次々と起こり、そのことが過去に起きたいくつかの忌まわしい事件を記憶の彼方から「現在」へと呼び寄せることになります。ストーリーは、いつものことですがここまでですね(笑) 果たしてホラーなのか?パズラーなのか?それともハイブリッド?ある場面までは、スティーブン・キングの嫡出子のように展開し、最近翻訳が途切れたトマス・H・クックのいくつかの著作を思い浮かべたりもしましたが、アルコール、ギャンブル依存症者でありながらその「過去」に決着をつけようとする教師の前に「ある人」が現れた瞬間から、物語の様相が、そのロジックが一変することになります。 サクサク読めて、ページ・ターナーであることは間違いありませんが、<いい面>と<悪い面>とがせめぎあい、読後感もまたハイブリッドだった。結果、いい時も、悪い時もともに寄り添って歩む夫婦のように、この作者の著作を愛する読者はこの作品をより深く愛することになるのかもしれませんね。 (ある有名な「犯罪映画」へのオマージュは、ちょっと素敵でした) | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!