獄中シェイクスピア劇団



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初公開日(参考)2020年09月
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長編小説

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語りなおしシェイクスピア 1 テンペスト 獄中シェイクスピア劇団 (語りなおしシェイクスピア テンペスト)

2020年09月04日 語りなおしシェイクスピア 1 テンペスト 獄中シェイクスピア劇団 (語りなおしシェイクスピア テンペスト)

世界のベストセラー作家が、シェイクスピアの名作を語りなおすシリーズ第一弾。 M・アトウッドによって、傑作『テンペスト』が現代に蘇る! 『テンペスト』の演出に心血を注いでいた舞台芸術監督フェリックスは、ある日突然、部下トニーの裏切りにより職を奪われた。失意のどん底で復讐を誓った彼は、刑務所の更生プログラムの講師となり、服役中の個性的なメンバーに、シェイクスピア劇を指導することに。 12年後、ついに好機が到来する。大臣にまで出世したトニーら一行が、視察に来るというのだ。披露する演目はもちろん『テンペスト』。フェリックスの復讐劇の行方は!? ――天才シェイクスピアと現代文学界の魔女アトウッドの才気が迸る、奇跡のような物語の誕生!(「BOOK」データベースより)




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獄中シェイクスピア劇団の総合評価:9.00/10点レビュー 6件。Bランク


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No.6:
(3pt)

軽い

面白いし,飽きさせないが,同時に些か軽いと感じました。2016年出版なので,設定も『塀の中のジュリアス・シーザー』(2012)の受け売りなのではないかと感じてしまう。テレビドラマ化でもして囚人一人ひとりのキャラをもっと掘り下げればもっと厚みのあるドラマになるかもしれませんね。
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No.5:
(5pt)

オリジナルを読んでなくても楽しめる

シェイクスピアの『テンペスト』が元になっている物語であり、パロディーでもあるので、シェイクスピア版を読んでいた方がより楽しめるし、さらにいえば、他のシェイクスピア作品や、欧米の文学・演劇・文化背景の知識があれば、最高に面白いのだと思う。ただ、そうでなくても十分楽しめる作品になっているところがすごい。
巻末に、オリジナルの『テンペスト』のあらすじがついているので、先にそれを読んでもいいし、最後に読んで「そういうことか」と納得するのも、一つの楽しみ方だろう。
作品中に出てくる歌(ラップ)の歌詞の日本語訳が最高にいい。
なお、日本語訳では『獄中シェイクスピア劇団』という題名だが、原著の題名は『HAG-SEED』である。訳せば「鬼婆っ子」だ。
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No.4:
(5pt)

笑えるメタメタフィクション!

シェイクスピアの遺作に当たる『テンペスト』自体、自分の生涯を上から眺めたメタフィクションである。
シェイクスピア自身、多くの作品で作中劇を作っているが、そうした構造を全部抱合してできたメタメタフィクション。
ストーリーテラーとしては最高で、アトウッド自身の成熟を感じる。
しかも、切ない。
ミランダ、ミランダ、ミランダ!
素晴らしい新世界を見せてあげたい。

見事な作品なので、ノーベル賞委員会の人々には受けないかもしれない。
獄中劇など今更と言いそうだ。
でも、是非、映画化して、更にミュージカルにしてほしい。
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No.3:
(4pt)

破天荒な新解釈シェイクスピア!

カナダの作家、マーガレットアトウッドが2016年10月に出版した「Hag-Seed: The Tempest Retold」の邦訳。古典であるシェイクスピアを現代人視点で新解釈してみる、というシリーズの第一弾「テンペスト」です。

普段はラノベがメインで、オセローやロミジュリは読んだことあるけど、テンペストは知らない、という私から見ると、原作の表紙とはかけ離れたイラストを使った表紙がどう見ても子供向けだったので、ドタバタコメディー風要素もある分かりやすい作品かと期待して読んでみましたが、半分は当たり、半分は外れでした。一言で言うと、度外れて過激な現代風のテンペストの舞台に、登場人物の復讐劇を重ね合わせて展開する、という何とも手の込んだ小説でした。

刑務所内の文化活動を扱った小説って意外とあって、それぞれに味わい深い物がありますが、この作品も一見ハチャメチャなドタバタ喜劇風なのに、囚人達の劇団なんだから当然だ、ひょっとしたらシェイクスピアの時代にも、こんな風な舞台もあったのでは?とか考えさせられたりしてゆく内、登場人物達の様々な人生模様も絡められて進む事もあって、最後にはそこはかとなく切なさや格調の高さも感じられるようになる、という様な作品です。

ただし、シェイクスピアなんて初めて、という人にはストーリーが複雑なことや、現代の猥雑とも言えるポップカルチャー的な表現が多い事もあって、全体としてはちょっと敷居が高いと思います。とりあえず、大雑把でも原作を知っていた方が楽しめるでしょう。

こんなのシェイクスピアじゃないって人もいて当然ですが、こんなブッ飛んだシェイクスピアも味わえた方が、より原作の理解が進んで楽しめる、とも思える作品ですね。どう見てもノーベル賞候補にもなる程の作者が書いた作品とは思えませんが、知っている人程凄いと感じる作品なのかも知れません。

チャレンジしてみるのも良いと思える作品です。シリーズの今後にも期待しましょう。
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No.2:
(5pt)

可笑しくて、切なくて、舞台を追体験しながら、人生を考える

獄中の受刑者による劇団が、ラップ・ミュージカル版「テンペスト」を演じる。それだけでも痛快に面白いのに、それを指導する主演・監督者フェリックスには、隠れた目論見が…。
劇中人物と、彼の人生とが入れ子になり、二重三重の意味をもった言葉たちが、すごいスピードで駆け抜ける。最後は、彼らの成長と、その深い解釈に感動して切なさに胸が熱くなる。

翻訳(鴻巣友季子)の素晴らしさも特筆したい。作品のエンターテイメント性を日本語のリズムと意味で見事に表現。要所要所で丁寧につけられた割注にも感謝。作家(マーガレット・アトウッド)が、いかにシェークスピアを愛し、読み込み、この作品に仕上げているかを伝えてくれている。

2つの注意。この刑務所はカナダ(作家の母国)が舞台です。私は英国の話だという先入観で読み始め、途中でトロントが出てきて驚いてしまいました(苦笑)。
また巻末に、「テンペスト」のオリジナル・ストーリーが作者によって素晴らしくまとめられているので、まずそこから読んだ方がいい。本作はテンペストの話を知ったうえで読んだほうが、断然、楽しめるので。

私はこれから「テンペスト」を再度読み返し、その後でまたこの作品に戻ってきたいと思いました。
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