誓願
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| 『誓願』(マーガレット・アトウッド著、鴻巣友季子訳、ハヤカワepi文庫)は、魅力溢れる傑作です。 アメリカ合衆国に軍事クーデターで成立した神権独裁国家、ギレアデ共和国では極端な男尊女卑が徹底され、女性は4つの階級――1番目は、女性隔離社会の指導・教育者であり幹部階級である「小母」、2番目は、支配階級「司令官」または「平民男性」の「妻」、および「妻」候補、3番目は、子供を産む見込みがなく手仕事に秀でている女中役の「マーサ」、4番目は、「ふしだら」と目され、かつ出産の見込みがある「侍女」の烙印を押された女性――に分類されます。 正篇の『侍女の物語』は、一人の侍女オヴフレッドの視点で語られています。その15年後が描かれる続篇の『誓願』では、3人の語り手――ギレアデの女性社会の最高指導者であるリディア小母、地位の高い司令官の娘アグネス、隣国カナダのトロントで古着屋の夫婦のもとに育ったデイジー ――によって交互に物語られていきます。 ネタバレになりかねないが、『侍女の物語』を読んでから『誓願』を読んだ読者は、腰を抜かすことでしょう。なぜなら、『侍女の物語』では侍女たちを痛めつける恐ろしい教育係として異彩を放っていたリディア小母が、『誓願』では、何と、腐敗した独裁国家を転覆させようと密かに企てているからです。 リディア小母の企みにアグネスとデイジーが協力する過程は、ハラハラドキドキの連続で、まるで冒険物語の乗りです。彼女たちの願いは実現するのでしょうか。 女性蔑視(ミソジニー)、独裁と腐敗、組織における微妙な人間関係――を考えさせながら、私たちをこれほどハラハラドキドキさせるとは! マーガレット・アトウッドという作家の力量には脱帽あるのみです。 | ||||
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| 前作『侍女の物語』では完全なる悪役だったリディア小母がそうならざるを得なかった酷い拷問の日々が描かれる。あれに屈しない人間がどれほどいるだろうか?彼女は彼女なりに、酷い状況下で出来うる限り女性を守ろうとしたし、命をかけてギレアデへの復讐を果たした。彼女のしたことは決して許されないけども、そんな事言ってられないのが法もあってないような独裁国家。 独裁国家、軍事政権のダメさもよく描かれている。疑心暗鬼、汚職、密告、不当逮捕、リンチ、偽証、が横行し、やがて政権は脆くなり虐げられた民衆からのクーデターがおこったり外国から総スカンくらうのは必須。 | ||||
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| 読みやすくて簡単です。聖書の表現もきちんと注釈が入っているし、 出てくる登場人物が全員都合よくつながっていて、わかりやすい世界観だと思いました。 ただ、前作の続きとして書く必要あったのかなあ…。あまりにもわかり易すぎて 余韻を残して終わった前作があったことが惜しいように思いました。 前作の良かったところが一つ一つは宗教的に美しくも正しい思想を積み重ねていくと全体として 正しくなくなってしまうという不可解さや難しさを被害者の主観だけから描いていたことだと 思うのですが、これは、ただの子どもと老人の冒険活劇になっちゃっていますよね…。 勧善懲悪的なのも惜しいなと思いました。別に宗教国家だから汚職があるわけでもないわけで いつの間にかわかりやすい汚職の問題にすり替わっちゃってるのが惜しいなと思います。 | ||||
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| ドラマから入りましたが、前作、侍女の物語より、構成も読みやすく希望が見えて面白かった。 前作は、結構きちんと読むのに労力を要したが、こちらの方がすっと頭に入った。 この手のフィクションで面白い本がなかなかないなーと思える昨今、久々に長編ながら引き込まれた一冊。 | ||||
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| 「誓願」とは、ざっくりいうと「修道院に入りたい」という人の申し込み、みたいなものかと思います。 原題は「テスタメント」なので「新約聖書・旧約聖書」のタイトルからとったのかもしれません。 「約」は「神様との約束」だったかと。 本作では「小母」を目指す若い女性がでてくるので、そちらに寄せたのかもしれません。 そして怖くて大嫌いだけどリディア小母がめっちゃいい味だしてます。 前作「侍女の物語」は1990年代の初めに読みました。 それから30年以上たって、ドラマ化され夢中で一気見。 鬱展開で胸糞なところもありましたが、本作はドラマを見ていた間に続編が出たと知って、気になっていました。 電子版でもいいやと思って購入。やっぱり一気読みしてしまいました。 前作のシンボルカラーが赤としたら、「誓願」は緑と青。 読み進めると衣装の「色」の意味を思い出して「なるほど~」とうなりました。 ーーーちょっとだけネタバレーーー Huluのドラマは前作「侍女の物語」と、「誓願」の間を補完してくれるような部分があったと思います。 ドラマのエピソードはかなりオリジナルストーリーかもしれませんが、本文のわずかなところからふくらませているところもあったと思います。 ディストピアものだから絶望も深いけど、救いと希望があります。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 自分のことを書きますが、プロテスタント系の学校で聖書を学ぶ機会がありました。 ほんのさわりを勉強しただけですが、自分でただ読むより今となっては「知識・教養」として触れることができてよかった。 先生は牧師様のお仕事もされているのですが、こういう機会がなければ生涯、宗教者のお話しを聞くこともなかったと思います。 必修なので単位を取るためだけに出席している学生が、退屈になってちょっと騒がしくなったとき、先生がイライラされた様子になったとき、とつぜん 「神はいるんです!」と叫ばれたことがありました。 ほとんどの学生は信仰とは無関係なので「いますと言われても・・・」と戸惑いますが、私はそれがすごく印象に残っていました。 宗教に対してたとえ深い理解は得られなくても、若い時の経験がこの作品を読むにあたって、おぼろげにでも背景を想像する助けになりました。 ギレアデは「支配」「統治」のために「神」「宗教」「信仰」をうまーく利用しているので、そこはすごいなと思いました。 また、女性の人権について、前作と同じく深く考えさせられました。 人権無視な表現がいっぱいあって「うわ!もう無理」というところもありますが、女性たちが決してひるまず、弱者で終わることなく人生に挑んで闘う姿勢には勇気をもらえます。 この作品だけでも充分面白いですが、ぜひ、「侍女の物語」もあわせて読むことをオススメします! ドラマを先にみるとイメージがつかめて読みやすいかも!! | ||||
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