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バスティーユの悪魔



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【この小説が収録されている参考書籍】
バスティーユの悪魔 (論創海外ミステリ)

バスティーユの悪魔の評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 -ランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

フランス探偵小説のパイオニアによる歴史伝奇小説

ガボリオと言っても今の人は知らないでしょうけど。
名探偵ルコックの名は、ミステリーファンなら聞いたことがあるかもしれませんが。
明治の海外探偵小説移入期には、かの黒岩涙香らの手で、英訳からの重訳ですがかなり紹介されていたようです。
私も実は初めて読みます。
ただし、本作は、ルコック登場以前のミステリーならぬ歴史伝奇ロマン。
けっこうおもしろかった。
というより、17世紀、太陽王ルイ十四世の治世、「鉄仮面」や「三銃士」が活躍した爛熟しきった王朝文化を背景としているので、面白くならないのが不思議なくらいです。
脱獄のシーンなど、デュマ「モンテクリスト伯」からの拝借が目につきますが。
残念なのは雑誌連載途中で中絶したものを、作者の死後に別の作家が引き継いで完成させたといういきさつ上、最後の展開が尻つぼみになっていること。
でも、珍しい読書体験を有難うと、出版社と訳者にはお礼を言いたいです。
バスティーユの悪魔 (論創海外ミステリ)Amazon書評・レビュー:バスティーユの悪魔 (論創海外ミステリ)より
4846019241

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