白墨人形



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初公開日(参考)2018年05月
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長編小説

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白墨人形 (文春文庫 チ 13-1)

2021年05月07日 白墨人形 (文春文庫 チ 13-1)

スティーヴン・キング強力推薦! 少年時代の美しい思い出と、そこに隠された忌まわしい秘密。 最終ページに待ち受けるおそるべき真相。 世界36か国で刊行決定、叙情とたくらみに満ちた新鋭の傑作サスペンス。 あの日、僕たちが見つけた死体。そのはじまりは何だったのか。僕たちにもわからない。みんなで遊園地に出かけ、悲惨な事故を目撃したときか。白墨のように真っ白なハローラン先生が町にやってきたときか。それとも僕たちがチョークで描いた人形の絵で秘密のやりとりをはじめたときか――。 あの夏。僕には四人の友達がいた。太り気味のギャヴ、不良を兄に持つミッキー、シングルマザーの息子ホッポ、そして牧師の娘ニッキー。不良たちに襲撃されることも、僕がニッキーへの恋に胸を焦がすこともあったが、この日々が終わるなんて考えもしなかった。 でも町では悲劇に至る不和が広がりはじめていたのだ。僕の母の診療所への反対運動をニッキーの父が煽り、ミッキーの兄に悲劇が降りかかり、少女の妊娠騒ぎが起こる。大人たちのあいだにも、僕たちのあいだにもヒビが入りはじめた。 そして、あの事件が起きた。あの子が殺された。森で。バラバラになって。見つけたのは僕たちだった。でも、頭部は見つからないままだ。 30年が経った現在。白墨人形の絵とともに、あの事件が甦る。あの人が死んだことで、事件は解決したはずなのに。 20年ぶりに帰郷したミッキーは言った。「おれは真犯人を知ってる」。僕はかつての友人たちとともに、あの夏の秘密を探りはじめる……。 光に満ちた少年時代のノスタルジーと、痛ましい犯罪の悲劇とが交錯し、最終ページに待ち受ける最後の一撃。巨匠キングが自ら「わたしの書くものが好きなら、気に入るはず」と激賞した話題作が文庫で登場。 第2作『アニーはどこにいった』も絶賛発売中!(「BOOK」データベースより)




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白墨人形の総合評価:8.03/10点レビュー 29件。Bランク


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全3件 1~3 1/1ページ
No.3:1人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(6pt)

白墨人形の感想

 
 1986年、まだ少年だった僕たちは月並みな日々を送っていた。 友人達とやんちゃもしたし、喧嘩もした。 甘酸っぱい恋に憧れることもあった。 大人たちの難しい話は無視したし、友達の体に付いた痣の意味もまだ分からなかったけど、それなりに平穏な日々を送っていたはずだった、あの時までは。 事件の始まりはいつだったのか、僕が移動遊園地で凄惨な事故を目撃した時なのか、友達の兄貴が溺死した時? それともチョークの落書きで伝言を始めた時?
 2016年、42歳になった僕に投げられた言葉。 誰もが間違っていたし、誰もが秘密を抱えていたあの事件の真相を明らかにする時が来たのか。 「あの事件の真犯人を知っている。」

 スティーヴン・キング推薦という強力な後ろ盾を以て日本でも刊行された本作。 スタンドバイミーを彷彿とさせるようなティーンエージャーを中心とした物語。 彼らは年相応に未熟であって、それ故に事件の大きさも方向性も変わってゆく。
 点と点が結ばれて隠された線を探偵役が見つけ出すようなかっこいい物語ではない。 色々な事件が起き、過去でも未来でも、殺人も起きたしそうじゃない事件も起きていた。 それらのほとんど線は2016年に回収される。 振り返れば些細なことだが当時の未熟な少年たちと大人たちの蟠りの前では有耶無耶になった。 
 <本物の友達じゃないから。子供のころから知っているっていうだけ。> そう、確かに彼らは親友ではなかった。 秘密を共有するには身分が違い過ぎた。 ただ近所に住んでいるだけでは明かせない事実あった。 もし彼らが強固な絆で結ばれた親友同士で合ったら事件はこんなにも複雑に残酷にはならなかったのかもしれない。 でも小学生時代の友人関係なんてそんなもんだと思う。
 複雑な人間関係、身分違いの個性的な人物たちを多彩に書き分け最終ページに恐るべき秘密を隠してみせた本作。 キング氏のサスペンスな作風が好きなら一読の価値ありです。

りーり
9EDFH0HC
No.2:2人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(8pt)

スタンドバイミー的なミステリで面白い

1986年と2016年が交互に描かれる。2016年は大人になった主人公の視点で語られて、1986年はその主人公が12歳のころの出来事が語られる。小さな町に暮らす仲間たち。
何でも話し合い、時には感情のままにぶつかり合ったりする仲間たち。そんな彼らたちの毎日と冒険。トラブルと悲惨な事故。こういったところが情感豊かな筆致で
描かれていて否が応でもスタンドバイミーを思い出す。それぞれの家族とその生活。きれいごとだけではない生活の様子も丁寧に描かれていて物語に入りやすい。
大人になった主人公もそのまま育った町で教師の職に就いている。とはいっても明るく爽やかでしっかりとした人物とはなっていない。40歳を過ぎても独身で
古い家に一人暮らし。酒を飲み過ぎる時もあり決してカッコいい男ではない。それはやはり少年時代の事を引きずっているせいでもあると描かれている。
そんな彼のところに届いた一通の手紙。それがすべての始まりだった。そして一人の旧友が合いに現れあの時の真犯人を知っていると告げる。
その旧友もそのあと死体となって発見される。登場人物すべてが生き生きと描かれ物語世界を作り上げている。ちょっと掘り出し物と思わせるミステリだ。
最後のオチは罰の意味もあってそう書いたのだろうが物語を締めくくるエピソードとしては最良だろう。一気読みに近い感じで読み終えたので面白くなかったとは言えない。

ニコラス刑事
25MT9OHA
No.1:3人の方が「ナイスレビュー!!」と投票しています。
(7pt)

「スティーブン・キング強力推薦!」は嘘じゃない

イギリスの女性作家のデビュー作。スティーブン・キングの「スタンド・バイ・ミー」のほろ苦さを持つミステリーである。
1986年、イギリス南部の田舎町に暮らす12歳の少年エディは、4人の仲間たちと森で遊んでいて少女のバラバラ死体を発見する。被害者の少女は、夏休みに移動遊園地で事故にあったときにエディが助けた美少女だった。そのときエディと一緒に助けたのは、新任教師のハローラン先生だった。アルビノで白墨のように真っ白なハローラン先生に教わってエディたちは、白墨人形の絵を使った秘密の伝言ごっこに興じていた。
遊園地での事故から少女の殺害までの間に町では、中絶手術を行うエディの母の診療所に対する反対運動が起き、仲間のひとりの兄が川で溺死し、警官の娘の妊娠騒ぎがあり、大人の社会が反目と対立を深めるに連れて、仲が良かった5人の間にも亀裂が入り、いつしかバラバラになって少年時代が終わってしまった。
それから30年後の2016年、地元の町で教師になっていたエディの元に白墨人形の絵とチョークが送られてきたことから、エディは少女殺害事件の真相を探り始めることになった。
1986年と2016年を行き来しながら薄皮をはぐように事件の真相が明らかにされて行くのだが、シーンが変わるたびに新たな発見があり、関係者の隠したい、忘れたい過去を突きつけてくる残酷さに、読者は戦慄する。そして最後の最後、読者は思いがけない衝撃に襲われることになる。
スティーブン・キング読者にはもちろん、ホラー要素が少ないので広く一般のミステリーファンにもオススメできる、良質なエンターテイメント作品である。

iisan
927253Y1
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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.26:
(2pt)

Sキングは、褒めてる…のか?ww

まあ('・ω・`)
キング推薦!←の、煽りがあったから興味を持ち古書購入して読んでみた。

序盤の感想ってゆか、風味?は
それこそ、IT 、スタンド・バイ・ミー、グーニーズみたいな焼き直しの焼き直し焼き直しwwみたいな感じで、逆に安心感が出て、フムフムと読みやすく、悪くない〇

とりあえず、作者がスティーヴン・キングマニアなのはよーく分かるw

分かるが、あまりに、もうあまりにも
「IT」「スタンド・バイ・ミー」感が強すぎて、なんかモヤモヤするのも事実。オリジナリティがゼロに近いw

細かいstoryの説明は ネタバレになるから書かないけど、中盤くらいから、
段々と、更に「ツインピークス」感がぶっ込まれてきて、

(あー、、そっちに行くのね。もう、展開読めて来た…)

と、私はなりました。

結果、特にラストのオチは
ドンピシャのビンゴ予想通り(ly

総評……悪くないけど、オリジナリティは驚愕するほど低い。そら、名作達を切り貼りしたよーな場面ばかりの展開で、キングやら読んだことない人には楽しめるんじゃない?

まとめ

個人的には、やっぱ、私は、これからもスティーヴン・キング読むから、この人の本はもういいww
白墨人形Amazon書評・レビュー:白墨人形より
4163908498
No.25:
(5pt)

最後の1ページにぞっとしました

設定やあらすじだけ取り出すと、子供のころに起きた事件の回想パートと、大人になってからの捜査パートが交互に記された英米のミステリに良くあるストーリーと思って、食傷気味の方も多いかもしれません。
しかし読んでみると類似作が多いフォーマットながら、本書が独自性を持った優れたエンターテイメント作品であることが分かると思います。
ネタバレになるので、具体的には書けませんが、ちょっとしたボタンの掛け違いや、ちょっと困らせてやれといった軽い悪意が引き金になっておこる悲劇や、心に残る傷跡を丁寧に描いています。
本書をさらに高いレベルに上げているのが、最後1ページの恐ろしさでしょうか。ミステリ好きなら、この最後の仕掛けを庵治合うためだけでも読む価値があると思います。
白墨人形Amazon書評・レビュー:白墨人形より
4163908498
No.24:
(5pt)

一気読みしました!

ミステリーホラーとでもいうのでしょうか
ホラーっぽい雰囲気ながら、謎解きもありミステリーとも言える。

なぜだかうまく説明できないのですが、物語に引き込まれてしまいページを繰る手が止まらず一気読みしました!

とにかく面白かったですね!
白墨人形Amazon書評・レビュー:白墨人形より
4163908498
No.23:
(2pt)

ミステリ的アイデアがありそうで実際はほとんど無い

前半はいくつもの丁寧な伏線、適度な文量の心理描写、場面転換で必ず惹き付けるポイントを付けるリーダビリティと、なかなか楽しませてくれるのだが、終盤になると事件が想定していたものよりも案外小規模で謎が小さく、なおかつそれぞれの伏線が絡まり合って一つかそこらに収束するかと思いきやそうでもない。
解説で作者はプロットは作らないと言及しているのでなるほどと思ったが、そう考えるとうまくまとめたなという印象を受ける。なので明確なオチのあるミステリというよりも、現在と過去を行き来して語られる少年少女の物語、と捉えた方が良い。
白墨人形Amazon書評・レビュー:白墨人形より
4163908498
No.22:
(5pt)

ノスタルジックで切ないドラマと、幾重もの謎が仕掛けられた一級のミステリー

過去と現在を交互に描きながら、殺人事件の真相に迫って行く。それはまた、主人公達の少年時代のノスタルジックでありながらもリアルで時として残酷な一夏の経験でもあり、今では中年となり日々の生活に追われる主人公の過去への邂逅と再生の物語ともなる。

「スタント・バイ・ミー」というより“”殺人事件“と言うモンスターの真相に迫ると言う意味では「イット」に近いかもしれない。
2つの時代を同時進行で描かながら、少しずつ謎を提示しそれを解明して行くプロットの展開も見事だし、陰影のある多彩なキャラもリアルで魅力に富む。

その上で抑揚の効いた主人公の心情や友情、切ない愛情描写も見事で一級の作品に仕上がっている。

翻訳のうまさもあるのだろうが、簡潔ながら情感のある文章も上手く最後まで物語世界に引き込まれた。
視覚的にも良い作品になりそうだから、是非映像化してほしい。
白墨人形Amazon書評・レビュー:白墨人形より
4163908498



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